☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

ゴンドラの窓から望む碧青蒼・・・わが夏のうた2021

2021-09-11 00:00:10 | 風歌

一気に涼しくなった9月
10輪目の月下美人が咲いた
気づけばあと1輪
あくる日3輪
やっぱり月下美人が咲く夜は特別な夜になる

残暑厳しいという予報は何処へやら
25日も早い富士山初冠雪の声も聞いて
蓼科では10度を下回って寒さで目が覚めたとか

虫の声にすっかり秋の気配
早々と過ぎゆきそうな今年の夏
わが夏の短歌を…
(あんまり気が入ってない感じですが)

満天の星空見たしと眺むれどひとつふたつと数える寂しさ

6月から7月にかけて京都の夜は曇って夏の大三角も
北極星どころか北斗七星も白鳥座もさそり座なんて全く見えない
星好き星座好きにとって寂しい限り
今年の夏はそんな感じで過ぎていきそう…


混沌の海に漂い惑うごと酷暑のクニの光は何処

これは7月のうただけど9月の今も全く変わらない
我が国をはじめ世界の混迷混沌は深まるばかりの様相
あれやこれや気象現象も含めて…
ヒカリを内に見て自分を整えていくしか…
カミノマニマニ…


プールより広き海より川が好き流れを友に泳ぐのが好き

夏の思い出はやっぱり川遊び
真っ黒に日焼けしながら清流で泳ぎまわったあの川の水の匂い
大きな岩あり渦巻あり
もちろん流れの急なところ緩やかなところ
浅瀬に足の立たない深い所…
ちょっとビクビクの冒険の面白さも
せせらぎの音を聞き青い空を見て流れに身を任せて
流されていく心地よさ
潜って綺麗な石を拾う面白さ…夏の思い出は尽きない


ゴンドラの窓から望む碧青蒼あおあおあお八ヶ岳ブルー今空の中

幾多のアオが目に心に沁み渡る
夏の空の色
蓼科ブルー
八ヶ岳ブルーは最高!!


降り続く雨の八月満天の星空恋し青空恋し

異常気象なんて言われて久しいけれど
こんな雨の8月は初めて…
白い雲湧き上がる濃い青空
輝く星空に星座を探す夏
当たり前と思っていた夏が恋しい


蜩に秋の虫の音混ざり居り不思議な夏がもう足早に

お盆過ぎて早々と蜩やツクツクボウシの声に混じって
秋の虫が鳴き始めた
雨雲いっぱいの不思議な夏は早々と往くのかな…

        
           
            

      

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初恋想う香り運びて・・・わが春のうた2021<2>

2021-05-29 00:05:01 | 風歌

3週間も早い梅雨入り…
今年は早いとは思っていたけど

今なお、予想もつかぬことが次々と
「何が何だか」の様相は深まるばかり

今まで当たり前と受け止めていたことの「真相」が
いろんな形で垣間見えてくる

しかしその実態は混迷の中
本当のことが何処にあるのか
本当のことって実際にあるのかさえ…
この世が「幻想」だということがじわじわと沁みてくる感じ

その中で「自分軸」の在り方が
ひとつひとつ問われ
あしもとの日々の暮らしの大切さが
しみじみと…

雨が降ると気分もまばら
美しく咲き競う花を愛でながら
気持ちを上げていきたいもの

春の終わりの短歌を少し…

車窓より甘き香りの漂いてニセアカシアは今を盛りに

 今年はきっと開花が早かったのだろう
 どこに行っても満開だったのは確か5月末から6月初め
 何とも言えない甘い香りが素敵だ
 白い花は食べられるという話も…


聞こえ来た昔好んだ恋歌にダメ出しをする時の流れよ

 「何の歌だったかしら」懐かしいメロディ
 ふと口ずさむと「えっ⁉こんな歌だったの?」
 「好きだった」のに今歌詞を聞けば何とも…
 こんなヒトがいたら「ウザイわ」…なんて
 これも時の流れ?時代の変化?


満開のニセアカシアの白き花初恋想う香り運びて

 漂うニセアカシアのほのかな甘い香りは郷愁を誘う
 初恋の匂い⁉なんていい感じ…
 

萌え出る車窓の緑取り取りに梅雨空蹴散らし雄々しく歌う


 道を行くごとに幾万の緑が美しく勢いを増していく
 うっとうしい梅雨空を跳ね返すように力強い
 本当に見事な新緑に圧倒されるようだ
 今年の緑も美しい!
 
  萌え出る車窓の緑取り取りに梅雨空の中往く春歌う
   出かけてしばらくはこのように詠っていたのだが…

                       
            

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生命(いのち)煌めく産卵の時・・・わが春のうた2021<1>

2021-05-10 00:00:06 | 風歌

早や5月も3分の1が過ぎようとしている
季節の花々は1か月近くも早く咲き始め
春爛漫を謳歌して輝きを増す

そのわりに寒暖差が大きく寒さや冷えが
例年に比べ長引いているのが不思議だ
夏日の今日やっと冬の間に今年は特に大きく育った
月下美人の3鉢を外に出した

京都の中心街は
緊急事態宣言中とはいえ昨年に比べ車は普段通り
人通りもそれなりに多く若い旅行者たちもけっこう…

4月宣言前に滑り込んだ「Sessionライブ」は好評で
参加者関係者ともども喜びの中で終えることができた
ほっと一息  


この春の短歌を…

   桜舞い芥子菜揺れて水温む小鷺飛び交いカル鴨チョコチョコ
 
 自宅近くを流れるO川の光覗かな春景色
 毎年変わりないこの心安らぐ美しい風景が嬉しい


バシャッバシャッ飛び跳ね蠢く鯉の群れ生命(いのち)煌めく産卵の時

 淀川からの鯉の上りも今年は早かった気がする
 早い時期はびっくりするほど大きな魚体がまさに蠢いている感じ
 力強い命の躍動に感動する…


初体験マイナス15度凍みる朝窓一面に氷の結晶

 北海道に就職した友人が「窓にも道路にも氷の結晶ができるんだよ!」
 と言っていたのを思い出した信州早春の朝


知らぬ間に窓から望む愛宕山ビルに阻まれ頭だけとは

 愛宕山は標高約900メートルだが京都では一番高い山
 実はウチの3階の窓から少し顔を出すと見えることに気が付いたのは
 家を建ててからだいぶたってからだったが嬉しかった
 この間までしっかり山の形が見えていたのに
 知らないうちに建物が建って特徴的な頭だけしか見えなくなってた
 残念無念


取りどりに緑織りなす萌黄時車窓に春の息吹が歌う

 高速を走っていると春の息使いが伝わってくる
 幾多の若い緑の歌が聞こえてくる…
 この季節これからの季節はいい
 麗しい自然とともに…少しでも…
  
  
    
 
         
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降り積む雪の白い朝・・・わが冬のうた<2>2021

2021-02-23 00:23:07 | 風歌

光はすっかり春の色をして日々輝きを増し
大地に溜まった芽吹きの熱は地上にあふれんばかり…
すっきりとした冬の青空はなくはや花曇りの感じ

今年の季節の行きつ戻りつは激しくて
時にウロウロしてしまう
「春を呼ぶ」東大寺のお水取り(修二会)も始まった
2月も残り少なくなったので「雛飾り」を…

いつものようにミニ雛を其処彼処に
陶雛2組 縮緬雛2組 貝雛1組
近年押絵風ミニ貼り雛2枚に織り雛のミニ額も加わった


移ろう季節の中で冬から春へ向かう短歌を…

シャンシャンシャン降り積む雪の白い朝記憶に残るあのバスの音


子供の頃タイヤチェーンは当然まだ金属製で
雪の国道を多くの大きなタイヤを履いたバスが通ると
独特のいい音がした
しんしんと雪がたくさん降る朝はその音が大きく響いた
音の記憶は不思議 
遠い思い出の中に今も心地よく響く音がある…


曇り空一瞬の青煌めいて誘うがごとく翡翠は飛ぶ

光は明るくなったが頬うつ風は冷たいO川沿いを歩く
一瞬の青が目に飛びこんだ!「あっ!カワセミだ!」
飛んでは止まり飛んでは止まり…
わたしが追いつくのを待つようにまた飛んではまた止まり
カワセミと出会えだけで幸せ
カワセミと遊べてもっと幸せ…


紅色と白を交互に和紙椿「花ごしらえ」の響きもゆかし


今年ももうお水取りの行が始まっている
コロナ禍の厳戒態勢の中で1270回目の修二会
今年は参篭見舞いに行くこともできない
昨年「花ごしらえ」で作られ練行衆と「行」を共にした
紅花とくちなし染めの少し煤を被った和紙椿一輪
有難くも我が家の車のフロントに…


