駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

異常な暑さの元で

2023年06月30日 | 世の中

                  

 

 どうも曇っているのに暑いというのは、晴天の暑さよりも耐え難い。湿度が高いせいかもしれない。降りそうで降らないので、プランターのミニトマトがヘタレてきた。慌てて水をやったが間に合うかな。

 新型コロナがまたぶり返している。ダブル浮気だか何だかに報道が乗っ取られ、肝心の重大事象の報道が霞んでいる。生真面目な看護師まで女の方が叩かれておかしいなどと事務員と言い合っている。そうかもしれんが、マイナカードトラブル、ウクライナ戦争、新型コロナぶり返し、電気料金値上がり・・の方が影響の大きな問題だと思うのだが。

 五類に変更後やがて二か月、電車内のマスクは八割程度に減った。街の賑わいも七割程度戻ってきたが、診療していて世の中が元に戻った感じはしない。目に見えない不安というか落ち着かなさが漂っている。直接の影響はないはずで偶然かもしれないが、子宮筋腫の手術やらなくてもよいかもしれないと言われて止めましたとか、脳動脈瘤の手術難しいと言われて止めましたとか、患者だけでなく医師の方もリスクを取らなくなっているような感じが伝わってくる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

便宜と原理

2023年06月29日 | 小考

                    

 

 特別な信仰は持たないで生きてきた。檀家にはなっており、ご住職を敬っているが仏教徒と言えるほどには教義を知らない。お正月には神社にお参りする。お賽銭よりはお布施の方が多いし、毎年両親お墓参りに行くから仏教寄りかもしれない。神道は宗教ではないという方も居られるようだ。イスラム教には縁遠いが、従兄にはキリスト教徒が居り、欧米文学に親しんだのでキリスト教には親しみがある。

 周りを見回しても、こうしたないまぜな感覚の日本人が多いように思う。声高に言う人は少ないようだが、日本教とでも言えそうな空気が日本を覆っている。宗教の話はしない方が良いと言われているので深入りしないが、日本には宗教とは言えないかもしれないが角を立てず便宜的に協調してゆく世間教とでも言えそうな暮らし方があるのは確かな気がする。

 宗教の教義には不案内だし戒律など守れない人間だが、唯一その通りと帰依したいのが偶像崇拝をしないという教えだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアで起きたこと

2023年06月28日 | 小考

                

 

 旅行中だったせいか僅か一日だったせいか日本のメディアの取り扱いが大きくなかったせいか、プリゴジンの反乱は夢現の世界の出来事だったように感じられる。ロシアは広大で厳しく長い冬のある国で、底の分厚い靴を履いており隔靴掻痒の感も相当なものだ。比熱が大きく日本人には理解しにくい。プリゴジンって何者、大体傭兵というものがよく分からない。プーチンの異常な長期政権をどう考えればいいのか、恐怖政治といってもプーチンとロシア国民には何らかの親和性があると思えてしまう。ゴルバチョフを失脚させることができたのにプーチンは四半世紀にわたり権力の座にいる。その間日本の首相は11人も交代している。

 自分が生きてきた月日を歴史と呼んでいいものか戸惑うが、戦後は間違いなく歴史でしかも多くの人が実際に生きていたのに驚くほど情報通信が発達利用しやすくなったのに十分に内実のものとなっていない。

 飛躍するがBBCやCNNに匹敵する日本語放送は出来ないものか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関西旅行

2023年06月27日 | 小験

             

 

 大女 赤子軽々 闊歩する

 聞かん坊 ピシャリ押さえる 大阪女

   いつ頃からか、多分高齢者になった頃から、小さい子供を可愛いと思うようになった。それまでは子供をうるさく感じ、小児科医によく小さい子が診れますねなどと言っていた。尤もよく爺さん婆さんが診れますねと切り返されたが。

 175cmくらいありそうな若い女性が一歳くらいの子どもを軽々抱えデパートを闊歩していた。思わずかっこいいと振り返ったのだが、後ろを180㎝以上ありそうな若い男が乳母車を押してフォロウしていた。食堂で動き回る3,4歳児、しばらくほおっておかれたが、ちょっと込み合ってきたら母親が睨みつけて二言三言、椅子から立たなくなった。さすが大阪?。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高齢に必要なもの

2023年06月24日 | 人生

          

 

 昨日、懐かしい病院時代の仲間と久しぶりに会食した。同年代だから、身体は大丈夫まだ働いている後継は居るこれからどうするという話になる。

 中でN氏の話に一同なるほどと思った。N氏は私と同い年、お子さんは東京で帰って来ない、患者も少しづつ減ってきた、そろそろ辞めるかなと考えていた時、何気なくある本を読んでいたら「きょうよう」と「きょういく」のない人は仕事を止めては駄目と書いてあったそうだ。そうかそれじゃあ、死ぬまで働こうと思いなおしたそうだ。変だなあ「きょうよう」と「きょういく」はN氏にありそうだし自分にもそこそこあるがとうぬぼれて聞いていたら、「きょうよう」というのは今日用のない人「きょういく」とは今日行くところのない人のことだそうだ。あーそうか成程と一同唸ってしまった。良いことを聞いた、院長や職員に先生そろそろと肩を叩かれるまで働きたい。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする