アートインプレッション

株式会社アートインプレッションは、美術展の企画を主な業務としている会社です。

ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑬

2020-04-30 10:28:09 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑬

 

エミール・ガレ「菊花文花器」1896年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

みなさまこんにちは!
いかがお過ごしでしょうか。
 
 
本日はブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』作品紹介第13回目!
 
今回は、エミール・ガレと「菊花文花器」についてご紹介いたします

「エミール・ガレ」のガラス工芸は、日本でも強い人気がありますよね。

彼の作品を鑑賞したことがある方も多いのではないでしょうか?

 

 

 

■エミール・ガレ

フランスの家具、ガラス器デザイナー、工場経営者。

アール・ヌーヴォーの創始者のひとりで、当時、最も影響力のあった芸術家です。

ナンシー派という、とりわけ植物文様をモチーフにした自然主義的な表現に特色を持っているグループの

設立者でもありました。

優美で軽やかな家具に加え、ガラス器を制作していた作家です。

 

エミール・ガレの作品は作品紹介第2弾でもご紹介しています

まだご覧になられていない方は、こちらの作品紹介ブログもよろしければご覧ください

→エミール・ガレ「洋蘭文花器」

 

琥珀色のガラス素地に描かれた様々な形をした咲き誇る菊の花と霧や霞の帯のコントラストが

神秘的な美しさを放っていますね。

この花々はエナメル彩と言う色ガラスの粉末を油などで溶いた顔料で器面にモチーフを描き、焼成する方法によって表現されています。

豪華な装飾が施された花器は、所々厚みを帯びたガラス層と器表の作用によって、

光が当たると一味違った印象を感じられるのです

 


エミール・ガレ「菊花文花器」1896年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

福島県立美術館 展示室写真

(撮影:弊社スタッフ森本)

 

光によって様々な表情を魅せる花器についつい見惚れてしまいます

 

次のブログもお楽しみに

 

福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月19日(日)〜5月6日(水)の間、休止いたします。日程は変更になる可能性がございます。最新の情報は福島県立美術館の公式ホームページをご確認ください。

 

 

福島県立美術館

〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)

詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)


●タクシー
約5分

本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です

展覧会詳細HPはこちらをチェック→

その他の展覧会情報につきましては、アートインプレッションHPにて随時更新しております


ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品ご紹介⑫

2020-04-28 10:23:28 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介

ミントン社「濃紫地金彩昆虫文蓋付飾壺」1872年 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

 

こんにちは

今回はブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第12回目!

 

本日はミントン社の「濃紫地金彩昆虫文蓋付飾壺」をご紹介いたします

 

深い赤色の器表に様式化されたテントウムシやミツバチ、カミキリムシ、蝶などの昆虫が
金彩で絵付けされている作品。

それぞれのモチーフ光り輝いていて本当に美しいですね

日本の象嵌が施された漆芸品にも似ている部分がありますね。

 

この作品を制作したミントン社のティーカップやプレートを持っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか

芸術的な作品だけでなく日常的にも楽しむことができる製品を数々生み出したミントン社について下記にご紹介いたします

 

*ミントン社

1793年、トーマス・ミントンによってスタッフォードシャーのストーク=オン=トレントに創業されたイギリスを代表する陶磁器メーカー。

19 世紀半ばから後半にかけてハーバート・ミントンとコリン・ミントン=キャンベルらに
よって技術的革新性や芸術的造形性が導入され、飛躍的な発展を遂げ、業界屈指の工場となりました。

製品は、陶磁器産業のどの分野においても芸術的にも技術的にも高いレベルに達するものばかり。

金彩をふんだんに施した手の込んだテーブルウェアや、リーズナブルな値段の転写絵付けの食器セット、装飾器や小像などを生産した他、建築用の装飾セラミックや庭園用の花器などを主に製造しました。

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします!

