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東大合格率

2011-04-12 21:16:51 | 受験・教育全般

この時期、いろいろなメディアで大学合格実績が採り上げられていますね。
今年の開智学園全体(一貫部+高等部)の東大合格者数は、大躍進の17名(うち現役15)。
内訳は、一貫部14名(うち現役13+高等部(うち現役)でした。
埼玉県内では、県立浦和高校の30名(うち現役14名浪人16名)に次いで第2位です。

しかし、私がいつも重要視しているのは、「合格数」ではなく「合格率」。
この「率」、分母に何を持ってくるかによって様々な視点で捉えることができます。

①合格率=合格者数÷受験者数×100(%)
「受験者数」が分母となります。
30人受けて30人全員が東大に合格したのなら合格率100%ですが、60人受けて30人が合格したのなら合格率は50%しかありません。
同じ30名の合格者数でも、両者の評価は全く異なりますね。
進学塾や予備校では、この「合格率」をアピールするのが主流です。
しかし、「合格者数」は公表しても、母体となる「受験者数」を公表する高校はほとんどありません。

②合格率=合格者数÷卒業生数×100(%)
「卒業生数」全体に対する合格者数の割合を求めたものです。
このデータなら、結構出ています。
しかしそれも、分母が今年の卒業生数であるにも関わらず、分子に既卒生=浪人生が入っている場合があります。
これでは厳密な「合格率」とは言えませんね。
その年の卒業生に対する「現役合格率」を知りたいなら、浪人数は分子から引くべきです。

そもそも、大学合格実績で「高校」をランキングするなら、「合格率」=「現役合格率」に限定すべきだと、私は思います。
なぜなら、浪人生の合格実績は予備校の合格実績に他ならないからです。

③現役占有率=現役合格者数÷現浪合計合格者数×100(%)
こちらは、合格者総数に対する現役合格者数の占める割合です。
どんなに合格者が多くても、浪人ばかりだと高校の指導力が高いとは言えません。

浦和と開智の数値は…
②現役合格率
浦和
現役合格者数14÷卒業生数362×100=3.87%
開智学園全体
現役合格者数15÷卒業生数517×100=2.90%
一貫部のみ

現役合格者数13÷卒業生数235×100=5.53%
③現役占有率
浦和
現役合格者数14÷現浪合計合格者数30×100=46.7%
開智学園全体
現役合格者数15÷現浪合計合格者数17×100=88.2%
一貫部のみ
現役合格者数13÷現浪合計合格者数14×100=92.9%

こうして見てみると、開智一貫部の現役合格率・占有率は共に驚異的ですね。
HPを見れば、早慶上理やGMARCHについても同様に高いということがわかります。
保護者としては、今後も一貫部のコンスタントな指導力に期待したいです。

コメント (1)
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