ここも、以前から遡行したいと思っていた沢だ。
ただ、名前が名前だけに、一人で行くのをためらっていた。
幸い、同行者(物好き)がいたので、最後のチャンスで行くことにした。
永下の浄水場を起点とする、一里越林道へ入って約1.0km、一里越支線林道の起点から入渓。
歩きにくいゴーロが続く。
最初のチェックポイント、下滝ノ沢出合まで二つの砂防ダムを超える。
鋼製枠堰堤を右から超すと、第2チェックポイントの上滝ノ沢出合となる。
こちらは、滝で合流するので分かりやすい。
右からの興一郎沢を過ぎると、再びダム。
そろそろ小川目林道に付くはずだ。
っと、滝の気配。
高さ3.0mほどの滝だ。
手を使わずに登ることが出来る。
直ぐに小川目林道の橋が見えた。
橋の上で、早い昼食。
これ以上登っても、変化がなさそうなので、今日はここまで。
草で荒れ果てた、林道を使い帰る。
林道はだいぶ遠回りなので、途中から下滝ノ沢出合に向かい、尾根を降る。
出合からすぐ下のダムを使い、右岸にわたり、一里越林道を探そうとしたとき、目の前に車が見えた。
釣り人か。
ここから、約1.0kmの林道歩きで終了。
ダムが多い沢だ。
河床がナメ始めたら、ダムでまた土砂の堆積~ゴーロとなる。
その繰り返しで、楽しさ半減。
クマの形跡もなかった。
最初のダム
少し歩きやすくなったか???
んで、またダム。
たまたまダム
さらにダム
そろそろ林道が近い雰囲気
今日唯一の滝
昨年から、名前に惹かれ、行こうと思っていた沢だ。
滑川。
「なめかわ」なのか「すべりかわ」と読むのか、分からない。
川内町の蛎崎にある、男川の支流である。
夕方には、天気が崩れそうなので、予定より早い出発となった。
万が一に備えて、8mm、20mのロープ1本を持った。
蛎崎から国道を離れ、蛎崎林道へ入る。
小川平沢林道を左に見送り、入道に近い松山沢林道を右手で通り過ぎるとほどなく滑川林道と出合う。
ちょっとした広場となっているので、駐車には困らない。
30mくらい林道を歩き入渓。
10~30cmの石がゴロゴロしている。
なんだか裏切られた気分になるが、我慢して歩く。
砂防ダムが現れ、左から巻く。
滑床が出てきて100mほど進むと、橋がと交差する。
林道は右岸から左岸に変わる。
ナメが続く。
暑い日の、ウォーターハイキングに丁度いいかもしれない。
林道が橋ではなく、コルゲート管で交差する。
管の向こうを覗くが、暗くて何も見えない。
林道に出て、上流を覗いてみたが石がゴロゴロで、水が見えなかった。
ここを遡行の終了点として林道を戻った。
草や倒木で荒れてはいるが、歩きにくいことはなかった。
滑川林道起点
橋の上から見た滑川
入渓場所。滑川って詐欺?
ダムを越え、少し歩くと、なんだか雰囲気が出てきた。
これは、誰が何といっても「滑川」だ。
橋を越えて下流を見る。右岸から枝沢が合流する。
川幅は狭いが雰囲気は出てきた。
文句なく滑川
夏なら濡れながら歩きたい。
いよいよ終点に近付いた。
終点の林道交差部。コルゲートの向こう側が真っ暗で見えなかった。
前回の沢で、体重をかけてもグラつかず、支えてくれるはずのスパイクがグラグラだった件に関して、少し調べてみた。
すでに検証済みの人がいるようで、納得してしまった。
下にリンクを張った。
やはり、「力王」の地下足袋は沢登りには向かないようだ。
考えてみると、昨年の桃洞沢で、スパイクが内側に飛び出して使い物にならなくなり捨てた。
その時買ったのが、この足袋である。
4~5回普通のたまに使用して、今回が沢デビューだった。
ここからは、想像なのだが。
力王のスパイクはソールが上に反っている。
元山岳部部長は土踏まずに沿って・・・と書いているが、これが原因の可能性がある。
歩く度に、へこんだりフラットになったりするわけで、ある程度柔軟性が必要になる。
そのため、スパイクの保持力がなくなっているのではないか、っと勝手に思ったりもした。
沢デビューで、殆どが抜けたか抜けかかっている。残っているピンも指で押すと簡単にグラつく。
元山岳部部長の推薦は、丸五と日進である。
日進の構造は、大同石油と同等のようだ。
今手元にある足袋は、大同石油と富士強力(たぶん※)のものだ。
