ヘレンド展
〜ミラマーレについて〜
〜ミラマーレについて〜
色絵金彩「ミラマーレ」文カップ 1865年 ブダペスト国立工芸美術館
こちらの作品は、後にメキシコ皇帝となったマキシミリアン大公のために作られたシリーズです。
「ミラマーレ」という名前は、彼が築いた「ミラマーレ宮殿」からその名を取っているのだそうです
1832年マキシミリアン大公は、ハプスブルク皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟として、ウィーンにあるシェーンブルン宮殿で生まれました。
シェーンブルン宮殿
1996年から世界文化遺産に登録されています
(画像:Wikipediaより)
1996年から世界文化遺産に登録されています
(画像:Wikipediaより)
彼は海軍として優れた軍歴を持ち、フランスのナポレオン3世と帝政復活を望むメキシコ王党派の支援の下、1864年メキシコ皇帝に即位しました。
しかしメキシコの抵抗運動に遭い、フランス軍が撤退する中、マキシミリアン大公は最後までメキシコに残ると撤退を拒否し、1867年に処刑されてしまうのです。
ミラマーレ宮殿
(画像:Wikipediaより)
(画像:Wikipediaより)
イタリアのトリエステ近郊にあるミラマーレ宮殿は、1856年から1860年の4年間をかけて建設され、
マキシミリアン大公がメキシコに行くまでの4年足らずを妻であるベルギーの王女シャルロッテと過ごしたのだそうです
内部はさまざまな建築様式が取り入れられ、中国や日本の部屋があるのだとか
どんな内装なのでしょうか...とても気になります
では再度、ヘレンド作品を見てみましょう。
こちらの作品は1865年、宮殿で使用するためにヘレンドで注文した大規模なディナーセットのひとつです。
カップの背景には「パゴダ」と呼ばれる仏塔が描かれ、前景には樹木と赤と金に彩られた果実が描かれています。
(右)ミャンマーにあるスレー・パゴダ
とんがり屋根が特徴的です(wikipediaより)
とんがり屋根が特徴的です(wikipediaより)
何とも荘厳な雰囲気ですね。
しかし
カップの把手をよく見てみると、背中を反らせ伸びのようなポーズをしている中国人の人形が
把手を触って良いものか...迷ってしまいそうですね
色絵金彩「ミラマーレ」文カップ(部分) 1865年 ブダペスト国立工芸美術館
色絵金彩「ミラマーレ」文カップ(部分) 1865年 ブダペスト国立工芸美術館
膝を曲げてストレッチをしているのでしょうか
思わず笑顔になってしまいますね
新潟会場の会期は10/30(日)までとなっております。
皆さまぜひお越し下さい
新潟市新津美術館
〒956-0846
新潟市秋葉区蒲ヶ沢109-1(花と遺跡のふるさと公園内)
■ 開館時間
午前10時〜午後5時(観覧券販売は午後4時30分まで)
■ 休館日
月曜日休館。(但し、9/19、10/10、10/24は開館。)
10/11(火)休館。
▼ 公共交通機関
■バス
・JR新津駅東口からバス
秋葉区バス「新津駅西口行」に乗車約24分、「美術館・植物園前」で下車徒歩すぐ。
または、新潟交通バス「矢代田経由白根・潟東行」に乗車約12分、「新津美術館入口」で下車徒歩5分
(新津駅西口発の秋葉区バスは「美術館・植物園前」まで約55分かかりますので、新津駅東口発のバスか矢代田駅発のバスをご利用ください。)
・ 矢代田駅からバス
秋葉区バス「新津駅東口行」に乗車約7分、「美術館・植物園前」で下車徒歩すぐ。
または、新潟交通バス「新津駅行」に乗車約3分、「新津美術館入口」で下車徒歩5分。
※新潟交通バスは時刻が変更になる場合があります。詳しくは、新潟交通観光バス 京ヶ瀬営業所(電話:0250-67-4777)へお問合せください。
■徒歩
JR古津駅から徒歩約25分
■車
JR新津駅からタクシーで約15分、矢代田駅からタクシーで約5分
磐越自動車道では、福島・会津若松方面から「新津IC」より約15分。または新潟方面から「新津西スマートIC」より約13分。
※駐車場有り、無料、170台
詳細は、新潟市新津美術館 アクセスよりご確認下さい。
http://www.city.niigata.lg.jp/nam/kotsuannai/index.html