「水取り」に臨む覚悟の僧おもう白き粉雪舞い散る宵に


今日は一辺して粉雪が舞う寒い夕暮れ
A紙の夕刊に東大寺のお水取りの記事が
管長インタビューも…
数日前東大寺に近しい方に連絡を取って今年の様子は聞いていた
らしいと言えばらしいのだが衣着せぬ率直お話ぶりから
この疫病下で1270回目のお水取りの行を行い取り仕切る
並々ならぬ覚悟や決意のほどが伝わってくる
今日のように厳しい寒の戻りや暖かすぎる日もある
1270年途切れることなく連面と受け継がれてきた1か月近くの厳しい「行」
20年以上の連続参拝は諦めて今年は遠くから
満願達成までの無事と浄化への「祈り」をささげよう


梅三分水仙菜の花とりどりにマスク外して春を吸い込む


白梅紅梅色に色とりどりの花が咲き始めた
古木の下お庭沿いよく手入れされたお花の公園
いつもと何か違う!?なんか物足りない!
と思ったら「何だ!」「マスクのせい?!」
漂ってくるはずの「香り」がしなかったからだと気が付いた
春の扉は香りが無ければ開かない…


                    
                                 
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先は見えねどカミノマ二マ二・・・わが冬のうた<1>2021

2021-01-20 00:00:15 | 風歌

新しい年は始まったが
人々の願いは叶わず世の混迷は深まるばかり…
に見える

明るい陽射しが差し込むとほっと…
危ない危ない
つい知らぬ間に世情の波に…

光の色が変わり始めた
光は先へ
もう直ぐ春の色に…


わが冬の短歌を…
(2021と言っても昨年末からの冬のうたです)

香り立つ有機の柚子で仕込み中マーマレードに酵素シロップ
  
 もう10年近く毎年造っている酵素シロップ
 この間かなり知名度が上がってきてネットに
 作り方がさまざま出てる
 簡単作り方キッドまで売り出しているのには驚いた
 自ら捥いで友人が届けてくれたたくさんの柚子でいろいろ…
 今年は知人から有機のりっぱな獅子柚子も頂いて
 さてどんなお味になるのか今仕込み中


昭和基地接岸したらし観測船南極思えば今なおロマン

 もう60年以上数々の物語を生んでいる日本の南極観測…
 機器等の進化により昔とはずいぶん違ってきているのだろうけど
 やっぱり地の果て「南極」は特別で壮大なロマンだ
 

ユラユラと湯船で踊る柚子眺むあれよあれよの今年想いて

 ほっこりと柚子を浮かべて冬至風呂…
  
 湯船で踊る柚子の姿がなんとも言えず面白い
 ロックアウトや緊急事態宣言等々…
 突然のコロナ禍で世界中が大揺れの1年をボーッと…
 
 「柚子を半分に切ってお風呂に入れる」ところがあると
 今回の歌会で初めて知った
 京都の柚子どころ「水尾」の柚子風呂のように
 湯船いっぱい柚子はなかなか浮かべられないので
 半分に切った方が香りがたつだろうな、試してみたい
 

鏡餅慌て買い足す年の暮れ恒例餅つき連絡も無く

 ほぼ毎年恒例だった餅つきが当然の如く連絡も来ないまま…
 鏡餅やっぱり買わなくちゃね、こんな時こそ…
 

コロナ禍に大統領選引き籠り先は見えねどカミノマ二マ二

 今だ先見えず…
 「カミノマ二マ二」
 神様の言う通りと
 心鎮めてこの時を過ごしたいもの…


くっきりと輝く三日月ただ眺む知らず積もりし憂さも忘れて

 身も心も制限された(制限した)生活の中で
 心しているつもりでも
 知らず知らずのうちに身も心も硬くなり
 積もっていくものがあるんだな
 それにしても冬晴れの空も白い雲も
 夜空も輝く月も星たちも
 本当に澄み切って美しい
 

 
     
    
                                 
    
                   
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舞い落ちる楓の赤に染まる朝・・・わが秋のうた<2>2020

