☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

草香り若き緑の歌響く・・・わが春のうた2023

2023-06-30 00:00:10 | 風歌

6月ももう終わり
京都もすっかり夏の装い
蒸し暑い「京都の夏」がやってきた
今年は少し遅ればせて

今年は春の初めからいろいろな花々は
桜をはじめ毎年よりどんどん早く咲いていくけれど
3年ぶりに「グリーンシャドー」が咲いた!
名前を忘れたちょっと変わった額紫陽花も…
「グーンシャドー」は真青に回りが白だったのに
青紫や赤紫に…植え替えた土や肥料がアルカリ性だったのだろう?!
額紫陽花も同様でこちらは2年ぶり…
でもまた変わった味わいがあり咲いてくれたことがとても嬉しい

旅が多かったわりになかなか春らしい短歌も
短歌自体も何故か詠めなかったこの春
不作ながら一応6月のうちに
わが春のうた(短歌)を少し…


花も葉も箱根ウツギの元気さよ見る見る育つ茎も木のごと

1昨年、お隣から「一番好きな花だから!」と
鉢植えの箱根ウツギを頂いた
楚々として香りもあり色が白からエンジに変わっていく様子もいい
昨年は花も少なかったけれど「鉢植えなのにどうして?!」と
思うくらいどんどん大きくなって太い茎が何本か幹のように…
葉も良く茂り花もどんどん咲いて「お見事!」「すごいね!」


草香り若き緑の歌響く満ちる息吹に深く息吸う

若葉の緑の多様さ、清々しい美しさにはいつも心打たれる
その柔らかく優しい翠が何とも言えず愛おしい

        
       <京都・貴船>             <京都・大原>

近頃はトンと見かけぬ鯉のぼり変わり行く世よまたそれも良し

少子化故も勿論だけれどやコロナ禍もやっぱり世の流れもあるよね…
「見かけない」のは寂しい気もするけれどまたそれもいいかも…


幾年もツバメの子育て見守りし日々が恋しき初夏の夕暮れ

毎年春になるとやって来てお隣のガレージで巣を作り卵を産んで
子ツバメを育てるツバメたちを見てきた
(お隣はフンを落とされ大変だったが)
カラスに巣や卵をやられたり子ツバメを落とされたり
それでも親ツバメが頑張ってご近所の人の手も借り
4年ぶりの巣立ちや旅立ちを見送くることができた
(2020・8ブログ「4年ぶりのツバメの話」)
あらから3年、お隣のガレージがリフォームされツバメは来なくなった
日課のように1日に数回巣を覗き、餌を食べる様子を見、
日に日にしっかりと育ちゆく子ツバメを見守っていた日々が
この時期になると懐かしく恋しい


真夜中の差し込む光に誘われて窓辺に仰ぐ月清らかに


時に家人のアトリエに真夜中、光が差し込んでいるのに気づく
満月に近い月の良い夜…
きっと天頂に上った月の光が煌々と差し込んでいるのだろうと
ついつい窓辺から時に窓を開けてしばし月を仰ぐ
静かな良い時が過ぎていく


                 
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見る見る開く春招くごと・・・わが冬のうた2023<2>

2023-03-08 00:00:57 | 風歌

毎年、啓蟄を迎えるこの時期になると
草野心平の「春のうた」を思いだす
「ほっ まぶしいな」「ほっ うれしいな」
「ケルルン クック」「ケルルン クック」

日差しは優しく降り注ぎ春の足音が聞こえ始めた3月
今年も家のあちらこちらに小さな雛飾りを飾った
ミニ雛5組、貼り絵雛2枚、織絵の雛飾り額
どこか気持ちが柔らかく和やかになる…


新しい春を迎える前にわが冬のうた(短歌)を…


先年の年賀木うさぎ眺め居り妻亡き冬のその人想いて

毎年お正月に、年賀状代わりにその年の干支の
小さな木の作品を送ってくださる方がいる。
ご夫妻とも木工作家さん。
毎年楽しみにして、2,3か月は飾っている。
昨年末、奥様の喪中はがきが届いた。
「もう一回り以上送ってもらってたんだな」と
しみじみしながら12年前のうさぎを飾った。
この冬の沁みる寒さの中で奥様のいない時を
過ごしてらっしゃるその人の今を想う…


春気分縮緬うさぎで模様替え足上げ手を曲げダンスのポーズ

長年ガラス戸棚に飾っていた
今は亡き友人の丹後縮緬の草木染作家と
人形作家さんがコラボして作った小さな「うさぎ」を
壁に飾れるようにちょっと直して飾ってみた。
手足や耳、ボディにもワイヤーが入っていて座らせたり
手足や耳を少し曲げたりできる。
手や足等に少し表情を付けて
「ウサギのダンス」で気分を上げる感じに!


昭和にはもてはやされた「若」の文字
今はめっきり減った気がする

「若」って昭和の香りがする
流行り歌は勿論のこと(その以前には唱歌や軍歌まで)
いろんな文化や場面の中で多用されていた気がする
時代が「若かった」せいだろうか?
まだ「未来に希望」があった?
平成から令和にはほんとに見かけることが少ない
「老人」が増えていつまでも幅を利かせ
「若者」がグーンと減ったせいなの?


口ずさむ昔馴染みの流行り歌忘れな草に水遣りながら

懐かしの流行り歌つい口ずさむ忘れな草に水遣る朝は
             
                 

友人のお庭にいっぱい咲いていた「忘れな草」
とっても小さいが水色が美しい清楚で可憐な花だ
初めて鉢植えを見つけて早速買って植え変えた
水遣りの時つい口ずさんでしまう、うる覚えのあの歌!
「忘れな草を あなたに あなたに ♪」


部屋中に香り振りまきヒヤシンス見る見る開く春招くごと

濃いピンクのヒヤシンスの鉢植え
見る見る伸びて花が開き始め3つの茎からわき芽も育って
柑橘系の甘い香りが沸き立つ感じ…
今まで難しくて避けていたけど
初めてはがき絵にも3枚ほど描いてみた
それなりに形が描けたことが嬉しい

              
縮緬の長耳兎雛はメイン席亡き友染めし草木の色の

今年は兎年と言うこともあってリビングのメインに
これも友人作家コラボの「長耳兎雛」を飾った
友人の染めた草木染の洋服等の残り布を使っていて
こちらも長い耳にワイヤーが入っており好きに曲げて
表情を付けることができる
自然の草木から貰った色は優しくそこはかとなく美しい

   
             


降り注ぐ火の粉の舞と「南無観」の水取の行に思いを馳せる

「水取り」の時代(とき)超え続く行の道浄化の波の広がり祈り

東大寺修二会のお松明がもう中日を迎える
満月の今夜はさどかし気が高まり美しかろう
20数年毎年通っていた「お水取り・お松明」
2020年を最後にコロナ禍で自粛…
S師も管長を降りられて(まだまだお忙しくされているらしいが)
初めて長老として見守る修二会はどんなだろう
炎の舞とあの匂いと差掛けの響き
「南無観、南無観」の声明と五体投地の音が
この身と内なる宙に今も深く広がる…



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芳るいのちの愛おしきかな・・わが冬のうた2023<1>

2023-01-25 00:00:20 | 風歌
                             「雪こんこ」
新しい時の始まりは静かに足早に過ぎていく
今日はこの街にこの冬初めての雪が降った
見る見る積もって一面を白い世界に変えている

年末までは何かと少し慌ただしい時を過ごしていたが
年が明けてまた今年も「籠りの冬」が始まりそう
籠りの時に「何をしようか」「何創ろうか」とついつい…
まず自分のセーターは1枚編んだけれど…


年の終わりから年初めのわが冬のうた(短歌)を…

気合い入れリース作りに汗滲む生葉の緑に五感も揺れて

12月初めの今や恒例となったフレッシュグリーンのリース作り
辺りいっぱいの生葉に森の香りが漂い始めると
「さあやるぞ!」と気合が入る…
飾ってからもう1ヶ月半たつのに
まだまだ緑が鮮やかで美しいフレッシュリース!
ミニリースも綺麗で可愛い…
気合を入れて作った甲斐があると言うものだ
  

