東京都美術館 プーシキン美術館展に行ってきました!
プーシキン美術館展にて (撮影:弊社スタッフ 野本)
東京都美術館で開催されている、
プーシキン美術館展 -旅するフランス風景画展に行ってきました
とっても楽しかったので、本日はプーシキ美術館展についてご紹介します
ところで皆さんは「絵になる風景」と言うとどのようなものを思い浮かべますか?
自然や街並、人それぞれ思い出の場所や理想の風景があることでしょう
風景画とは自然など目に見える景色を描く絵画ですが、
目に見える景色が重要だという認識と、それを写しとる技術が必要なだけでなく、
描かれた情景を絵画として受け入れる社会的、時代的な共通理解がないと成り立ちません。
風景画がジャンルとして始まったのは16世紀頃からだと言われています。
それまでは主題の背景でしかなかった風景が次第に注目されるようになっていったのです
大航海時代で世界が広がると共に、様々な土地を組み合わせた広大な空間や理想的な風景を描くようになりました。
19世紀になると芸術の担い手が貴族から市民へと変化し、描かれる絵画もより身近なものへと変化していきます。
社会の中で人々の関心が映し出されているようでとても面白いですね
プーシキン美術館展で初期の風景画からモネやセザンヌなど印象派の作品など、さまざまな絵画を見る事が出来ました
”旅するフランス風景画” とタイトルにあるように、
展覧会を通して色々な場所に行き、時代を巡る旅に出たような気分になりましたよ
ところで、今回来日している風景画はフランス🇫🇷で描かれたものですが、プーシキン美術館はロシア🇷🇺の美術館です。
なぜこんなに充実したフランス風景画のコレクションがロシアにあるのでしょう
プーシキン美術館 本館(写真:プーシキン美術館HPより)
18世紀以降の帝国ロシアでは、エカテリーナ2世をはじめ貴族たちの間でフランスは最先端で憧れの対象でした。
貴族たちはフランス語で日常的に話していたそうですから、ロシアでのフランス文化へ関心の高さが伺えます
芸術分野でもフランスを中心に流行した印象派やポスト印象派の作品は最先端の美術品として積極的に集められ、
ロシアは多くのフランス絵画を所有することになったのです
ロシア帝国の栄華のなかで貴族たちはフランス絵画を楽しんでいたのですね
みなさまもぜひ、ロシア帝国の貴族たちのようにフランス絵画を楽しんでみてはいかがでしょう。
プーシキン美術館展は7月8日まで東京都美術館で開催しています
東京都美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
Tel.03-3823-6921
■会期
4月14日(土)〜7月8日(日)
■時間
9:30〜17:30(金曜日は20:00まで)
入室は閉室の30分前まで。月曜休室。
■入場料
一般1600円、大学生・専門学校生1300円、
高校生800円、65歳以上1千円、中学生以下無料
■アクセス
JR上野駅「公園口」より徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分、京成線京成上野駅より徒歩10分
※駐車場はありません。