しんがりの屋敷九段が敗れ、第三回将棋電王戦は人間の一勝四敗で幕を閉じた。谷川会長の結果を厳しく受けとめる、あるいは屋敷九段の終盤で何手か間違えたので負けはやむを得ないというコメントは、ちょっと違うように感じた。正直というか正確にはコンピューター棋士はA級プロ棋士よりも強くなったということだと思う。まだ森内、羽生、渡辺が居るとしても、コンピュータ棋士が彼等と同列の力を持っていることに異論は出ないだろう。
ここまで来たら勝ち負けは一端棚上げにして、終盤が強いと言われるコンピューターの強さとは何かを改めて検証する必要があるだろう。終盤力で人間がコンピュータに学ぶものは少なそうだが、それでも終盤直前や中盤には今までとは違った戦術が浮かび上がってくるかもしれない。
2020年くらいまでは大丈夫の気がしていたのだが、以外に早く並ばれてしまった。さて一体何処まで強くなり得るのだろうか。