ゆく年の良きこと数えて冬至風呂ゆるりほっこり柚子の香の中 

昨年初めて知った「所によっては柚子を半分に切って
風呂に浮かべるところがある」と言う話…
今年は試してみた!
種は出るし見た目もちょっと…なんだけれど
香りはとってもいい
「今年もいいこと、恵まれたことや有難いなと
思うことがたくさんあったなあ…」としみじみ
今年はより常に「良きこと」にまず目が向く、目が向けられる
そんな時を日常を大切に過ごしていきたいものだ


過ぎ去りし時は移ろう夢のごと「愛の夢」聴くクリスマスの午後

ちょっと前のことはもう「過去生」のようだと誰かが言っていた
人生は己の描く夢幻とも…
芦屋の音楽ホールでT氏のクリスマスピアノコンサート
リストの「愛の夢」が優しく美しく清らかに響く…


伝統の「納豆餅」で新年(とし)祝う小餅五つをのばして巻いて

「納豆餅」の話は新年の短歌に合わせて良く書いている
京都のある特定の地域だけに残る風習で新年に
「白みそ雑煮」でなく納豆を餅でくるんで食すのだ
(なぜそのようなことが行われるようになったのかは定かでない)
その辺りでは昔はみんな納豆は各家で仕込んでいて
手前納豆が当たり前だった…
今ではちょっと話題になってるようで餅に納豆を
つき込んだものが地域の道の駅等で特産品として
売られていたりする…
納豆の起源は東北や関東ではなく京都のこの地域だとも…


カンコーン「ひとめ」「ふため」の声響く
どこに消えたか羽根つきの音
  
凧あげ、独楽回し、羽根つきがお正月のこどもの
外遊びの定番だった
凧あげは凧の姿はいろいろ変われどまだよく見られる
独楽回しも正月に限らないけど続いている
羽根をつくのに苦労したあの豪華な重い羽子板は
今何処…
黒い丸い木の着いた色とりどりの羽根が
羽子板にあたる音は独特なものだった…
聞かれなくなって久しいが今も耳に残る
羽子板は観賞用!?として今もあるのだろうけれど…
「羽根つきの音大好き むかしむかしから響いてきた音」
          (谷川俊太郎「お正月さん」)

晴れ着着て絹のおリボンすまし顔正月写真は想い出連れて

お正月・年初めと言うとお正月が誰にとっても
「特別」だった頃を思い出してしまう
(今は年々特別感が薄れていく、文化的にも、自分的にも)
物心がつく前から新年には絹の着物を着せてもらって
頭には華やかな作りリボンを飾ってもらって
玄関で記念写真を撮っていたなあ
着物は成長に合わせて縫い直しや新調をしてもらい
「おリボン」は毎年変わっていたような…
お正月写真を見ると新年の張り詰めた清々しい「気」や
子ども心に晴れやかだった「気分」がよみがえり
今は亡き人たちの暖かい笑顔が浮かんでくる


薄桃に年越えて咲くミニ薔薇の芳るいのちの愛おしきかな

年末に開いた1輪のミニ薔薇が瑞々しく咲き続けている
薄桃にほのかなグリーンが薄くかかって何とも麗しい
儚げなのに力強く優しいいのちが花びら1枚1枚に
宿っている…愛おしさもひとしお
    
                                                           
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真っ只中の秋色の中・・・わが秋”のうた2022

2022-12-10 00:00:20 | 風歌

晩秋から初冬へ
季節模様は足早に変わり
京の街も師走の装いへ…

一斉に車も人もドーンと増えたお久しぶりの京都の秋
外国の方の姿も多くなり忘れかけていた人いっぱいの
混雑状態に戸惑ってしまう…

ほんとに久方ぶりの秋の嵐山散策
渡月橋辺りは押し合い圧し合いの感じで大賑い…
こちらもお久しぶりの嵐山の料亭での会食
予定時間をかなり早めて出かけて来た

「釣瓶落としの」秋の午後
早や夕方の気配でちょっと残念だったが
充分に美しい京の秋映えをしっとりと心に刻む時間となった
予定より早めに入った料亭での検温で
またまたブザーがいっぱい鳴ったけれど…
気づかぬうちに寒さと急な冷え込みに
随分と体が冷え切っていたんだな
(あくる日の京都・嵯峨野紅葉のテレビ特番で
何回も検温してくれた方が出ていてびっくり!
「嵐山・K彦」のご主人だったんだ…)


今年は京都でも何故か黄色味が強い感じのもみじ風景
秋旅でも地元でも「美しい日本の秋」に恵まれ幸せ
         
      

何故かあまり「おうた」の方には気が向かずの秋だったけれど
少しだけ2022年のわが秋の短歌を…


取り取りの欅紅葉の並木行く頬がひんやり秋晴れの朝

この辺りでは秋一番早く紅葉が始まるケヤキ
木々によっていろんな色に紅葉するのが不思議
色とりどりのケヤキ並木は取り分け綺麗だ
青い空も美しい放射冷却の心地いい展覧会の朝…


チェロソナタ心の芯に響き居り最後のショパン沁みる晩秋 

芦屋の会員制音楽ホールで田尻氏の1年間のショパンプログラムの
最後にふさわしくゲストにこちらも素晴らしいチェリスト
長明氏を迎えてのコンサート
特にショパン最後の楽曲と言われる「チェロソナタ」
お二人の超絶技巧が心の奥深くに響き渡る…   


息を呑む織りなす錦艶やかに真っ只中の秋色の中 

鮮やかに艶やかに輝く色取り取りのもみじに
言葉もなく唯々見とれ唯々立ち尽くす幸せのとき… 


想定を超えて蠢く裏表何が何やら真実(まこと)は何処に

やがてすべてがいろいろなことが
明らかになる日が来るのだろうか
やがてヒトはいろいろなことの
「真実」を知ることができるのだろうか
いつかヒトは…


     
   
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青に浮く雲悠々と夏謳う・・・わが夏のうた 2022

2022-09-05 00:00:14 | 風歌

暑い暑い夏も過ぎ去ろうとしている

規制が緩んで一抹の解放感が漂ったものの
我が国に伝えられる状況は依然として…
世界の動きに反してまだまだ続くこの重苦しさは…

しかし広がる夏空は何処までも青く
夏特有の白いモクモク雲が気持ちいい

戻り来た京の夏
神業のような天の采配に守られた
祇園祭の晴れ渡る空のもとでの巡行
見事に点って赤々と燃え盛った五山の送り火
長い長い年月伝統を受け継ぎ守ってきた町衆の
熱いアツイ思いが志が今年はより深く強く心に沁みた
京都人には誰の胸にもより深くきっと…

2022年過行く夏のわが短歌を…

青に浮く雲悠々と夏謳う澱む大地に光よ注げ

真っ青な夏空の広がりに真っ白な雲が沸く
真夏の太陽が輝き強い光が降り注ぐ…
この混沌と澱み深き大地を
その熱い光で洗い流してと願わずにはいられない


久々の友達ランチもキャンセルに第7波って何がどうなの

規制は緩和されたけれど禍の人は増え続け
学校や仕事場でのクラスターは止めを知らず…
諸外国からは解放された日常が漏れてくる…
報道はされないけれど…
いったいわがクニはどうなっているのか…
  

指踊り湧き出るごとく音が舞う内なる宙にショパンが沁みる

久しぶりの芦屋の会員制音楽サロンでの
ピアノコンサート
真直で見る超絶技巧の指の動き
真直で聞く音の輝き、響き、揺らぎ…
いつもに増してショパンが体全体に心に沁みる沁みる…


苔の森甘き香りの漂いて風の奏でるメロディを聴く

信州蓼科・御泉水自然園
北八ヶ岳・蓼科山7合目から8合目
幾多の苔が息づく深き森
どこからかほんのりと甘い香りが…
風の音楽を聴きながら木道を歩き
精霊たちの気配を肌で感じる至高の時間…


新潟へちょこっと一足立ち寄り湯友と久々「黙浴」なんて

2年ぶりの黒姫
県境をほんの少し超え新潟の温泉へ
うまい具合に貸し切り状態を喜んで
積もる話を…おしゃべりに花が咲く…
ふと見ると「黙浴で」の張り紙が…
「ごめんなさい」…後の祭りです


