アートインプレッション

株式会社アートインプレッションは、美術展の企画を主な業務としている会社です。

ヨーロピアン・モード展に行ってきました!

2022-04-25 11:10:52 | Weblog

ヨーロピアン・モード展に行ってきました!

 

文化学園服飾博物館 入口写真

 

みなさまこんにちは
お元気でしょうか?

弊社スタッフは先日、打合せを兼ねて新宿の文化学園服飾博物館で開催されている「ヨーロピアン・モード 特集:花〜Flowers〜」展に行ってきました

本展は、18世紀から20世紀末までのヨーロッパのモードの変遷をたどる展示と、花模様に焦点を当てた特別展示の2つで構成されており、どれも素敵な作品ばかりで終始うっとりしておりました

中でも、後ろに張り出した腰の部分が特徴的なバッスル・スタイルのボルドー色のドレスは、裾にヒダや花柄のレースを施した凝ったデザインとなっているうえ、気になる下半身の体型もカバーしてくれるシルエットとなっており、とても魅力的でした

また、これからの季節にピッタリなギ・ラロッシュの白色のノースリーブワンピースには、爽やかな青色の花の刺繍が随所にちりばめられていて綺麗でしたし、「世界で最も美しいプリント」と称されるレオナールの赤色のワンピースには、とても色鮮やかな花柄がプリントされていて、まるでお花畑の中にいるような幸せな気分になりました

このように、自由で美しく楽しいイメージがあるファッションですが、一方で戦時中はカーキやネイビーなどの色が多用されたり、ミリタリー調のスーツが流行したりと、歴史の暗い部分にも影響を受けており、ファッションは社会情勢と密接な関わりがあることも今回改めて感じました。

様々な紆余曲折を経ながら文化学園服飾博物館にやってきた貴重な作品たち。ぜひ当時の時代、当時の人々に思いを馳せながら鑑賞されてみてはいかがでしょうか?

「ヨーロピアン・モード 特集:花〜Flowers〜」展は、文化学園服飾博物館にて5月18日(水)まで開催中です

▼チラシはこちら▼
https://museum.bunka.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2022/02/ex2022-01-europe-pamphlet.pdf



文化学園服飾博物館

●住所

〒151-8529 東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階

●電話番号

03-3299-2387

●会期

2022年3月11日(金)~ 2022年5月18日(水)

●休館日

日曜日・祝日

●時間

10:00 〜 16:30(ご入館は16:00まで)
※ 5月13日(金)は19:00まで開館(ご入館は18:30まで)

●入場料

一般500円、大高生300円、小中生200円
※ 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。


●アクセス

〈電車〉
JR・京王線・小田急線 新宿駅(南口)より徒歩7分
都営地下鉄新宿線・大江戸線 新宿駅(新都心口)より徒歩4分
地下道ワンデーストリート 出口O-1に隣接

〈都営バス〉
新宿駅西口22番のりば(京王百貨店前)宿75出入系統 新宿車庫行き
文化服装学院前下車(乗車時間約3分)

●HP

https://museum.bunka.ac.jp

 

 


上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展に行ってきました!

2022-04-21 14:46:45 | Weblog

上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展に行ってきました!

 


上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展 チラシ表面

 

みなさまこんにちは!

新緑の季節に移り、あたたかい日が増えてきた今日この頃
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。


最近、三菱一号美術館で開催中の「上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展」を観賞してきました。
本展は上野リチの作品が好きな方だけでなく、デザインやファッションが好きな方にもおすすめです

 

上野リチ(上野リチ・リックス)は1893年オーストリア・ウィーンで生まれた女性デザイナー。
壁紙や日用品、室内の装飾など幅広いジャンルのデザインを手がけました。

彼女が生み出すデザインは、モダンで鮮やかな色彩や自由な線が特徴的で
現代においても多くの人々を魅了しています。

上野リチは京都出身の建築家・上野伊三郎との結婚を機にウィーンと京都を拠点に活躍しました。
戦後は夫婦共に京都市立芸術大学で教鞭をとり、
退職後はインターナショナルデザイン研究所を設立し、後進の育成にも尽力しました。

 

本展は世界初の大規模回顧展であり、京都国立近代美術館やオーストリア応用芸術博物館/現代美術館(ウィーン)など国内外のコレクションの中から
テキスタイルデザイン、インテリアデザイン、小物、ポートレート、スケッチブックなどを通して、上野リチの知られざる創作の神髄を展覧することができます。

 

どの作品も魅力が溢れていて、ついつい夢中になって時間を忘れてしまうほどじっくりと鑑賞したのですが、

中でも印象に残っているのは東京・有楽町の日本生命日比谷ビルの中にあった日生劇場旧レストラン「アクトレス」の壁画です。

黄金色に輝く背景にかわいらしい鳥や花蝶が繊細な線で描かれており、鑑賞しているだけで心が和み感動しました。
当時の
「アクトレス」で時間を過ごした店員さんやお客様はきっとこの壁画に癒されていたのであろうと思うと羨ましい限りです

このほかにも上野リチが手掛けた室内装飾のデザイン画なども展示されており、現代においてもモダンで
時代を感じさせない普遍的なデザインを堪能することができます。

そのほか素敵な動植物がモチーフの七宝やプリント布地など惚れ惚れする作品が非常に多く、
出品作品を通して
日本の美が上野リチ独自のグラフィカルな視点で捉えられ、創作において彼女の独自性を高める
大きなきっかけとなったのではないか
とも思いました。

上野リチは生涯独自の想像力を発揮して作品を生み出すといった強い信念を持っていた女性で、
教え
子には他者の真似をしないようにと繰り返し伝えていたそうです。

個が生み出すクリエイティブな思考が大切だという価値観は、現代にも通じるものがあり
展覧会でただ美しい作品を鑑賞するだけでなく、今後の生き方についても考えさせられる展覧会だと思いました。

展覧会のグッズもとても素敵な品ばかりで、どれにしようか楽しそうに迷っているお客様がたくさんいらっしゃいました。

当の私もとても迷い、全て欲しくなってしまうほどでした

「上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展」は
素敵な作品群だけではなく、彼女の創作の軌跡や創作に対する情熱を感じられる展覧会です。

5月15日(日)まで三菱一号美術館にて開催されていますので、

気になられた方はぜひ下記の展覧会公式HPをチェックしてみてください

 

展覧会公式HP

 

 

上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

ウィーンで才能を開花。京都出身の建築家・上野伊三郎と結婚し来日。テキスタイルをはじめ幅広いデザインを手がけた。上野リチの全貌を展観する世界初の回顧展。

 

 


ピカソ展に行ってきました!

2022-04-14 11:03:27 | Weblog

ピカソ展に行ってきました!

イスラエル博物館所蔵 ピカソ━━ひらめきの原点 パナソニック汐留美術館 チラシ表面

 

みなさまこんにちは

季節もすっかり春となり、暖かな日差しに包まれながら過ごす今日この頃

弊社スタッフはというと、パナソニック汐留美術館で開幕したイスラエル博物館所蔵「ピカソ━━ひらめきの原点」の内覧会にご招待いただき、一足早く行ってきました

20世紀最大の画家としてその名を世界にとどろかしたパブロ・ピカソ(1881-1973)は、伝統ある過去の芸術を取り入れながら同時代の作品からもインスピレーションを受け、常に創造力と革新性に溢れた作品を生み出し続けた芸術家です。

青の時代からバラ色の時代、キュビスム、新古典主義、シュルレアリスムへと、一生に何度も作風を変化させたピカソですが、特に生涯を通して興味を抱いたのは版画であり、本展覧会では、エッチングやリトグラフといった様々な版画技法で制作された作品が出品されています。

とりわけ私が心惹かれた〈サルタンバンク・シリーズ〉の《貧しい食事》をはじめとするエッチングの作品は、部分によってトーンが異なっており、濃淡をつけることによって様々な表現の仕方が可能であることに感心しました

本展覧会は、800点あまりのピカソ・コレクションを有しているイスラエル博物館から、版画、油彩画、水彩画、素描、写真といった幅広い作品が130点集結しており、ピカソの多彩な顔をうかがい知ることができる貴重な機会です

日本との外交樹立70週年を記念して、コロナ渦の中、はるばるイスラエルからやってきたピカソの作品たち。ぜひ本物をご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか?

イスラエル美術館所蔵「ピカソ━━ひらめきの原点」は、パナソニック汐留美術館にて、6月19日(日)まで開催中です


パナソニック汐留美術館

●住所

〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階

●電話番号(ハローダイヤル)

050-5541-8600

●会期

2022年4月9日(土)〜 2022年6月19日(日)

●休館日

水曜日(ただし5月4日と5月18日は開館)

●時間

午前10時〜午後6時(ご入館は午後5時30分まで)
※ 5月6日(金)、6月3日(金)は午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで)

●入場料

一般 1,200円/65歳以上 1,100円/大学生 700円/高校生 500円/中学生以下 無料
※ 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。

●アクセス

JR「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩約6分、都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分

●HP

https://panasonic.co.jp/ew/museum/