陶酔のパリ・モンマルトル展 作品紹介!
展覧会チラシ デザイン:伊藤力丸
5月も半ばに入り、展覧会もいよいよ後半となりました。
今日は本展の雰囲気を今一度お楽しみ頂くべく、出品作品の一部をご紹介いたします!
アンリ・リヴィエール《影絵芝居アルバム『聖アントワーヌの誘惑』より「天」》1887年 個人蔵
Henri Riviere(c)ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2012
本展最初のコーナーに展示されている影絵芝居アルバム『聖アントワーヌの誘惑』。作者のリヴィエールは日本の浮世絵に強く影響を受け、後に「富嶽三十六景」ならぬ「エッフェル塔三十六景」を制作するほど。
アルバムの楽曲には、当時流行したワーグナーの曲の抜粋やシューマンの名曲「トロイメライ」の他、「シャ・ノワール」の人気シャンソン作曲家によるオリジナル曲など、まさに多種多様! 映像を見ながら知っている曲を探してみるのも楽しいかもしれません。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《「ディヴァン・ジャポネ」のポスター》1892年
北海道立帯広美術館蔵
続いてロートレックの有名なポスター「ディヴァン・ジャポネ」。
画面左上に描かれている黒い長手袋が「ディヴァン・ジャポネ」のスター歌手、イヴェット・ギルベールを暗示しています。
ジョディ・スパーリング《ロイ・フラースタイルのダンス『グラナダの夕べ』》2005年
第3章で流れている映像《『グラナダの夕べ』》。ヘビのように身体をくねらせるエキゾチックなダンスとその照明効果で一世を風靡したロイ・フラーですが、現在もその魅力に惹き付けられたダンサーによって、舞台の再現公演が行われています。
アンドレ・ドゥヴァンベ《モンマルトル劇場の初演》 1901年 個人蔵
そして当時の劇場の雰囲気が伝わってくるような、個人的にもお気に入りの1枚。
「アトリエ座」と名前を変えて、今尚営業を続けている「モンマルトル劇場」。ホール内に所狭しと並ぶ客席や、舞台照明が照らし出す観客の様子から、いわゆる「民衆の劇場」として栄えたホールの性格を推し量ることができます。「新宿コマ劇場」のような存在だったのでしょうか。
展覧会フライヤー デザイン:伊藤力丸
最後に、展覧会出品作品《高名な「シャ・ノワール」一座近日来演のポスター》をアレンジしたフライヤーです。
A5サイズですっきり収まるので、記念に探してみてはいかがでしょう?
他にもお気に入りの作品がありましたら、リクエスト頂ければ嬉しいです。
閉幕まであと10日、皆様ぜひお見逃しなく!
八王子市美術館
■バス
JR八王子駅北口より、「6~10」番のバスで「八日町四丁目」下車(約10分)。
京王八王子駅より、「2、3」番のバスで「八日町四丁目」下車(約12分)。
■タクシー
八王子駅より約7分
詳しくは
八王子市美術館交通情報をご覧下さい。
■
八王子市夢美術館公式ホームページ (http://blog.goo.ne.jp/artimpression/e/60ee031de0ce7ef4599c74deecb939e2)