世界の大都市の物価を比較したデータが発表された。有料記事なので上位と下位しか分からなかったが、カラカスはダントツで物価が安い。喩えそうでもベネズエラで暮らしてみたいとは思わないが、荒れた都会にも良いところはあるわけだ。花の都パリの物価が高い、観光収入はかなりのものだろう。
あれこれいろいろ比べることは選択戦略の判断に欠かせないアプローチなのだが、平均の解釈には要注意だ。例えば数学物理の学力の平均点を比べるとアメリカと日本では日本の方が良いかもしれない。だから安心とか日本の方が科学で優れてゆくとは言い切れない。平均と一緒に分散を考慮しないと解釈を間違えてしまう。世の中を変える力を持っているのは並外れた一握りの人達で、平均で多少劣っていても優れた人物(変人に見えることが多い)を許容育むことのできる社会は地力があるのだ。
日本はどうも独自の人(変人?)に冷淡な国で、イチローもMLBだったから大輪を咲かせたと診断している。ここにきて、又もう一人の一郎の名がマスコミに頻回に登場している。小沢一郎が変人かどうか微妙だが、マスコミに冷遇されてきたのは間違いない。勿論、小沢氏にいろいろ非もあるわけだが、訥弁で説明下手なために燕雀に足を引っ張られて、強さが足りないために失敗してきたと診断している。私には小沢氏が主張されていることは真っ当なように聞こえる。豹変の兆しがある玉木雄一郎氏が小沢一郎を使いこなせれば窯変が起きるだろう。小沢アレルギーとよく言われるがアレルギーは対象が分かっていれば克服するのはさほど難しいことではない。アレルギーを悪口の標語にして思考停止しているように見える。
野党の病気は狭量で近親憎悪に陥いることで、これを治すのは至難の業かもしれないが治さないと日本のバランスが崩れ失速してしまう。野党の人は自分が正し過ぎる病に罹っているような気がする?。寛容と進取の精神で寄らば大樹の変化を嫌う人達の支持を獲得し、明日を切り開いていただきたい。