今朝は患者さんが亡くなり、ブログを書く時間がありません。七十代癌の方で、まだまだがんは怖い病気だと実感します。七十代で亡くなる方は殆どが癌です。いつも九十歳前後の死亡診断書を書いているので、七十代だと若いなあと感じます。往診で顔を合わせることのなかった息子さん、挨拶をされた顔を上げるとお母さんそっくりで、親子の血を感じました。
今朝は患者さんが亡くなり、ブログを書く時間がありません。七十代癌の方で、まだまだがんは怖い病気だと実感します。七十代で亡くなる方は殆どが癌です。いつも九十歳前後の死亡診断書を書いているので、七十代だと若いなあと感じます。往診で顔を合わせることのなかった息子さん、挨拶をされた顔を上げるとお母さんそっくりで、親子の血を感じました。
イッツ ナオ オア ネバーとプレスリーが歌っていた。この歌詞の意味が分かるには年月が掛かる。
シルビーバルタンそしてバーブラストレイザンドのコンサートを聞き逃し、伯母と話をする機会の先送りにして逃し、今度はもうないことを学んだ。身に滲みて後悔している。
伯母が十年ほど前に亡くなってから母のことを知る人はもうこの世には居ない。父に比べ余り自らのことを語らなかった母のことを少し聞いておきたかった。心臓を悪くして入院され、一時小康を得て退院された時、お見舞いに行けばよかった。病み上がりに悪い、又今度と思い機会を逃してしまった。
何度でも読める作品こそ、私にとっての名著であり、折に触れて十人ほどの著者を呼んできた。小平邦彦 洲之内徹 開高健 吉村昭 小野寺健 津野海太郎 野田知佑 川本三郎 椎名誠 村上春樹 ・・・既に何名かは故人になった。最近これに初めての女性、多和田葉子さんが加わった。
どちらかと言えば小説よりもエッセイの方が好みで、広い世界から見付けた著者達を師のように隣人のように友人のように感じてきた。どのような影響を受けたかは分からないが私の世界を豊かにしてくれた人々なのは確かだ。この誰にも会ったことがない。会う必要がないという気持ちもあるが、「こんにちわ」と直接挨拶したい気もする。元よりどのような印象であれ、今までの気持ちが壊れることはないと思う。宇宙船地球号に乗り合わせた縁を身近に感じてみたい。
僅か二分程余計に眠ったと思ったら、三十分以上寝過ごしていた。医院を開けるのが遅れ、患者さんに今日は遅いなあと言われてしまった。おまけに、胸部レントゲンの整理があり、今朝は時間がない。
患者さんに遅いと注意されたから、患者さんにも注意したいというわけではないが、日頃気が付いたことを書いておこう。診察が終わると次の患者さんを呼ぶのだが、返事をされない方が結構居られる(これは吉村昭さんもエッセイに書いておられた)。呼ばれたら返事をして欲しい。それと診察室に入ったらドアはちゃんと閉めて戴きたい。いい年の大人が無言で、そそくさとあるいはむすっと診察室に入ってきて座るのは頂けない。勿論、私の挨拶には返事をして下さるのだが、看護師が席を外している時もあり、私が立ってドアを閉めなければならないこともある。
いい大人なのに、なんだかなあと思う。
今朝は晴れ上がり寒かった。これで、平年の気温だろう。駅舎には木枯らしもどきが吹き、通勤客の足元を枯葉が舞っていた。師走の訪れを告げる光景だ。
臨時国会は見送られ、声と見栄で目を逸らし民をまやかす名優が安陪語で新目標を掲げて臨時国会を乗り切り(正確には臨時国会無視を押し通し)、世界を走り回っておられる。果たして安陪語が世界にどう響いているのだろうか、CNNやBBCにはあまり登場しないのでよく分からないが、海の向こうからどんどん報告を送って欲しい。
一億総活躍、最低賃金時給1000円、名目国内総生産600兆円という、なんだか切りが良すぎる新目標が掲げられた。それはちょっと難しいのでは、そうするとどうなるのなどと半畳を入れれば非国民と言われそうで口ごもる人が多いようだ。あるいは政治的目標だからと内心無視する向きも多いと推測する。
政治的発言とすれば政治的反論があってしかるべきだが、蚊の鳴くような声にしか取り上げられない。野党がひ弱いのかマスコミが偏向しているのか、師走の声が聞こえれば目先に捕らわれるのか、別世界の出来事のようにも感じられる。
驚くべきことだが、私の医院の10月の患者数は昨年と一人しか違わなかった。これでは世の中にある変化を感じにくい。なんだかおかしいという私の感覚がおかしいのだろうか。ちなみに一名プラスで増えていた。アベノミクスのお陰?。
一昨日とは一転して冷たい雨と風の朝だった。幸い雨は小降りで、殆ど濡れずに出勤できた。今年も気が付けばあと一ヶ月、月日の経つ早さに驚いている。
十一月というのは薬品メーカー後援の勉強会や講演会の多い月で、出席を減らしたはずなのに週に二回、三回と診療終了後街中まで聞きにいっている。来月は勉強会や講演会は減っても忘年会が何度もあるから帰宅が遅い日が多そうだ。
早く帰れたから特別何をするというわけではないが、十時過ぎの帰宅だと毎日働いてばかりの感じがして心身に疲れが溜まってくる。後期高齢になるまで働くためには、診療終了後の仕事は週一回を守るようにしなければと改めて思う。
というのは、昨日もMRが熱心に誘うし、新しい知見が得られそうな魅力的な題名なので糖尿病講演会に出たのだが、殆ど知っていることばかりの上に成る程と思っても実行が難しい話を聞かされ、終了後は夜遅くのご馳走ビュッフェで食べ過ぎてしまい、後悔しながら帰途につく羽目になったからだ。食べなければ良いと言われても、夕食を摂らずに講演会を聞くととてもお腹が減るのだ。結局、出席しないというのが、一番の選択ということになる。
新聞やネットニュース特に週刊誌には記事を読みたくなるような巧みな題名が付けられている。どうもこうした表題に踊らされることが多い。政治も含め殆どの情報が中身以上の題名で引きつけ読ませる買わせる・・ことを狙っているように思われる。中身が大事といっても、表題にやられてしまうことが多いと実感する。