2020-11-26 00:00:40 | 風歌

2週間の展覧会は深まりゆく秋を感じながらの毎日
展覧会を終えて久しぶりに車で巡る京の街は
青空が広がっているとは言えすっかり晩秋の装い
ここ数年京都の秋も早い

2020年の意味深く過行く秋を想いつつ秋の短歌を…

冠雪の白山望む北陸道日本海には高き潮満つ

10月半ばの富山・信州の旅、北陸道は秋が進んでいた
右手に望む白山はすっかり冠雪した姿が美しい
左手には波高き日本海が迫る


舞い落ちる楓の赤に染まる朝山荘テラスはただ今3℃

良く冷え込んだ山荘の朝
今年はテラスにかかる楓がすっかり紅葉して
綺麗な赤が目に沁みる
温度計は3℃を指して…


「陶仙房」装う秋に包まれて暖炉でほっこりカフェオレタイム

このところお馴染みになった陶仙房蓼科へ
群馬からの友人を誘って黄葉のお庭と暖炉目当てに
ランチの後秋色のお庭をゆっくり散策
少し冷えた体に沁みる暖炉の炎とあったかいカフェオレ


秋空に輝く三日月友として帰りの高速ひたすら西へ

帰りの高速
中央から名神を一路京都へ
夕暮れの空に輝く三日月がたまらなく綺麗だ

            

足早に過行く秋を想いおり紫紺の空に上弦の月

このところ本当に空が清々しく美しい
月の光も秋の夜空も一層に…
今年は行きつ戻りつしながらも秋の深まりが早いように思う
ロマンチックな気分ばかりに浸ってはおれない秋だが
時代の変わりを人の心の分かれ目を想う秋の日…
 

虫の音と秋の香りの直中で赤き名月ただ眺めおり

何も言うことは無い
この時を今はただ…


ギャラリーに光満ちると口々に集える人も笑顔に溶けて

天窓から自然光が差し込む展覧会場
すべて2020年の新作が並ぶ
訪れる人は一様に大きな驚きとともに
「光が溢れてますね」「心地いい…」
「暖かい光に包まれているよう…」と
後期展覧会「光の中へ」
穏やかで柔らかな暖かい時がゆっくり流れて
いろんなものが解けて
溶けていく…

            


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ほんのり秋の匂いはこびて・・・わが秋のうた2020<1>

2020-09-27 14:41:32 | 風歌

宵の口の蜩の声が
秋の虫の音に変わったと思ったら
急に秋めいて
ほっと一息

時として蒸し暑さは残るものの
辺りは秋へ秋へと進んでいく


秋の初めの短歌を…

と夏を超えて鉢植えプチトマト今また花が青い実五つ

 もう片付けようと思っていた鉢に黄色い花が其処彼処と…
 赤くなるのに時間はかかるし小さいけれど実もついている
 食用に期待は無いけれど何か頑張ってる気がして
 片付けられないでいる


星読めば「風の時代」が来たるらし扉よ開けニューアースへと

 占星術では長いスパンの「土の時代」から「風の時代」へと
 ちょうど変わり目だという
 現生的に言えば「不動産等の固定されたものに価値を見出す」
 時代から「情報等の流動的なものへ価値の変換が起こる」
 時代とも…
 パイシスからアクエリアスへとも呼応する感じ…
 コロナの時代を超えて
 本来の自分へと人々の意識が目覚め
「新しい地」が開かれることを願う


秋風にカラス揚羽が何処からかゆったりと舞う父母三回忌

    4か月の間に父母が逝って3年目
 和尚さんが「しょっちゅうお会いしてましたね」と
 言われるくらい法要を重ねてきたが
 今年は父母一緒に執り行う筈だった法要も会食も取りやめ
 実家での読経にも参加できずお墓で待ち合わせ…
 墓地のベンチで待っているとき
 遠目では蝙蝠と見まごうばかりの大きなカラス揚羽が
 ゆっくりとまっすぐに飛んできて肩に留まりかけた…
 ちょうどその時前を数人がおしゃべりしながら通って行った
 思う間にカラス揚羽は美しく青紫に輝いて飛び去って行った


数々の伝承残る戻り橋ゆえある橋と今は見えねど

 京の一条戻り橋 安倍晴明関連や能の世界では怖い話が…
 また身近な日常でも少し昔は「花嫁は橋を渡ってはいけない」とか
 「出征する兵士はわざわざ渡りに来た」とか…
 

虫の音に誘われるごと吹く風はほんのり秋の匂いはこびて

 あきの匂いや香りってありますよね
 遠く近くに虫の声
 髪を揺らし頬を優しく撫でる風
 五感に届く秋の始まり…
  
 
               
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揺れる木漏れ日眺めて歩く・・・わが夏のうた2020<2>

