親戚の不幸があり、先週は呑み続けだった。
90歳代。
老衰であったため、大往生と言っていいだろう。
昨日は飲み疲れて、9時頃まで寝ていた。
散歩後、朝食、昼食兼用の食事を取り、風呂に入って行動開始。
といっても、完全休業なので読書三昧である。
たまたま読んでいたのが平谷美樹の「でんでら国」を読み終わった。
60歳になると、食扶持を減らすため、村をでて山に向かう「姨捨」の物語だ。
飢饉のときでも、年貢を納めてくるこの村を訝しむ、代官所との丁々発止のやり取りも面白い。
大々的な捕物に火縄銃まででてくるが、死者が一人も出ないところは、作者の優しさか。
柄にもなく、この国の福祉の有り様まで考えてしまった。
思えば、兄が死んだ歳を超えた。
3年後には父の死んだ歳となる。
明日は我が身、の年齢に達しているのだ。
JR大湊線のむつ市内の最初の駅が近川駅。
2番目が、金谷沢駅だ。
ここから、東に向かうと小高い丘陵地帯を利用して、市営金谷沢牧場が広がっている。
この丘の太平洋側にも、東通村の牧場がある。
むつ市側の一角に、2等三角点「奥内」がある。
この三角点まで行き、ついでに周辺をふらつこうと出かけた。
スタートは金谷沢林道。
ほぼ東に向かう。
車も走行可能な立派な道路だ。
40分も歩くと峠(といってもほぼ平らなのだが)につく。
Uターンできるような広場になっている。
ここから南に伸びる点線道路に入る。
送電線の管理用道路と一緒になっているので、除草されていて歩きやすい。
登りきると鉄塔があるが三角点は更に奥の鉄塔付近だ。
次の鉄塔の真下に三角点はあった。
いつもの三角点ではなく、金属票となっている。
鉄塔建設時に撤去復旧したものだろう。
スマホのアプリ「GPS Status & Toolbox」で座標を計測してみたら、ほぼ合っていた。
送電線沿いに北上することにした。
とりあえず、帰り道と決めていた、大間沢まで行くことにする。
沢を渡ってもまだまだ早いので、先の点線道路が直角に曲がる場所までと決めた。
管理用道路を直登し、降りたところで道がなり、牧場となった。
大間沢で境界を超えたので、この牧場は東通村のものだ。
帰りの点線道路はなかったが、沢沿いの杉林なので歩きやすい。
たどり着いた実線道路は予想外に荒れていた。
姉妹には笹薮となる。
我慢して歩いていると、地図通り、牧場に着いた。
風は強いが、日当たりの良いところで昼食休憩。
地図とにらめっこして、ショートカットすることにした。
うまいこと目指す道路にのることができた。
久しぶりの山歩き。
楽しめた。
金谷沢林道入口
峠は広場になっていて、ここまでは車で大丈夫だ。
三角点に向かう道
登りきると釜臥山がきれいに見えた
三角点
一番奥の鉄塔まで行く
帰りの実線道路
藪の中の清涼剤
歩いた道
数日前、釜臥山がうっすらと冬化粧をした。
いつもなら、気持ちがザワめいてくるのだが、今年は全くその気にならない。
諦めの境地、ってわけではないが、淡々とやるべきことをやっている。
そんなか、最近ある音楽を聞いて、気持ちを落ちかせている。
keali'i reichel Ka Nohona Pili Kai ケアリーレイシェル
なんだか聞き覚えのあるメロディーだ。
「涙そうそう」のハワイアンバージョンらしい。
歌っているのは、ケアリー・レイシェル。
知らなかったが、有名な歌手らしい。
なんだか落ち着く。