旨いコーヒーとの出会いは少ない。旨いコーヒーを出すレストランは一流と折り紙を付けられる。
いつも仕事場ではインスタントのネスコーヒーを飲んでいる。あれこれ飲み比べ結局ネスに落ち着いた。自宅では女房が買ってくる一人分用ドリップ式のを時々飲む程度だ。趣味の仲間との会合ではF氏がいつも美味しいコーヒーを入れてくれる。彼は豆は自分で挽いた方がいいと言う。スクリュー式の機械は熱が発生するので良くない、手回し機の方が良いというので、その気になって手回しの機械を購入(以外に廉価で1800円)した。ネットで市内のコーヒー豆販売店を調べ、褒めてあった新規のコーヒー豆店に行き、エチオピアとモカを200g(100gでよかった)ずつ買ってきた。結構な値段で、コーヒー豆挽き機が二台買えるほどした。ところが、香りはまずまずなのに、全然美味しくない。コンビニやドリップ式の既製品の方がよほど美味しい。
あなた全部飲みなさいと言われ、仕方なく二日に一杯コーヒーらしくない煎じ薬のようなコーヒーを飲んでいる。どうも豆が良くなかったようだ。美味しい豆に辿り着くには時間が掛かりそうだ。一体誰がネットの情報を書いたのだろう、新規開店だから応援して?褒めたのだろうか。三十代とおぼしき店主は若い女性客には親切だったが私には無愛想で、職人気質なのか客あしらいはもう一つだった。思い入れの強い商品としても単価が高く、さして美味しくもなく(私には)店の前途は多難の感じがした。
今度はちょっと遠いがH先生お勧めのコーヒー豆店へ行ってみよう。実はH先生も美味しい自動のコーヒー入れ機を教えてくれたのだが、あんまり高いので二の足を踏んだのだ。私はどちらかと言えば紅茶党なので踏み切れなかった。良いコーヒー豆を見付け、何とか旨いコーヒーが入れられるようになって、女房に頼まれるようになりたい。