2020-09-02 00:02:00 | 風歌

もう9月だと言うのに
残暑とは思えないような猛暑酷暑の日々

宵に聞こえる声は
ツクツクボウシから虫の音に
変わってきてはいるけれど
夏の終わりの一抹の寂しさを感じるのは
まだ遠い日々


まだ夏さめやらぬ間に
わが夏の短歌を…


木道の苔生す様も面白く揺れる木漏れ日眺めて歩く

御泉水自然園、北八ヶ岳の蓼科山七号目だけあって
苔の種類も豊富で静かな苔世界が広がっている
木道もところどころ苔蒸して
木漏れ日の揺らぎが何とも趣き深く美しい


生葉染め鉢植え蓼藍ひ弱でも色爽やかに浅葱が薫る

2回目の鉢植え蓼藍生葉染め
「大丈夫かな「」と思うほど摘んだ藍の葉は頼りない
それでもストールと丹後縮緬が綺麗にそまった 
ちょっと色は薄めだが十分美しい
自然が香り色が薫る


野鳥(とり)の声蜩の声降る里の雲間に光る夕陽眺むる

信州の山里はどこも鶯の声が響く
名も知らぬ野鳥の声が混じる
夕暮れ時カナカナの声が大きくなる
吹きすぎる風が心地いい
輝きながら日が静かに沈んでいく


スズメウリ縦縞模様の実をつけて葉陰でそうっと可憐に育つ

葉の陰に綺麗な緑の可愛い実が隠れるように其処彼処
こんなに早く実をつけてどう育つのかちょっと楽しみ


白樺の林ぼんやり眺むればアサギマダラがユラユラ舞いて

渡りの蝶アサギマダラ、此のところ出会う機会が少なかったが
この夏はフジバカマが満開の時期で数は少ないものの
美しい姿で蜜をすい柔らかく舞う姿に出会えて嬉しかった
アサギマダラには白樺とフジバカマが良く似合う


アカゲラの飛びゆく様を見つめをり初めて会えた嬉しさ込めて

初めて実際にお目見えしたアカゲラ
見てる間に飛び去っていく
「もう少し姿見せてよ…」「でも出会えてよかった!」


甘く濃くされど爽やか一夜花月下美人の香を届けたし

えも言えぬ香り、柑橘系で爽やかなところがいい
この花の大きな魅力のポイントは香りにあると思う
できることなら写真にこの香りをつけて届けることが
できたらいいなといつも思う


五輪咲く月下美人の夢一夜香りよ届けあの満月に

5輪咲くと香りも豊かで深くなる
ちょうど満月の夜に開いた月下美人
輝く夏の満月にこの香りが届きますように


       
            



       


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実をつけるらし秋待たずして・・・わが夏のうた2020<1>

2020-08-09 16:17:39 | 風歌

お隣のガレージで4年ぶりに育った子つばめが旅立った
長い長い梅雨が明けると京都は一気に猛暑

月下美人は大きく美しくもう10輪咲いた
人間界のまだ続く葛藤の中で
空は美しく自然は俄然元気だ

東京の小さな短歌会へのリモート参加は続いている
このご時世の新しい試みの一つ
プラス面だろう

真夏の日差しの中で夏の初めのうた(短歌)を…

七夕は星仰ぐより空模様穏やかなれと祈る日となり
    
  近年の梅雨前線下での豪雨災害は何とも言い難い
  今年もまた…
  1昨年は京都でも大きな被害が続いた
  空に祈る「もう降らないで」と…


梶の葉に願いしたため宇治川に古人の七夕偲ぶ

  もう何年たつだろう
  宇治川の昔から月見の名所と言われているところで
  毎月満月の夕暮れ時
  「月見の会」をしていた
  ただ集まって満月の出てくるのを待つ
  その時間が何とも…
  その年の旧暦の七夕にそんな古式豊かな七夕をした
  ちょっといい懐かしい思い出…


南天の花は咲けども青い実のひとつも付けずもう二十年

     毎年花は咲くけれど原因は調べたりもしたが
  分からないまま幾年月という感じ…


シワシワの赤い実なれど捨てがたく
オブジェに添えたツルウメモドキ

  何回も捨てようと思うけれどなかなか
  ツルウメモドキやサンキライって好きなんです
  この頃「木もの」を置いてるお花屋さんはほとんどない
  生け花する人ってほんとに少ないものね


スズメウリ黄色き花が其処彼処実をつけるらし秋待たずして
  
  4月の終わりか5月の初めに植えて
  (バタバタしてるのもあって)
  毎年は10月か遅くなったら11月にようやく花が咲き
  実をつけ始める沖縄スズメウリ
  今年は3月の終わりに植えて(何しろ暇だった)
  その後はすくすく育ち7月に雄花と雌花が咲き始めた
  「もう実ができるの?」っていう感じ 
  今では小さなグリーンに白い縦じま模様の可愛いい
       実がつき育っているのを見るのが嬉しい