木々の葉と風の奏でる音の波に心鎮まる高原の午後

白樺の葉の柔らかな揺らぎ
落葉松のそよぎ
木々の葉たちと高原を吹き抜ける
風のコラボに
静かに耳を澄まして…
心和らぐ時が心地よく流れていく…
  

すっかりと我が家に馴染んだこの三年見方変えれば愛おしき日々

長きにわたり仕事につき
その後も何かと忙しい日々を送り
こんなにも家で引きこもりの日々を
過ごしたことなかったなあ
引き籠ったこその様々な気付き等々
思い返せばある面
愛おしき日々でも…


町衆の守り受け継ぐ熱情が天に届きし「祭」「送り火」
  
3年ぶりの本格開催
「祇園祭」「五山の送り火」
強い雨に翻弄されながら当日は輝くばかりの祇園祭「山鉾巡行」
直前までの雨がその時だけ見事に止んだ「五山の送り火」
ほんとに見事で一層のすばらしさに満ちて…
かかわった多くの人たちの
伝統を守り受け継ぐ純粋な熱いアツイ思いが
奇跡を呼んだ…
その真摯な心根が押し寄せてくるようで…


     


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映る緑の柔らかきかな・・・わが春のうた2022<2>

2022-06-25 00:00:14 | 風歌
                             
梅雨入りし六月も終盤
この春は時として寒い日々も多々あったけれど
さすがに今はじっとりした肌感の
京都の夏が始まった感じだ

家に籠っていた冬から
やっと外へ向かい出した春…

留めおきたき「春の情景」「春の心模様」
遅ればせながら爽やかな風を思い起こして
わが春の短歌を…

目をやれば舗装の隙間に立浪草真白き花の陽に輝きて
 
ずっと「どうしてタツナミソウと言うのか?」
と思っていたけれどやっとわかった!
よく観察すると花弁の重なりが白い波が
立っているように見えるのだ!見かけより
生命力の強い山野草!ちょっと感激!
                                               

青萌ゆる清滝川の目映さよ野鳥(とり)の囀り芳しき風

緑の総称が「青」、様々なミドリやアオが
あふれ出る麗しき国の春!
3000とも言われる色を表現する言葉や
ミドリやアオの漢字がいっぱいあるのも
この国の感性の深さゆえ…
素晴らしい日本人の本来の感性を
呼び覚ましたいものだ


打ち上げの三月遅れのバーベキュー友とワイワイただ有難う

当たり前と思っていた日常が激変した日々
こんな風に会えること、話せること、
ちょっぴりはしゃいで
笑い合えること、一緒にお食事できること…
ただそれだけで「有り難き」ことなんだね


ゆっくりとゲートの閉じる心地して友を想えば寝付かれぬ夜

友との永遠の別れの話ではないんだけれど…
目の前でゲートが閉じていくとはこういうことなんだと
実感した日…世界が分かれていく感覚…ちょっと辛い…


透き通り清く煌めく湧き水に映る緑の柔らかきかな

其処彼処から湧き出る透明な水
それが優しき若葉を映している
ただそれだけで愛おしい…
  

篝火の揺らめく炎富士の山友が頼りの初グランピング

目の前に気高き富士、暖かく辺りを照らす炎の輝き
張り詰る澄んだ冷気、煌めくアルクトゥルス…
友の助けあってこそのすべてに恵まれた
初めてのグランピングに感謝!


