アートインプレッション

株式会社アートインプレッションは、美術展の企画を主な業務としている会社です。

トレチャコフ美術館展ー全会期終了致しました

2009-12-28 16:34:17 | トレチャコフ展
「国立トレチャコフ美術館展ー忘れえぬロシア」ー最終会場、郡山会場にて閉幕 

弊社が企画しました「国立トレチャコフ美術館展ー忘れえぬロシア」は、2009年4月にBunakmura ザ・ミュージアムを封切りに、その後、岩手県立美術館、広島県立美術館を巡回し、最終会場である郡山市立美術館にて、この12月13日に好評のうちに閉幕を迎えることが出来ました。

なんと、のべ15万人!!を越えるお客様に足をお運び頂きました。

みなさま、本当にありがとうございました。



トレチャコフ美術館展ー忘れえぬロシア

2009-11-11 17:21:42 | トレチャコフ展
「忘れえぬロシア」展覧会の記念講演開催
―「革命か、神か -ドストエフスキー『罪と罰』の時代
とグローバル社会」


現在、郡山市立美術館にて開催されております「国立トレチャコフ美術館展ー忘れえぬロシア」では、
会期中に、様々な講演会や美術講座が開催されております。


☆10月31日(土曜日)には、
東京外国語大学学長で、ロシア文学者でもある亀山郁夫先生の講演会が開催されました。
当日、会場は満席、多くのお客様にご来場頂きました。




☆展覧会では、ロシアの文豪、アントン・チェーホフ、イワン・ツルゲーネフ,
レフ・トルストイなどの肖像画も見る事ができます。



・郡山市立美術館では、下記のスケジュールで美術講座やギャラリートークも企画されてます。
是非、皆様足をお運び下さいませ。

<美術講座>
11月29日(土)14:00~
「19世紀のロシア絵画について」
講師:当館学芸員
場所:講義室 聴講無料


<ギャラリートーク>
11月21日(土)、12月5日(土)14:00~
当館学芸員
場所:企画展示室(観覧券が必要です)



☆美術館の敷地に入ると、まずバリー・フラナガン 「野兎と鐘」(1988)が、出迎えてくれます!

 


郡山市立美術館:http://www.city.koriyama.fukushima.jp/bijyutukan/


トレチャコフ美術館展

2009-11-11 15:27:18 | トレチャコフ展
「忘れえぬロシア」展、最終会場、郡山市立美術館にて開催中!
       
            

10月18日に、「忘れえぬロシア」展が、広島美術館にて閉幕。
展覧会は、いよいよ最終会場の郡山市立美術館へ移動、10月24日より開幕致しました!

展覧会はロシア美術の代表的画家、レーピンやクラムスコイ、シーシキン等による、近代ロシアの人々の生活や、壮大なロシアの自然を描いた作品を中心に、著名人チェーホフ、トルストイ、ツルゲーネフ等の肖像画を加えたもので構成されております。ロシア近代のリアリズムから印象主義に至るロシア近代美術の流れを広く紹介する展覧会となっております。
まだ、展覧会をご覧になってない方、東京会場などで「忘れえぬ女」を見逃がしてしてしまった方、
是非、郡山市立美術館へ足を運んで頂ければと思います。

・郡山市立美術館<10月24日(土)~12月13日(日)迄>
http://www.city.koriyama.fukushima.jp/bijyutukan/06.html


☆展覧会場入り口




☆美しいロシアの風景画
(左より、アルヒープ・クインジ「ヴァラーム島にて」、イサーク・レヴィタン「静かな修道院」、ニコライ・ドュボフスコイ「冬」)





☆ 開幕に合わせ、モスクワのトレチャコフ美術館の学芸員や修復家の方も来日されました。
下は、トレチャコフ美術館の学芸員、リュドミラ・ポロゾバさんと
ヨシフ・ブラース「文豪チェーホフの肖像」。




*(ページトップ)イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女」©Tretyakov Gallery

トレチャコフ美術館展 岩手県立美術館にて開幕

2009-06-19 12:44:29 | トレチャコフ展
トレチャコフ美術館展 岩手県立美術館にて開幕

いよいよトレチャコフ美術館展が、岩手県立美術館にて開幕致しました。
展覧会当日には、国立トレチャコフ美術館のチーフキュレーター、スヴェトラーナ・カプィリナ先生の講演会も行われ盛況でした。講演会では、今展覧会にまつわる、美術館創設者のパーヴェル・トレチャコフ氏について、また、美術館所蔵の19世紀後半から20世紀前半のロシア絵画コレクションについての興味深いお話を伺いました。

