前日の天気予報は雨。
さほど崩れないだろうと、準備をするが、雨の藪はいやなので、歩いたことのない栗山林道から湯ノ沢林道を経て恐山に向かうことにする。
普通に歩いて5時間と踏み、6時間の計画とした。
恐山発15:50のバスの時間から逆算し、9:00出発とした。
しかし習慣というのは恐ろしい。
5:00前に起床してしまった。
なんやかんやで時間をつぶすが、気持ちが落ち着かないので、出発することにした。
7:00、予定より2時間早い。
6時間で歩くと、13:00のバスにぴったり。
スタートしてすぐ、小川にかかる橋で靴の紐を結びなおす。
峠に出ると、栗山(むつ中学校)方面からの道路が合流する。
ここからは両脇が杉林となる。
下りきると、女館川左股沢だ。
暗渠で交差している。
さらに、尾根をひとつ越すと、女館川右股沢だ。
こちらのほうは水量も多く、橋が架かっている。
橋から滝が見える。
時間が気になるが、ついつい河床まで降りてしまう。
高さ2mの小滝だ。
尾根を二つ越えて、出戸川の橋に出る。
さすがに水量も豊富だが、周辺からの土砂の流入が多いのか、あちこちに黄土色に堆積されていて沢を辿る気にはなれない。
砂防ダムが多いのも一因だろう。
二又を過ぎると滝の音が聞こえる。
はるか下に、結構な高さの滝が落ちている。
ドアノ林道出合いの広場で休憩。
この分だと12:00前には着く。
ここから約20分で恐山街道に出る。
合流点には、29番地蔵が鎮座している。
恐山で33番地蔵のはずだから、もうすぐだ。
湯坂を下りきるころから、硫黄の匂いがしてくる。
しゃくなげ荘が夏祭りの準備で忙しそうだ。
太鼓橋には観光客が居て、三途の川を渡るかどうか相談していた。
恐山に着き11:30.
立派なバスの待合室で、寝転びこんなこともあろうと持ってきた本を読む。
ドタバタと入ってきた関西弁の観光客がうるさい。
とにかくうるさい。
外の出て、宇曾利湖を眺める。
見えるはずの大尽・円山・朝比奈は雲の中だ。
どこかでキジバトが鳴いている。