本来の自己へと光は降り注ぐ紫紺の空にウエサクの月

今宵は5月の満月、ウエサクの満月だ
天上界と地上をつなぐ橋が架かり「目覚め」を
呼び覚ます力がグーンと増すという
強く輝く月が紫紺の空に…


水色に明け往く空に紅富士の息飲む姿ただ有り難き
  
唯々「有難い」唯々「ありがとうございます」
今ここで今見る紅富士に
今発する言葉とてなくただただ今…


柔らかき夜明けの空に紅の富士立待月はただ涼やかに 

えも言えぬ光景です… 


アカゲラの飛び交う森のカフェテラス競う花ばな幸せ時間

滅多に目にすることのできない野鳥たちが飛び交い
たくさんの優しい花々、ハーブたちに囲まれて
柔らかい時が静かにゆっくりと流れる…

    
                             紅富士                                     タツナミソウ     
                                                                          
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菜の花揺れて春歌うごと・・・わが春のうた2022<1>

2022-04-04 00:00:49 | 風歌

4月に入った
咲き初めし桜が一気に満開に…
寒の戻りが結構強いけれど花の季節は先に先にと進んでいく

頂いたミモザでスワッグを…
あまりに鮮やかで優しい黄色が美しくて
リースのために小さく切ってしまうのが
何だかできなくて…
買ったミモザは生けてもドライにしても今一つだが
直植えの木からの頂き物は日がたってもとても美しい
             
今年はこの時期に用事と合わせて
名古屋方面まで高速を走ったり
近所の桜並木や賀茂川沿い、桜満開の高瀬川沿い
伏見や宇治にも足を延ばして車窓からの「桜見物」ができた

人も車も一気に増えて人いっぱいの四条通や河原町通
名神も乗った途端十数キロの渋滞…
春休みや花の季節と相まって「ここぞとばかり」の
気持ちが伝わっくる
季節や花を愛で明るい気分に浸るのはとてもいいことだ
地の動き激しくより外騒がしい今こそ…

そんなこんなの早い春のうた(短歌)を…

ミニ雛に添えて生けたる桜花次々咲きて春を振りまく


短歌会で「京都のお雛様は旧暦だから
花の開花と合わせられていい」と言う話があったけれど
他所では3月3日が過ぎたら片付けてしまうのね
「雛飾り」周囲でも2月の末ごろに出して旧暦の4月3日まで
出している人は多いよう思うけれど…
ミニ雛の横で早咲きの桜が本当に美しく咲いてくれました


梅三分水仙菜の花取り取りにマスク外して春を吸い込む

近所の白梅の大木が眩しい
咲き誇る水仙、咲き始めた芥子菜、鮮やかな桃…
「香りも花」「香りも春」!
マスクを外して大きく深呼吸!
「春」を体の内にいっぱい取り込む
気持ちいい!
 

古き恋ふと甦る春の宵バンドネオンの音色が沁みる

久しぶりにタンゴのデュオ(ギターとバンドネオン)の
プラネタリウムコンサートに…
生演奏はやっぱりいい
春の始まりの心地よい宵…
しかし混沌の極みのごとき春の宵でもある
映し出される一面のひまわりに
寂れた古い街並みの情景に
哀愁を帯びた音色が
いろんな意味で沁みる沁みる…


絶望のの淵から立てる人びとの美しさ見る3.11

「逆に励まされる」なんて言葉をよく耳にするけれど
3.11後の東北の人たちや関わってきた人たちから
人間の持つ前向きな力やすばらしさ等々
今も多くを学んでいる…


日々届く友の便りはネットから嬉しくもあり寂しくもあり 

何度か書いたことがあるようにネットからは
いろんなエネルギーも瞬時に伝わってくるので
「うーん」と思うこともあるけれど
未だ先の見えない3年目のコロナ禍の状況下で
もしネットが無かったら
日々どんなにか心細く寂しいだろうし
いろんな意味で不便この上ないし…
でも直に会いたいよね、お食事もしたいよね
顔も見たいよね、心置きなく…


咲き初めし桜小道に風そよぐ菜の花揺れて春歌うごと

ソメイヨシノのピンク色とからし菜の黄色が
美しくコラボし始めた川沿いの桜道
心地よい爽やかな風が吹く
ムラサキケマン、オオイヌノフグリ、ホトケノザ等々
野草も花盛り
ブルーのハナニラがとっても綺麗!
                    
