海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

イルカの異常行動

2008-08-13 19:00:48 | 米軍・自衛隊・基地問題
 昨日の琉球新報朝刊にはもう一つ気になる記事があった。
〈迷いイルカ?40頭 多くは衰弱、死亡も 多良間・水納島沖〉という見出しの記事である。多良間村水納島東側のリーフ海域に、コビレゴンドウと見られる動物が漂っているという記事で、〈死んだものや頭部にすり傷を負っているものもおり弱っているものが多かった〉という海上保安庁の巡視船船長の話が載っている。
 宮古の水納島のリーフ海域で発見された海洋生物の異常行動が、中国の潜水艦の動きを警戒する米軍艦のソナーによるものではないか。そう考えた人もけっこういるのではないだろうか。今、沖縄で米軍が活発な動きを示していることを見れば、それも十分にあり得ることだと思う。
 今日の琉球新報夕刊の一面トップは、うるま市のホワイトビーチに米海軍のロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦「コロンブス」が寄港したというものだ。放射能漏れを起こした原潜「ヒューストン」と同型であり、地元うるま市の市長や議会の寄港中止要求を無視して強行している。
 同三面には、宜野湾市の米軍普天間飛行場で、旧盆の「ウンケー」である今日もKC130空中給油機やCH46Eヘリコプターなどが訓練を行い、爆音を響かせていることが写真入りで載っている。〈旧盆中は、日米で合意した航空機騒音規制措置の「地域社会に特に意義のある日」として、これまでは米軍も訓練を少なくしてきており、今年は異例〉(08年8月13日付琉球新報夕刊)ということだが、今日は4年前に普天間基地のヘリが沖縄国際大学に墜落した日でもある。本来は二重に配慮されるべき日に、それを無視して演習が行われているのだ。
 このような米軍の動きを見るときに、宮古・八重山の海・空域でも米軍の動きが活発化しているのではないか、と考えずにおられない。北京オリンピックの破壊工作を警戒する中国軍の動きが活発化していて、米軍もそれに対応しているのではないかと思うが、実際のところはどうなのだろうか。マスコミの検証報道がほしい。

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