気がつけばもう「蛍」の季節
今年は例年より多く見られるとか・・・
去年は縁あって東京で「蛍」を見たが
今年こそは地元の柔らかな光を放つ「源氏ホタル」に会いに行こう・・・
手塚治虫原作のアニメ「ブッダ」を観た
人気の「火の鳥」はどうしても肌が合わなかったが
「ブッダ」は単行本として発売されたころから惹かれるものがあった
新しい巻の発売が待ち遠しく確か十何巻かまで読んだ気がする・・・
しかし何せ遠い昔のことゆえ、その内容ともに記憶がはっきりしない
映画は「月うさぎ」の話から始まった
飢えた旅人に他の動物はいろいろなものを差し出すが
何も見つけられなかったうさぎは自分の身を火にさらして差し出す
「月うさぎ」の伝説は実はその旅人は神様で「うさぎ」のその行為に感動して
うさぎを「月」に送った・・・と続くが映画ではその行為まで・・・
確か読んだ「ブッダ」の十何巻にも、「ブッダ」とともに旅をしている少年僧が
「命が今日で終わる」と予言され、その時は予想だに付かないのだが
その夜、飢えた動物たちのためにわが身を差し出して与える・・・
というような話があり、心に強く残った記憶がある・・・
「ブッダ」は3部作らしく、今作は生い立ちから城を出るまで
宮崎アニメに慣れ親しんでいるものにとっては色彩や背景等、奥行きにやや乏しさが感じられ
また声優が堺正人以外ちょっと・・・と言う感も
映画を見て受けた思いは
未生から天から光り輝く期待を受けたブッダでさえも、
この地球に人間として生を受けた以上は己自身の目で見、考え、体験し
本来の自分を獲得していかねばならないんだなあ・・・ということ
そして当たり前のことだけど、ブッダは「師」を持たなかったんだということ・・・
そのあたりにちょっと深く感じるところがあった・・・
多少はましになってきたとはいえ
未だ揺れ動く心はなかなかおさまらない
大地も同様だ
季節は藤から紫陽花へ
内にも外にも一筋のひかりに向かって一歩一歩進みたい・・・
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