お楽しみに

福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月19日(日)〜5月6日(水)の間、休止いたします。日程は変更になる可能性がございます。最新の情報は福島県立美術館の公式ホームページをご確認ください。

 

福島県立美術館

〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)

詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)


●タクシー
約5分

本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です

展覧会詳細HPはこちらをチェック→

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ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑪

2020-04-27 13:43:16 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑪

 

チャールズ・ジョン・ノーク
ロイヤルドルトン社
「スコッチテリア像」1904–1910年 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

皆様こんにちは

今回は福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第11回目

 

本日はロイヤルドルトン社の美術監督、チャールズ・ジョン・ノークによってデザインされた「スコッチテリア像」です

作品紹介の前にロイヤルドルトン社とチャールズ・ジョン・ノークとについてご紹介いたします

 

*ロイヤルドルトン社

1800 年に創業したクリームウエア工場。

主に家庭用陶器、実験器具、衛生陶器を製造していました。

1891年、衛生用品と建築セラミックの分野で世界最大の企業となり成功を収めました。

 

 ☆クリームウエアとは?(フランス語ではファイアンスフィーヌと言います。)

⇨白、クリーム色あるいは象牙色の多孔質の素地(細孔が非常に多く空いている材料)に透明で光沢のある釉薬を掛け、上絵付け、下絵付け、あるいは転写技法による絵付けを施した陶器のこと。

1760年頃、イギリスの陶芸家であった ジョサイア・ウェッジウッド(イギリス最大の陶器メーカー「ウェッジウッド」の創設者)が既存の陶器の素地に白色粘土とフリントを混入し、鉛釉をかけて焼成してクリームウエアを作り出しました。

廉価で製造工程を機械化することができたため、ヨーロッパ中に広まりました。

 

*チャールズ・ジョン・ノーク (1858–1941)

イギリスの彫刻家、陶器デザイナー。

1873 年からウスター・デザイン・スクールで学び、その後、同地で型師として16年間働きます。

(型師⇨鋳物を鋳造するときに、溶かした金属を注ぎ入れる型をつくる人)

1899 年にロイヤルドルトン社のデザイナーとなり、のちに美術監督に就任します。

工場の製造工程も監督してデザインと製造に革新的な変革をもたらし、ロイヤルドルトン社をイギリス屈指の陶磁器製造所に成長させました。

 

さて、作品を観ていきましょう

 

真っ赤な色をした「スコッチテリア像」

がっしりした細長い身体に短い脚、ぴんと立った耳が特徴的で今にも動き出しそうですね

この赤い色は、中国の「牛血釉」という釉薬からインスピレーションを得ているそうです。

(牛血とは、牛の血のような赤色を表してします。)

スコッチテリアは、今日ペットとして飼われるようになりましたが、元々はスコットランドのハイランド地方で有害な野生動物を駆除するために飼育されてきた勇敢で頑強な狩猟犬でした。

牛血釉を使うことで強さを表現したのかもしれません

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします

どうぞお楽しみに

福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月19日(日)〜5月6日(水)の間、休止いたします。日程は変更になる可能性がございます。最新の情報は福島県立美術館の公式ホームページをご確認ください。

 

福島県立美術館

〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)

詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)


●タクシー
約5分

本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です

展覧会詳細HPはこちらをチェック→

その他の展覧会情報につきましては、アートインプレッションHPにて随時更新しております

 


ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑩

2020-04-24 10:19:03 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑩

 

図案デザイン:ユーリア・ジョルナイ
ジョルナイ陶磁器製造所「滝に植物蝶文スツール」1896年 ブダペスト国立工芸美術館蔵

皆様こんにちは!

本日はブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第10弾!

