10日(月)はカヌー3艇と平和丸1隻で海上行動を行った。
カヌーチームは午後12時59分頃、松田ぬ浜を出発した。
K3護岸付近まで漕ぎ、途中で平和丸に乗り込んで長島の間を抜け、大浦湾に出た。
K5~K7護岸は消波ブロックの設置が終わり、K5護岸でL字型よう壁の建設が始まっていた。
大浦湾内ではガット船2隻(marumasa6号、聖嘉)がランプウェイ台船に土砂を積み替えていた。
K8護岸にはランプウェイ台船が4隻接岸し、大浦湾を埋め立てる仮置きの土砂を陸揚げしていた。
湾内では、トレミー船が軟弱地盤で最も深刻なB27地点付近の海底に砂を撒いていた。
海上ヤード建設現場では、砕石の投下が行われていた。
砂採取・運搬船の太海丸が、ベルトコンベヤーでデッキバージに砂を移していた。
最近はこの太海丸とmarumasa1号が大浦湾に砂を運んでくる。
デッキバージに移された砂は、このあとバージ船やクレーン付台船に積み替えられ、トレミー船で海底に砂を撒く作業や、サンドドレーン工法で軟弱地盤に砂杭を打設する作業に使われている。
平和丸で大浦湾全体の様子を見ながらA護岸の建設現場まで来た。
この時間帯は、クレーンが上がっていて作業員の姿も見えたが、鋼管矢板の打ち込み作業は行われていなかったので、カヌチャ沖のサンドコンパクションパイル船(SCP船)の方に移動した。
カヌチャ沖に停泊しているのは、KSCーK75という船名のSCP船で、クレーン付台船とバージ船が横付けされ、ケーシングパイプ(中空管)の取り付けを行っている。
しばらく平和丸で様子を見て、クレーンが動き始めたのでカヌーに乗り込んだ。
クレーンにケーシングパイプが吊り下げられているのを確認し、カヌーでフロートを越え抗議した。
ケーシングパイプの取り付けが終われば、いずれ軟弱地盤の海域に移動して砂杭の打設作業に入る。
海保のゴムボート(GB)が警備にあたっているなか、カヌーでできることには限界がある。
それでも、工事が行われている現場で抗議の声をあげ、辺野古新基地建設反対の意思を明示するのは大事なことだ。
工事の様子を自分の目で見ることで、分かることもたくさんある。
ぜひ多くの人にカヌーや船に乗って、新基地建設が進められている海の現場で、反対・阻止・抗議の意思を示してほしい。
フロートを越えて抗議すると海保に拘束され、解放地点までゴムボートに乗せられて湾内を移動する。
その際、先週の金曜日(7日)に大浦湾に入った5隻目のSCP船のそばを通った。船名は第1光号と掲示されていた。
この日は夕方から別の予定が入っていたので、海上行動はこの抗議で解放されたあと早めに終了した。