駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

虚実骨肉

2024年11月22日 | 爺の呟き
        

 ひろゆきとかいう人が論戦で「それはあなたの感想でしょ」と相手の気勢を削いだことがあったらしい。詳しくフォロウしているわけではないが、何十人もの人がユーチューブであれこれ自らの主張を展開しておられる。色々根拠を持ち出し俺が私が正しいと論陣を張っておられるようだが、殆んどが自分の考えに沿った観測データを持ち出したものでとても万人を納得させるものではなく、反駁を承知で評すれば手の込んだ感想のオンパレードに見える。
 歴史を学んで人間は歴史から学ばないことを学んだとよく言われる。まあ、全く学ばないというのはちょっと空しく僅かしか学ばないという方がしっくりするが、事実というものは非力で思惑や虚構の方が人を動かす力が強いことが歴史から見えてくる。近松門左衛門は芸術を虚実皮膜と看破したようだが、政治は皮膜どころではなく虚実骨肉と言えるほどで、作り話が物を言う世界なのだと晩秋の夜更けに恐れ入っている。
 
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絶滅危惧人

2024年11月21日 | 世の中
       


 昔はレディズアンドジェントルメンと呼びかけてレディズアンドジェントルメンが耳を傾けたものだが、今では皆無とは言わないけど聴衆にレディズアンドジェントルメンは減った感じがする。
 あの人はレディだからジェントルマンだから、という人は一体どこへ行ってしまったのだろう。
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ドア付近に立ち止まる中年男

2024年11月20日 | 世の中
       

 今朝は冷たい雨がしとしと降っている。駅までの歩きが楽しくなかった。
 毎朝電車に乗るのだが、ドア付近に立ち止まり、空いてる中程に進もうとする新たな乗客をブロックする人達が居る。車掌が中程にお進み下さいとアナウンスしても微動だにしない、中年で男が多い。次の駅で降りるわけでもなく、もう少し他の乗客のことも考えてほしい。
 中程は空いており身体を接しないでも立っていられるのだ。運が良ければ座れることもある。感心するのは席が空いていても若い人、特に学生、は争って座らず高齢者に譲ってくれることだ。ありがたい。
 世の中の歪を拡大しているのはドア付近に居座る中年男共かもという考えが頭をかすめた。
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粘り強い蜘蛛

2024年11月19日 | 自然
              


 虫の声はほとんど聞かれなくなったが、庭では蜘蛛が盛んに巣を張っている。朝、新聞を取りに庭に出て蜘蛛の巣を引っ掛けてしまうことがある。できるだけ折角張った巣を壊したくないのだが、通りに道に張られては敵わない。申し訳ないが払ってしまう。
 蜘蛛が餌を捕まえるところはほとんど見ないが、どの程度の釣果があるものなのだろう。一週間以上経つ巣には枯れ葉ばかりが引っかかって、主は憮然?としながらも中央に陣取っている。餌となる虫には申し訳ないが、何か引っかからないかと応援したくなる。
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異常気候

2024年11月18日 | 世の中
           


 昨日は暑く、日中は冷房したくなるほどだった。車では軽く冷房をかけた。今年エアコンを付けない日は一体何日あっただろう?。春秋合わせて四週間もあっただろうか。アメリカではインディアンサマーがあるが、日本にも二十一世紀夏といったものが出るようになったらしい。
  当たり前だと鬼は笑っているかもしれないが、思いもよらぬことが起きる。合成の誤謬とは違うが思いもよらぬ分散の収束と言いたくなるような現象が起きている。
 ちょっと飛躍するが、関西の人の中に東北を夷狄のように言う人が居るが、関西こそ日本の特異地域のように感じることがある。 
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