いずれも、摩耗により、普通の山に使用しているが、かなり長い間使用し続けている。
どちらも、スパイクが減ってはいるが、ソールに問題はない。
富士強力のものは、アッパーの指の付け根部分が破れ、穴が開くほど使用しているがソールは全く問題なしだ。
※コハゼに「富士」と刻印されているので、富士強力だと勝手に決めている。
近くのホームセンターで買ったと思う。
結果、大同石油の地下足袋を買った。
沢は安全第一。
近くでは売っていないので、アマゾンでポチリ。
下に、日本製の足袋メーカーが紹介されている。
なぜか、力王は載っていない。
しかし、ここまでひどくなったにもかかわらず、気が付かずに歩き続けた自分にあきれ返った。
異変を知らせる兆候はいくらでもあった。
早期に分かっていれば、長滝に行かず、本流を詰めて林道に出る選択をしたはずだ。
反省。
2日目(うぐい滝川)
使用するうぐい滝林道は第2橋と第3橋の間で工事中のため、第2橋に車を停めて、1km強の林道歩きとなった。
第3橋から入渓。
30分ほどの単調な沢歩きから、プチゴルジュとなる。
一昨年は流木で埋まっていたが、今年はきれいな姿を見せてくれた。
ここから変化に富んだ沢の始まりとなる。
深さは大したことはないが、数か所のヘツリ場が現れる。
みんな濡れたくないので、素直にヘツル。
第1の核心、倒木滝が現れる。
一昨年は巻いた人からロープを出してもらい、トップロープで登ったが、今年は再びフリーで登る覚悟で来た。
倒木の上部に手がかかるまでは、難なく登った。
ここから、あと一ヶ所のスタンスが取れず、やむなくシュリンゲ2本で足場をつくる。
何とか登った。
ちょっと情けない気分だが、アラセブなので自分自身を大目に見た。
登りに集中するあまり、写真を忘れた。
この辺りからよく滑るようになる。
何気なく置いた足が、ずるっと滑り、水に落ちる。
疲れて、踏ん張りがきかないのかとがっくり。
続いて、巨岩が重なり合った滝。
さらに小滝が数か所続く。
ここでも、みんなが何気なく登っている滝を登れず、助けてもらった滝があった。
大きな滝を持つ石滝沢と出合う。
滑床が主体となり、快適だ。
長滝沢との合流点で休憩。
まだまだ時間に余裕があるので、長滝に向かう。
第2の核心部、長滝だ。
最上部は、トップロープでも登れず、引っ張り上げてもらう体たらくとなった。
直ぐに林道と交差。
本日の終了点である。
ヤブ化と土砂崩れでかなり荒れた林道を戻った。
※上がってスパイク地下足袋を調べたら、全てのピンがぐらぐらで、まったく効かない状態だった。
これについてのリポートは、後日まとめる。
入渓点。今日は機嫌がよさそうだ。
ここからが変化に富んだ渓相となる。
寒いので落ちたくない一心で越える。
微妙なヘツリ
ここもヘツル
巨岩滝が現れる。
基本的にナメが続くようになる。
石滝沢の大きな滝(石滝なのだろう)。
少し明かりがさし、天候の回復を思わせる。
長滝下部にて集合写真。
長滝上部。ここでロープを出してもらった。
八戸山水会の月例山行で「ぼんてん山・うぐい滝川」へ行った。
1日目(ぼんてん山)
家を出るときから小雨。
小雨を強いジリと考えることにし、少々の不安を抱えながら、待ち合わせ場所に向かった。
横浜は道路が乾いている。
登山口はガスで目指す山も見えない。
下りのスリップ防止のため、スパイク地下足袋で出発。
牧場に横切り、松林へ。
林道に出て再び登山道へ。
ここから、杉や雑木林を抜け、急斜面を登りきると「前ぼんてん」着く。
ガスのため、ここから見えるはずのサイクル施設・石油備蓄基地、風力発電や太陽光発電が見えない。
ここから北に方向を変え、ぼんてん山を目指す。
ブナ林に入ると、ガスのおかげで幻想的な雰囲気となり、大きなブナは森の主に見えてくる。
ブナ林から灌木帯に変わると少しだが勾配が強くなる。
突然目の前が開けると、山頂である。
やはり展望がないが、満足。
下山後、薬研キャンプ場へ。
ここで二人が合流して、酒を飲みつつ明日の沢へ夢をのせた。
登山口。目標の塔が霞んで見える。
雑木林の中の登山道
前ぼんてん。何も見えない。
マザーツリー。400年ブナ。
ぼんてん山頂(細かいことだが、三等三角点がある。標高は468.71mなので標記は469mが正しいと思う。)