 

*会期中には、亀山郁夫先生(東京外国語大学長)の講演会も予定されております。
 皆様のご参加を、お待ちしております。

6月28日[日] 14:00-15:30
講演会 「わたしの「忘れえぬロシア」-19世紀ロシア精神とは何か」
日 時:6月28日[日] 14:00-15:30
講 師:亀山郁夫氏(東京外国語大学長)
場 所:ホール

詳細は、下記のホームページをご覧くださいませ。
岩手県立美術館 http://www.ima.or.jp/

Bunkamura ザ・ミュージアムにて「忘れえぬロシア」展閉幕

2009-06-08 12:15:31 | トレチャコフ展
Bunakamura ザ・ミュージアム
国立トレチャコフ美術館展「忘れえぬロシア」閉幕


4月4日から渋谷文化村にて始まりました、「国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア」が、6月7日をもって無事に閉幕しました。
たくさんのお客様にご来場頂き、本当にありがとうございました!!!
ご覧下さった方々、いかがでしたでしょうか?
ご感想などもお聞かせ頂けるとうれしいです。

さて、これで終わりではありません。
この後、各地を巡回致します。
まずは、岩手県立美術館 6月13日~7月21日
お近くの方は、是非足をお運び下さいませ。

国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア 好評開催中

2009-04-19 17:21:32 | トレチャコフ展
国立トレチャコフ展ー忘れえぬロシア展 Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催中

忘れえぬロシア展が、Bunkamura ザ・ミュージアムで、いよいよ、オープンとなりました。
4月3日のオープニング当日には、多くの関係者が出席し、大盛況でした。
(展示の様子や、オープニングの様子は、毎日新聞のブログでも紹介されています。
 http://mainichi.jp/photo/news/20090404k0000e040017000c.html)

展覧会の魅力は、やはりクラムスコイの「忘れえぬ女」を始めとする、トレチャコフ美術館の名品の数々ですが、
会場では、展覧会にちなんだかわいいグッズも買うことが出来ます。
その一つが、今回Bunkamuraの展覧会のマスコットキャラクター、トレチャン、チャコチャン、コフチャンのミュージアムグッズ。トレチャコフ美術館の学芸員の方にも、かわいいと大人気でした。
その他にも、やはりおすすめは、クラムスコイの「忘れえぬ女」の額装。お客様に大好評です。
是非、ショップにもお立ち寄り下さいませ。

19日のNHKの日曜美術館で、忘れえぬロシア展が紹介されました。
 実際の展示風景などもご覧頂けますので、是非ご覧くださいませ。


忘れえぬ女

2008-12-16 17:04:02 | トレチャコフ展
イワン・クラムスコイ 「忘れえぬ女」

この作品は、イワン・クラムスコイ(Kramskoy,Ivan Nikolaevich)が、1883年に描いた作品で、国立トレチャコフ美術館の中でも一番人気と言われるものです。
もちろん日本にもファンは多く、1975-76年に初来日以来、今回で7回目の来日となります。
初来日時にも、多くの人が魅了され、その後、再会を待ち望む人が多いこの作品。
原題は、「An Unknown Lady」。日本に初来日した時に「忘れえぬ女」と邦題が付けられましたが、その名の通り、
この女性が誰なのかは謎のままです。

描かれているこの女性は、誰なのか?
この悲しみをたたえたような強い視線に見入られれば、人々の関心は、当然この点に集中しますよね。
これから何回かに分けて、この作品にまつわるお話をしていきたいと思っています。

移動派とは

2008-11-13 10:24:15 | トレチャコフ展
来年春から開催される 国立トレチャコフ美術館展「忘れえぬロシア」 では、レーピン、スリコフ、クラムスコイといった巨匠たちの絵画が出品されます。
彼らは、「移動派」と言われていますが、今回は、その移動派とはどんな事をやっていた人たちなのか、触れてみたいと思います。

ロマノフ王朝か爛熟期を迎えた19世紀後半、若い芸術家たちが、官立芸術アカデミーの制約に反発し、民主的理想を胸に現実の生活や自然を描く事で、当時の社会を批判し始めました。