長梅雨の恵みを受けし蓼藍の色いただきて縮緬染める  
  
  蓼藍の成長には多くの水分が必要らしい
  この長い梅雨は植木鉢の蓼藍の成長には
  良かったようだ
  生き生きしているうちにと藍の生葉染めの
  第2弾を敢行
  また違った感じのレーヨン混のシルクストールと
  丹後ちりめんの端切れ(かなり大きいのも)を
       染めて見た
  さすが高級丹後ちりめん
  そのまだ藍が香る肌触りと
  美しい染め上がりは感動ものだ

                                                                                   
  
                            

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拾いし早朝(あさ)はセピア色して・・・わが春のうた2020<2>

2020-05-28 14:29:29 | 風歌

真の実体のつかめぬまま「自粛」が解かれていく
移り変わる季節の中で何とか一段落を迎えたことは嬉しいことだが

変わるのか変わらざるを得ないのか
変えるのか変えていくのか
疫病禍が問いかけるものは…

「人」の  まずは「日本人」の  まずは「我々」の
まずは「わたし」の  まずは「一人ひとり」の
意識があり方が問われている
今…


リモートによる短歌会も2回
来月は東京でリアル開催で私はリモート参加の予定
(今月はコーヒーのうたが多いのはお題だからです)

我が春のうた<2>

じんわりと満ちる安らぎハーブ風呂レモンバームの生葉が香る

 レモンバームが良く茂ったのでお風呂に入れるのはどうかなと
 調べたらよさそうだったので初めて入れて見た
 ドライはダメだったが生葉はほんとによい香りで
 心地よい安らぎのバスタイムに…


試みに鉢に植えたるプチトマト小さく「やった!」青い実ふたつ
 
 宅配で育つためのすべが入っているというトマトの土を買った
 ビニール袋を鉢にして苗を植えて育てる
 苗は別売りで2株のものしかなかった
 土は一つ分、残り1株どうしよう…
 この時期なのでそれ用の大きなプランターや「トマトの肥料」も
 買いに行くのもままならない
 寄せ植え用の丸い小プランターに土を入れ   
 よくわからないまま植え付け肥料も適当に…
 何故かこちらの方が本家より生き生きと良く育ち
 花も早く咲き何と早々に実がふたつ…


波高き雪の浜辺で桜貝拾いし早朝(あさ)はセピア色して

鳴き砂の琴引浜を歩きつつ流木拾いし友今はなく
   
 「拾う」と言うテーマで歌おうとすると日常が浮かばない
 桜貝とかビーチグラスとか落ち葉とか遠き日の郷愁を誘うような
 ロマンチックでさえある思い出が浮かんでくる…
 不思議な感覚だ
 今はなき友と行った流木拾いも…
 思い出すと鳴き砂が泣いているような感覚で浮かんでくる
 

左手の奏でるピアノ音深く豊かに響く物語るごと
 
 昨年末都合で行くはずだったコンサートに行けなかったこともあって
 左手のピアニストSさんのリモートでのコンサートに参加
 とても力強いピアノで表情豊かな深い演奏だった…
 

香り立つコーヒー豆は富山よりレターパックにこだわり詰めて

 今までで一番好みのコーヒーは富山市のSSさん
 今や富山に行く楽しみの一つになっている
 1キロなら送って頂けるというので無理をお願いした
 豆や媒染等々マスターのコーヒー豆への熱い思いも一緒に…
 冷凍してても美味しいです!!


自販機の前でドリップ待つ間つい口ずさむコーヒールンバ

 自販機から流れる音楽に合わせてつい鼻歌が…
 思わず辺りを見回す…
 井上陽水の歌が出てからでももう何年経つのかしら
 曲知らない人でも心地よいリズムでしょ…


70粒うちのコーヒーひとり分ベートーヴェンは60粒とか

 ベートーヴェンは毎日きちんと豆の数を数えて珈琲いれていたとか
 こだわりの人らしいエピソードだ
 家人は以前からその話が好きでこの前試しに数えてみたら
 二人分で140粒くらいあったらしい
 「うちはひとり70粒だ」と嬉しそうに…


ミルを挽き珈琲たてるひと時は心和らぐ優しい時間



         
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