今回はジョルナイ陶磁器製造所のデザイナー、ユーリア・ジョルナイによる「 滝に植物蝶文スツール」をご紹介いたします。

 

*ユーリア・ジョルナイ (1856–1950)
ハンガリーの画家、作陶家。

ヴィルモシュ・ジョルナイと妻のテレーズ・ベルの間に次女として生まれました。
1875 年からジョルナイ陶磁器製造所のためにデザインを提供し、主として装飾モチーフの絵付けを
行っていました

1883年にポーランド人の建築家ターデー・シコルスキと結婚し、夫婦共にジョルナイ陶磁器製造所のデザイン部門で活躍しました。

1890年以降、ユーリア・ジョルナイの図案デザインは日本の装飾モチーフを見本にして考案されるようになりました。

 

ジョルナイ陶磁器製造所については、作品紹介④のブログでご紹介しています

気になる方は下記のリンクをご覧ください

作品紹介④(ジョルナイ陶磁器製造所について)

 

こんなにも素敵なスツールを見たのは初めてです

垂直に落ちる金色をした滝、笹、菊、空を舞う蝶の風景。

それぞれのモチーフが輝いていて、ベースの赤色に映えていますね

この作品のデザインと形は日本の工芸品を参考にして作られたと言われています

デザインに関しては布地を見本にして考案したそうです

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月19日(日)〜5月6日(水)の間、休止いたします。日程は変更になる可能性がございます。最新の情報は福島県立美術館の公式ホームページをご確認ください。

 

福島県立美術館

〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)

詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)


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ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑨

2020-04-23 10:05:42 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑨

 

ジョルナイ陶磁器製造所「竹文ティーセット」1886年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

皆様こんにちは

今回は福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第9弾!

 

本日はジョルナイ陶磁器製造所「竹文ティーセット」をご紹介いたします

ジョルナイ陶磁器製造所にて制作された作品は、作品紹介第3弾、4弾でもご紹介しています

4弾のブログでは作品紹介に加え、製造所について詳しく触れております!

よろしければご覧ください

→❸ジョルナイ陶磁器製造所「葡萄新芽文花器」

→❹シャーンドル・アパーティ・アブト ジョルナイ陶磁器製造所「狩りをする雌ライオン像」

 

ティーセットと言えば、西洋的なデザインのものをイメージする方も多いのではないでしょうか。

このティーセットには、竹の枝や笹の葉、花などが施されていて東洋や日本的な印象を感じられますよね

 

「竹文ティーセット」が制作され 19世紀後半、ヨーロッパではジャポニスム(日本趣味)が流行しており、

日本の独特な造形表現がとても評価されていました。

 

*ジャポニスムとは?

 19世紀後半、ヨーロッパにおいて日本の美術、工芸、建築、服飾、文学、音楽などに対する関心への高まり、あるいは日本の影響を受けた作品が西洋で作り出されるようになった現象のこと。

ちなみにジャポニスムという言葉は、フランスの美術評論家、収集家であったフィリップ・ビュルティによって生み出されました。1872(明治5)年、フランスの雑誌『文芸芸術復興』の連載タイトルとして使用したことが初出とされています。しかしジャポニスム現象はこの連載より10年ほど前から始まっていました。

*ジャポニスム現象の始まり

約200年続いた江戸幕府による対外政策「鎖国」が1853年に解かれ、1858年の日米修好通商条約を皮切りに、西洋諸国との貿易が盛んに行われるようになりました。輸入品の中には日本の工芸品も含まれ、次第に西洋で熱烈に迎えられるようになります。

これがのちに、ジャポニスムと呼ばれる現象を創り出したと言われています

 

日本の造形表現が西洋に大きな影響を与えたという事実を知ることで、

改めて日本の文化芸術に触れたいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

 

福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月19日(日)〜5月6日(水)の間、休止いたします。日程は変更になる可能性がございます。最新の情報は福島県立美術館の公式ホームページをご確認ください。

 

福島県立美術館

〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)

詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)


●タクシー
約5分

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リサ・ラーソン展 創作と出会いをめぐる旅 -1-

2020-04-22 12:04:32 | リサ・ラーソン

リサ・ラーソン展 創作と出会いをめぐる旅

−1−

みなさま、こんにちは

今回は「リサ・ラーソン展 創作と出会いをめぐる旅」より

リサ・ラーソンさんが幼少の頃の作品から現在までを

たくさんの作品と思い出の品々、写真で辿っていきます…

 