1863年 クラムスコイに率いられた若い画家達は「ロシア・リアリズム」を掲げて美術アカデミーを脱退
1870年 脱退した画家たちで「移動展協会」を結成
彼らはその主張を民衆に広めるべく、ロシア各都市で展覧会を開くようになります。
1871年~1923年にかけて、48回もの移動展覧会を行い、当時、絵画芸術というと、まだ特権階級のもの。
それを、民衆にちかづけ、現実を直視し、民衆の貧しさだけでなく美しさを、苦しみだけでなく力強さや忍耐力を描きだし、社会の矛盾をも訴えていこうとします。
そのために、「移動派」(移動しながら展覧会を行う人々)と言われるようになるのです。

移動派の絵画においても、光を描くにあたっても時代がかった伝統的な暗い色調ではなく、明るめの色調を選び、より自然さや自由を求めたものとなっていると言えます。

その後、進歩的な視点をもった芸術家たちのほとんどが「移動派」の活動に参加するようになり、
1877年には、露土戦争もはじまり、ナショナリズムの高まりとも相まって、祖国ロシアの歴史や美しく壮大な自然を描き出し、一方では、フランス印象派もロシアに伝わり、ロシア・リアリズムと合流。ロシアの印象派とも呼べる作品も誕生して行きます。

このように、「移動派」はロシア美術界を牽引する役割をはたし、20世紀に訪れるロシアアヴァンギャルドの土壌を育むことにもなったのです。

この一連の流れを見る事が出来る 国立トレチャコフ美術館展「忘れえぬロシア」。
来年の公開を楽しみにお待ち下さいませ。

国立トレチャコフ美術館とは?

2008-10-31 18:05:12 | トレチャコフ展
ロシア美術の宝庫といえる国立トレチャコフ美術館
今回は、そのトレチャコフ美術館についてご紹介したいと思います。

トレチャコフ美術館はモスクワ川を挟んで、クレムリンの南、ラヴールシンスキー通りに位置し、
V.Vasnetsovによって設計された、古代ロシア建築様式に乗っ取った豪奢なものとなっています。

もともとは、創設者であるパーヴェル・ミハイロヴィチ・トレチャコフ(1832-1898年)が自邸に開いた美術ギャラリーから始まりました。
トレチャコフは、モスクワの商家に生まれ、紡績業で財を築き、事業の利益を社会に還元しようと多くの慈善事業に取り組みました。中でも力を注いだのが「ロシア芸術家によるロシア美術のための美術館」を設立する事だったのです。

まず同時代の主に移動派と言わる画家たちの作品を収集。彼らとの親交も深め、彼らの育成にも努めました。ロシア国内のが派の始まりと発展を示すために、18世紀から19世紀初頭の古いロシア絵画も収集。1890年以降は貴重なイコンのコレクションもまとめている。

後に弟のセルゲイが収集していた作品も併せて、コレクションをモスクワ市に寄贈。ロシア革命後、レーニンによって国に移管されたトレチャコフ美術館はその後も収集を続け、10万点を超える所蔵作品を誇るロシア屈指の美術館の一つとなっています。
(写真:ウィキペディアより)

2009年国立トレチャコフ美術館展「忘れえぬロシア」

2008-10-31 15:34:17 | トレチャコフ展
来年2009年は、ロシア美術の殿堂、
   モスクワの国立トレチャコフ美術館の展覧会「忘れえぬロシア」
                              を各地で行います。

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、この時代の作家の傑作がそろっています。
ロシア美術の代表的画家である レーピンクラムスコイシーシキン等による、1850年代からロシア革命以前までの、人々の生活や美しく壮大なロシアの自然、情景を描いた作品を中心に、著名人であるチェーホフ、トルストイ、ツルゲーネフ等の肖像画を加えて構成しました。
リアリズムから印象主義に至るロシア近代美術の流れを辿る、日本で初めて試みる展覧会となっています。

<会期・会場予定>
Bunkamuraザ・ミュージアム   2009年4月4日(土)~6月7日(日)
    岩 手 県 立 美 術 館     2009年6月13日(土)~7月21日(火)
   広 島 県 立 美 術 館     2009年7月28日(火)~10月18日(日)
   郡 山 市 立 美 術 館     2009年10月24日(土)~12月13日(日)