昨夜は恒例の夜回り。駅まで10分、歩く間にICレコーダーで
吹き込んだ法令などを耳から覚える。
しかし、この日もやや壁にぶつかりました。軽い知的障害を抱えたような方。
おそらく、何の認定も受けてはおらず、係累とは一切連絡が取れず、
先日、軽微な罪による罰金を課せられてしまってます。なかなかの額です。
地裁からのお手紙を見せてもらいました。お金を払えない場合は、労役?
にて支払うようなことが書かれていますが、支払期限はとっくに過ぎています。
おそらく、彼は知的な障害ゆえに捕まる様なことをしてしまったのではないかと。
そして、その罰金を払う(労役は嫌だと言っていましたが、もしかしたら刑務所の
ようなイメージを受けているのかもしれません)ために仕事に就かねば、と
時に泣きながら話す姿を目の当たりにし、こちらも途方にくれる思い。
しかし、どう考えても今の彼が罰金を払えるだけの額を貯められるまで働くのは、
無理だと、すぐに判断できます。それよりも、支払いは過ぎてしまっても、
払おうとする意志のあることと、払えない状態であることを伝えるべきではないかと
言うのがやっとでした。ハンディと、それゆえのつまづきと。
ホームレスの中に知的障害を抱えた方が少なからずいるのは事実。
まさに、網の目からもれてしまった人々をどう救えばよいのか、
日本における福祉はことごとく、申請あっての保護なのかと。
福祉について知らない人々、知る能力を持たない人々は福祉を利用する
ことも出来ないのかと、考えさせられてしまう夜でした。