            

                 
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メジロ集いて春呼ぶごとく・・・わが冬のうた<2>2022

2022-03-14 00:00:30 | 風歌

暖かい風が少し吹き始めた
もう黄砂や花粉の季節がすでに…

アメリカやカナダでは枠パスやマスクの撤廃が始まるとか
風穴が開いて新しい風が吹き始めるといいな

青いシリウスの光に惹きつけられる
飛行機かYFOと見紛うほどに大きく
強烈な光を放っているように私には見える

ゆっくりしていると思っていた家人だが
制作を始めると早い
今年の秋の個展は「墨絵」でいくことにしている
「奏墨」と名付けた綿布にジェッソ(白いアクリル)塗って
墨で描いたオリジナルの墨絵の小作品と
(今回は古材は使わず欅やウォールナット等の銘木に貼り付け)
半抽象的なダンスシーンを半紙に墨で描いた作品群が
メインとなる予定

双方とも「緑墨」を使っていて
新しい感じの柔らかさと面白さが出ている
「奏墨」は初めてとなる「雪」の風景
どちらも新鮮でいい感じだ…
この時点でかなり作品ができているのが驚きだ
これからしばらくは来年の展覧会に向けてずっと描きたかった久しぶりの油彩の
ヌード作品に取り組むという

前置きが長くなってしまったが
年明けからの春に向かうわが冬の短歌を…

 
 吹きつける冷たき風も何のそのプリムラジュリアン鮮やかに咲く

   毎年冬に向けて薔薇咲きのプリム
    ジュリアンやその他ジュリアン類の
    鉢植えを玄関表に置いている
      冷たい季節の中で健気に
   可憐に咲く花が愛おしくなる…
   

 梅香る如月の空鮮やかにメジロ集いて春呼ぶごとく
   
   近くの白梅の大木はもう5分咲き  
   青空に白い花が映えてメジロが
   集まって来る
   その黄緑を目で追う心地よいひと時
   吹く風はまだ冷たいけれど
   春はそこまで…

 
 大切な別れの式もオンライン予期も予想もつかない日々に

   今年は何とか卒業式はほぼどこも
   行われたらしい
   でも保護者はオンライン参加で
   「一生に一度のことなのに」
   と嘆く人がいた
   一昨年はもっと…だったけれど…

 
 外の音激しさ増して鳴り響く何が本当で何偽りか
 
   マスコミは一定方向で騒ぎ立てる…
   都合の悪い情報は遮断なのか…
   誰にとって…何にとって
   自分の感性で見ていくしかない
   時代?!
   自己判断、自己責任の時代とも
   思うけど
   
 
 夕映えの空鮮やかに輝きて留めおきたき一瞬の色

   夕映えの空はどの季節も美しい
   大きく深呼吸する
  
       
            



                 
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桜新芽のほのかに赤く・・・わが冬のうた<1>2022

2022-02-03 00:00:50 | 風歌

ほっとした柔らかい時の流れも
ほんのひと時で過ぎていき
新春の華やぎもそこそこに
また篭りの冬が…

より内に向く時間を大切に
外の世界の激しい揺さぶりを
俯瞰してみることを
より意識して
何にもない時の流れを大事にしたい

2022年2月
また何かが変わっていく気がする


年の暮れからのわが冬の短歌を…

南天の煌めく赤に魅せられて正月飾りのリースを創る

  宇治で「持って行かれますか?」と
  びっくりするほどたくさん切って頂いた
  南天の赤い実が
  あまりにも綺麗だったのでリースに!
  1か月、実も落ちず家人の「虎の絵」とともに
  しっかりお正月の玄関を飾ってくれた…
  活けた分は一緒に頂いた見事な千両とともに
  今もまだ充分キレイだ


雪起こしの風吹き荒れる年の暮れ小泉八雲の「雪女」聴く

  ゴーゴーとホールにも聞こえるほどの風が吹く中で
  「雪」にまつわるお話の朗読とピアノ演奏の
  公演に久しぶりに出かけた
  臨場感あふれる「雪女」
  さすがにちょっと…


華やかに装い集うも儘ならぬ篭りの冬ももう三度目に

  クリスマスパーティーや忘年会、新年会、コンサート
  時には着物でお出かけ等々…
  この季節ならではのお楽しみもすべて自粛…
  打ち上げなんかもささやかにささやかに…
  華やかに装うなんてとてもとてもの冬が
  3年も過ぎていくのはとてもとても寂しい…
  


