海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

プルメリアの花

2009-06-12 02:01:54 | 2009年 南洋群島慰霊墓参団
 ハファダイビーチホテルの庭にはプルメリアの花が咲いていた。
 ガラパン市内を歩いて感じたのは、樹木の種類の少なさだった。南洋桜(鳳凰木)やプルメリア、ゴールデンシャワー、ハイビスカス、ブーゲンビリアなど沖縄でも園芸品種として植えられている木々以外には、木麻黄やココ椰子、大王椰子、マンゴーが目につくらいだった。
 山岳部の森に行けば本来の島の植生が見られるだろうし、わずかな範囲を歩いただけの知見にすぎないが、いくら市街地とはいえこの樹木の種類の少なさは何なのだろうと思った。それだけガラパン市の戦禍が激しかったことを表しているのだろうが、同時に観光化による植栽の単純化などの問題もあるのだろう。
 二日目の午後に島内観光で訪れた植物園では、多様な熱帯植物を目にすることができた。日本の植民地統治下におけるサトウキビ栽培と家畜の持ち込み、戦争による破壊とギンネム林化、観光業の発展による植栽などサイパン島の動植物、生態系の変化はどのようなものだったのか…、と興味が湧いた。

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