駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

大晦日

2024年12月31日 | 人生
         


 大晦日という言葉には何とも言えない特別な響きがある。外国語にはない訳せないのではないか。もう紅白もほとんど見なくなり年越しそばを食べるくらいだが、大晦日の何とも言えない静けさが好きだ。知らないうちに過ぎた日を振り返る。
 一時自分探しの旅に出るなどということが流行ったようだが、旅に出て自分が見つかるだろうか、世界は見つかっても自分は見つからないような気がする。お父さんと呼ばれて父になりじいじと呼ばれて爺さんになった。先生と呼ばれてまさか自分のことと思いながら医師になった。自分というものはそうしてできてきたように感じる。
 保守的と言われるかもしれないが家族家庭の中に自分と大晦日があるように振り返る。
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寒波到来

2024年12月30日 | 世界
           


 寒波到来と言っても高々2C3Cで真冬日の北海道に比べたら霞のような寒波だが、寒さに慣れていないので寒い。おまけに寒いと皮膚が痒くなって困る。
 蕎麦は冷たい方が旨いと思っているが、こう寒いと暖かい鰊蕎麦や天南蕎麦を頼んでしまう。残った暖かい汁をどんぶりを持っていただくのが何とも旨い。寒さには暖がご馳走だ。
 ところでいよいよ押し迫ってきたが、今年は貫く棒のごときものが感じられない。去年今年分断させる切り札トランプということか。
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暴力を押さえるには

2024年12月29日 | 爺の呟き
         


 人類誕生からの歴史に戦争は絶え間ない。これまでに非戦闘員の民間人を含めて一体どれほど多くの死者が出ているか想像を絶する。現在も中東ウクライナで戦火がありこの一瞬にも命が失われている。プーチン、金正恩、ネタニエフ・・は狂っていると思う。しかし彼らの暴走を止められない。とても承服はできないが彼らは彼らなりの自分達の方が正しいという理屈をひねり出している。
 暴力で片を付けるのをどうすれば止められるだろう。異論はあると思うが、暴力に物を言わせる人達が居るのだ。その背後にそれを容認する人達がいるのだ。彼らの力を削がねばならないと思うが、至難の業らしい。

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必須の遊び

2024年12月28日 | 生活
        


 車のハンドルやブレーキには必ず遊びがある。もし遊びがなければ、運転しづらくとても疲れるだろう。遊びがあるから、狭い道もぶつからずに通れるし、急ブレーキで酔うこともなく心地よく乗れる。
 誰がハンドルやブレーキのゆとりを考えそれに遊びと名付けたのか知らないが、人間の動作を深く理解した素晴らしい設計だと思う。
 車のハンドルやブレーキに限らず、社会生活にも遊びは欠かせない。盆暮れを遊びと言うのは不適切かもしれないが、特に日本社会ではという気がする。外国ではどうなんだろう。
コメント (2)
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インフルエンザ流行

2024年12月27日 | 潜望鏡
       


 インフルエンザA型が流行し始めた、毎日十人くらい受診される。困るというか難しいというか、発病して半日くらいで受診される方が結構おられるのだが、そういう症例ではインフルエンザの検査が陽性に出ないことがある。典型的な症状や所見と周りの状況から臨床的に診断できる場合はよいのだが、他のウイルスの風邪と区別がつかない症例もある。インフルエンザと一般の風邪では薬が違うし、インフルエンザと診断すれば自宅待機になるので難しい。診断キットも特効薬もない時代は、さほど悩まず臨床的に診断し、患者さんもそれを受け入れていた。  
 妙な感想かも知れないが、世の中の変化は複合的で、便利一辺倒ではないな。

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