久々に寒さ身に染む冬なれど我が町不思議雪は舞うだけ

身に染みて寒さ堪える冬なれど積もらぬ雪に寂しさもあり

  この2年は暖かい冬だったと思う
  京都でも(長野でも)この冬の寒さは特別級とか
  京都市内ではそこそこの年令の人が
  「こんなの初めて」と言うぐらい雪が
  降ったり積もったりしてる
  「なのにどうして?!」
  我が街はこの冬は降らない積もらない
  多少少ないと言ってもいつもはほぼ同じ時に
  降ったり積もったりするのに
  何故か不思議な冬
  雪景色がちょっと恋しくて
  やっぱりちょっと寂しい
  

大寒の雪に耐えつつ春を待つ桜新芽のほのかに赤く
  
  大寒の時期京都市内はしっかり雪が降った
  京都の雪景色は特別だと思う
  その中でも桜の新芽は優しい赤で
  春を待っている…
  だが本当は
  植物たちはみんな
  耐えてなんかいないのかも
  ワクワクしているのかも
  とも思う今日この頃…
  

吹きつける寒風の中見つけたる薔薇の新芽の赤鮮やかに

  頬うつ風はやけに冷たい
  ふと深く美しい赤いバラの新芽に目が留まる
  小さい芽もこんなに美しいんだね…
 
 
      

 お正月花に変えて赤目柳に
 ガーベラとストックとカスミ草を活けた
 光と気分はもう春に向かっている
 11月から家で育ったのと展覧会で頂いたのを
 合わせて3組作って飾っていたオキナワスズメウリ
 ちょっと萎んできたので1組はずした
 3か月たつというのにまだこんなにキレイ!
 
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昇り来て冴えて煌めく名月に・・・わが秋のうた2021

2021-11-27 00:06:39 | 風歌

京の街に人も車も日に日に増え一気に活気づいて
晩秋の古都も色づきが増した感がある

今年の紅葉は今一つの思いがあったが
それはそれなりに
見頃、見所の声をを聞くようになった

所用で京都縦貫道に乗ると
黄葉の盛り
ところどころに楓の赤が映える
メタセコイヤの燃えるようなオレンジも遠目に美しかった

久しぶりの雨あと急な寒気が来て
一気に秋が過ぎていく気配

わが秋の短歌を…

春緑夏は碧色秋は紅旅路の友は移りゆく色

今年の新緑は殊に美しく
夏秋の蓼科ブルーに八ヶ岳ブルーも…
空や山や海や街角等々
陽の輝きの中、各々の場所で
時々の日本の色に出会うことも旅の大きな楽しみだ


昇り来て冴えて煌めく名月にバイオリンの音澄て流れる

中秋の名月に向けてのコンサート
ピアノの響き、バイオリンの音色
澄み切った初秋の大気が流れる中で
竹ろうそくの炎が揺らめく
昇り来た名月に音が溶けて流れていく


暮れゆけばウマオイの声しみじみと小さき旅の余韻の如く

「スイーチョン」「スイーチョン」ウマオイの声は
何故か幼い日を思い出し郷愁を誘う
1日だけの短い秋の旅の終わりに聞くと
しみじみと沁みてくる


幼稚園にお泊り合宿頑張って成長したらし友の飼い犬

長く可愛がっていたペットのコーギーが亡くなりロス冷めやらぬ中
新しいいペットを飼い始めたと古い友のインスタで知る
幼稚園に通いお泊り合宿を体験しコミュニケーション力がついて
友達犬もでき始め大きい犬にも近づけるようになったとか
先生にも褒められて…
何たる擬人化?!
何ともかとも…


FBのペット親ばか其処彼処味のある子は許せるけれど

言うことはありません…ペットとか孫とか…
大きい声でも言えません…
可愛く媚を売る感じには…
どちらも味のある子は…
人間の生活、生きていくうえで「ペット」が大きな支えとなっている
そんな時代であるとは思います…


雲に乗り色づく山や我が街を眺めて見たいそんな秋空

澄み切った秋空を見上げると
子供の頃のような気持ちになる
そんな秋の空が嬉しい…


赤黄色日ごと色増す街行けば人出も日ごと古都も華やぐ

寂しかった街角に人がどんどん増えて
京の街も色付いて本来の華やかさが少し…



      
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