リサさんはスウェーデン南部の田舎で育ちました。

父親の製材所から木片をもらい小さなフィギュアをつくったり、

油絵を描いたりと、のどかな田舎でのびのびと生活していたようです

 

ある時、彼女が削り出した木フィギュアは大学の先生の目に止まり

大学に進学することを勧められます。

そして1949年に現HDKヨーテボリデザイン工芸大学の学生となり、

リサさんは陶芸家として道を歩んでいきます

 

滋賀県立陶芸の森工芸館 展示より

(撮影:弊社スタッフ野本)

 

 

入学当初はファッションデザイナーか彫刻家になることを希望していましたが、

陶芸科に振り分けられると、瞬く間に陶芸に魅せられ陶芸家の道を進む決心したそうです。

 

幼少の頃から才能に溢れていたリサさん

次回は、夫グンナルさんと出会った大学でのエピソードをご紹介したいと思います

 

リサとグンナル(グスタフスベリ社の工房にて)1960年頃 

滋賀県立陶芸の森工芸館 展示バナーより

(撮影:弊社スタッフ野本)

 

ぜひお楽しみに♡

 

リサ・ラーソン展の作品は滋賀県立陶芸の森 陶芸館にて展示されておりますが、

新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から当面の間休館しております

最新の情報は陶芸の森HP(https://www.sccp.jp)にてご確認ください。

 

滋賀県立陶芸の森 陶芸館

■会期

 2020年3月25日(水)- 2020年5月31日(日)

■開館時間

 9:30〜17:00 (入館は16:30まで)

■休館日

 月曜日(5/4は開館。5/7は振替休館日)

■観覧料

 一般:800円(640円)、高大生:600円(480円)、中学生以下無料

 *( )は20名以上の団体料金

 

展覧会詳細HPはこちら

その他の展覧会情報についても弊社HPにて随時更新中です


ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑧

2020-04-21 10:40:31 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑧

 

ルイス・カンフォート・ティファニー「植物文栓付香水瓶( 化粧セットの一部 )」1913年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

 

こんにちは。
本日は皆様にお知らせがございます。
福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月19日(日)〜5月6日(水)の間、休止いたします。日程は変更になる可能性がございます。最新の情報は福島県立美術館の公式ホームページをご確認ください。
→https://art-museum.fcs.ed.jp
 
1日も早くこの事態が終息し、平穏な生活を取り戻せるよう心から願っております。
 
 
弊社ブログでは引き続き、本展に出展している作品紹介を行います!
このブログが皆様にとって、楽しみの1つになりましたら幸いです
 
今回はルイス・カンフォート・ティファニー「植物文栓付香水瓶(化粧セットの一部 )」をご紹介いたします

その前に、この作品を作ったルイス・カンフォート・ティファニーについてご紹介します

■ルイス・カンフォート・ティファニー

私たちもよく知っている世界的に有名な宝飾品および銀製品のブランド「ティファニー」の創業者の息子。

アメリカの宝飾デザイナー、ガラス工芸家、インテリアデザイナー、アール・ヌーヴォー様式を代表する国際的な作家として活躍しました。

特に、玉虫色のラスター彩のガラス器で国際的な名声を得ています

 

ルイス・カンフォート・ティファニーの作品は作品紹介第1弾でもご紹介しています

まだご覧になられていない方は、こちらの作品紹介ブログもよろしければご覧ください

→ルイス・カンフォート・ティファニー「孔雀文花器」

 

金色に光り輝くエレガントな形をした香水瓶

魅力的な輝きとデザインに心惹かれてしまいます

 

この作品は植物がモチーフになっており、器表には小さなハート型をした葉や茎、蔓が表現されています

容器の表面を覆う金色のコーティングと植物モチーフがもつ輝きのコントラストが美しいですよね

そこで、今日はこの容器の表面の輝きはどのように生み出されたのかシェアしていこうと思います!

輝きの秘密は、ファブリルガラスという技法に隠されています

 

この技法は、ルイス・カンフォート・ティファニーが1894年に特許を取得した技法で、

金属酸化物と塩化銀を混ぜてガラスを成形し、その表面に金属酸化物を吹き付ける
ことで、人工的に虹彩を作り出す技法です。

(ファブリルとは手づくりを意味する古い英語に由来しています。)

金属的な光沢のあるガラスに関しては、ルイス・カンフォート・ティファニーよりも早く、1860年代にハンガリー人の発明家であるレオー・ヴァレンティン・パントチェクが発明していました。

しかし、金属的な虹色の光に煌めく比類のない美しさと華やかさを備えた装飾の世界は、ティファニーによって完成されたと言われています

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

 

福島県立美術館

〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)

詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)


●タクシー
約5分

本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です

展覧会詳細HPはこちらをチェック→

その他の展覧会情報につきましては、アートインプレッションHPにて随時更新しております


リサ・ラーソンと信楽

2020-04-17 12:39:03 | リサ・ラーソン

リサ・ラーソンと信楽

 

みなさま、こんにちは!

本日は、リサ・ラーソン展をご紹介いたします

 

滋賀県立陶芸の森陶芸館 展示室写真

(撮影:弊社スタッフ野本)

 

滋賀県立陶芸の森には、

リサ・ラーソンと信楽がコラボレーションしたとっておきの作品があるんです

リサさんのデザイン画をもとに、信楽で活躍する陶芸家たちがパーツを作成し

リサさんの長男マティアス・ラーソンさんが組み立て作業に立ち合い…

2mを超える巨大モニュメントが完成しました

 

リサ・ラーソン(デザイン)/絵付=青木寿美子

モニュメント「生命の木」 2015年

滋賀県立陶芸の森 陶芸館付近(撮影:弊社スタッフ野本)

 

 

「生命の木」とマティアス・ラーソンさん 2015年撮影

(撮影;弊社代表市川)

 

 

とても大きいですね…!

この作品は2015年3月7日〜6月7日に滋賀県立陶芸の森陶芸館で開催された

リサ・ラーソン展 に際して制作されました

「生命や美、創造に対する賛美」をテーマに日本へ贈られた花束の形でもあるのだとか

 

 

今回、滋賀県立陶芸の森 陶芸館では2回目となるリサさんの展覧会

巨大モニュメントのデザインの元になった

「ファンタジー・ツリー」という作品も来日しています

 

リサ・ラーソン 「ファンタジー・ツリー(ユニークピース)」 1970年頃

滋賀県立陶芸の森 陶芸館 展示室写真

(撮影:弊社スタッフ野本)

 

信楽とリサさんのコラボレーション、

そしてデザインの元になった作品も合わせて楽しめますね

 

次回はリサさんの幼少期をご紹介します!

どうぞ、お楽しみに

 

リサ・ラーソン展の作品は滋賀県立陶芸の森 陶芸館にて展示されておりますが、

新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から当面の間休館しております

最新の情報は陶芸の森HP(https://www.sccp.jp)にてご確認ください。

 

滋賀県立陶芸の森 陶芸館

■会期

 2020年3月25日(水)- 2020年5月31日(日)

■開館時間

 9:30〜17:00 (入館は16:30まで)

■休館日

 月曜日(5/4は開館。5/7は振替休館日)

■観覧料

 一般:800円(640円)、高大生:600円(480円)、中学生以下無料

 *( )は20名以上の団体料金

 

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ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑦

2020-04-16 16:46:34 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑦

 

ルネ・ラリックナーイアス図飾皿1920年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

皆様こんにちは

今回は福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第7弾!

 

本日はルネ・ラリックの「ナーイアス図飾皿」をご紹介いたします

 

まるで水中を優雅に揺れ動く女性を見ているかのように感じられる作品。

このお皿の中にいる女性は、ギリシア神話に出てくる妖精ナーイアスです

 

*妖精ナーイアスとは?

ナーイアスは泉や川の妖精です。

ナーイアスのいる泉や川の水を飲むと病が治るとされていますが、勝手に水浴びなどしたりすると罰として病にかかってしまうと言われています。

 

そして、お皿の中に見える丸いものは何だろう?と思った方も多いはず。

これは、お皿を支える円錐形の脚なのです!

まるで天然石のオパールのように見えますよね

実はこの作品、オパールのように光が当たる角度によって色が変わるという性質を持っています

この神秘的な輝きは、オパールセントガラスによって生み出されています

 

*オパールセントガラスとは?

ガラス器の原料に動物の骨灰やステアタイト、氷晶石な
どの乳濁剤を入れ、オパールやメノウのような貴石や半
貴石の味わいを出したガラスの一種。

光を通すと淡い虹彩を放つ美しいガラスです

 

この作品を制作したルネ・ラリックは、フランスの金細工師、宝飾デザイナー

のちにガラス工芸に興味を移し、ガラス工芸品デザイナーとして活躍しました。

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

 

福島県立美術館

〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)

詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)


●タクシー
約5分

本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です

展覧会詳細HPはこちらをチェック→

その他の展覧会情報につきましては、アートインプレッションHPにて随時更新しております


ブダペスト国立工芸美術館名品展 『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』 出品作品のご紹介⑥

2020-04-15 13:57:44 | ブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』出品作品

ブダペスト国立工芸美術館名品展

『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』

出展作品のご紹介⑥

 

ドーム兄弟多層間金箔封入小鉢1925–1930年 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 

皆様こんにちは

今回は福島県立美術館にて開催中のブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第6弾!

本日はドーム兄弟の「多層間金箔封入小鉢」をご紹介いたしま

キラキラと輝くガラスの文様が何層にも重なり合い、奥行があるように見える小鉢

どのように作られているのだろう?と思われる方もいらっしゃるのではないのでしょうか

この作品には「二層被せガラス」「アンテルカレール」という技法が使用されています

 

*二層被せガラス...透明なガラス素地を覆うように色ガラスを重ねて熔着する技法。

また、その技法で作られたものを指します。

ちなみに江戸切子にも同じ技法が使われています。

 

*アンテルカレール...フランス語で複雑に入り組むという意味。

ガラス素地に文様を描いて、その文様を何層にも重ねて、奥行があるように見せる技法。

層の中に金や銀の箔を挟むこともあります。

1899 年にドーム兄弟はこの技法の特許を取得しています。

 

繊細な技術によって生み出されていることを知ると、作品がより魅力的に見えますよね

 

次のブログでも素敵な作品をご紹介いたします。

どうぞお楽しみに

 

福島県立美術館

〒960-8003
福島市森合字西養山1番地
Tel.024-531-5511

開館時間

9:30-17:00(最終入館は16 : 30まで)

休館日

月曜日(ただし5/4(月)は開館)

観覧料 

 <一般>

1,300円(当日) /1,100円(前売り・20名以上の団体)

<大学生・専門学校生>

1,100円(当日) /900円(前売り・20名以上の団体)

<小中高生>

650円(当日) /500円(前売り・20名以上の団体)

交通アクセス (JR福島駅東口より)

●電車
福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

●バス

9番バス乗り場より、福島交通ももりん2コース→「県立美術館入口」下車(徒歩3分)

詳しくは福島交通ホームページをご覧ください(外部ページへリンクします)


●タクシー
約5分

本展覧会は今後石川、山口、東京に巡回する予定です

展覧会詳細HPはこちらをチェック→

その他の展覧会情報につきましては、アートインプレッションHPにて随時更新しております