私が結婚したとき、わがままを聞いてもらったのがガスオーブンの設置でした。
ケーキやクッキーなど作りたいと思っても、実家には置き場所すらなかったんです。
それまで電子レンジがあったのですが、場所の関係で両方は置けないこともあって、電子レンジをさようなら~と手放して、念願のオーブンを使えるようになりました。
子どもたちが小さいときはいろいろと手作りしていましたが、いつだったか覚えていないけれど、やっぱり電子レンジがあると便利だろうなぁ・・・と
思い始めました。
オーブンレンジだったら両方使えるわけだし、と今度はガスオーブンをさようなら~して、オーブンレンジに。今ではオーブン機能はほとんど使っていません。
家族が減ったこともあって、ケーキなど作っても食べきれないんだもの。近くにおいしいケーキ屋さんもあることだし。
その電子レンジですが、もっぱら温め機能くらいしか使ったことがありませんでした。野菜の下処理、大根の下茹でとかジャガイモを茹でるくらいの簡単な
調理はするけれど、せいぜいそこ止まり。
そんな私が、ちょっと勇気を出してチャレンジしたのが、電子レンジで作る温泉卵。
レンジで卵料理、というと爆発しそう・・・・・・で怖い、という印象しか持っていませんでした。
でもちょっと前に買った村上祥子さんの「がんばらない電子レンジのおかず」の中にあったレシピを見て、ちょっとやってみようかな、という気に。
なにしろ50年も電子レンジを使った料理を考案し続けている村上さんのレシピなんだもの、きっと間違いない!
とは言うものの、レンジ加熱が終わるまでちょっとだけ冷や冷やびくびく・・・小心者なので(苦笑)。
加熱すること1分。何ごともなくブザー音がして(最近「チン」なんていうレンジってないですよね)、取り出したマグカップの中を見てみると・・・
黄色の目玉おやじがこちらを見つめておりました。おっ、なかなかいい感じ、じゃ~ん♪
その日のお昼、相方が現場から食事に戻ってきたので、豚丼を作ってその上にオン温玉。
温玉と言うには少々白身が固めでしたが、黄身はいい感じに半熟でした。
次の日のお昼は私ひとりだったので、インスタントラーメンを作ってその上にレンジ温玉を。なにしろ加熱1分で出来ますからね。
作り方に関してはぜひ本を読んでいただきたい。この他にも画期的なレシピが数多く載っています。
村上さんのレシピのすごい点は、レンジ加熱が1度でいい、というところ。
今までの他のレシピだと、加熱して途中取り出して混ぜてまた加熱・・・という手間が多いものもあって、私はそれが嫌で試そうと思わなかったのですが、
村上さんのは加熱1度のみ。もちろん加熱が終わってから混ぜる、などというレシピもありますが、複雑で手間がかかるものはありません。
このレシピ本の前に出された「がんばらない台所」もそうですが、子どもが独立し連れ合いが先立ってひとりになっても、しっかり食べて健康に生きるという
コンセプトで作られています。
私も最近はひとりでお昼を食べることが増えてきました。まだそれほど料理の支度が億劫とは感じませんが、年齢を重ねるとだんだん面倒になって手を抜いて
しまうことが増えてくると思うんです。
そういうとき、簡単で手間も時間もあまりかからず、栄養素も逃げにくいし、なにより火を使わないから火事の心配がほぼない!のが電子レンジの強み。
もっとも私はガスなど、火を使う調理の味のほうが好きなので、まだまだガスコンロのお世話になるつもりですが。
先ほどオーブンレンジのことを書きましたけど、村上さんによるとオーブン機能を使うと庫内に汚れなどがこびりついて、電磁波に影響が出るとか。
レンジ加熱の際、置き場所によって(うちのレンジはターンテーブルなし)加熱にかなりムラがあるのはそのせいかもしれない・・・
家族が減ったのにどうもおかずを作り過ぎるきらいがあり、その作り過ぎたおかずの「残務処理」のために食べ過ぎて胃腸がしんどかったり体重が増えて
しまったりする昨今。
電子レンジの調理には計量が大事ですが、必要な食材の量についてもこの本は参考になりそうです。だいたいのレシピが1~2人分、もしくは作りやすい量なので。
77歳にして痛いところもなく、ハツラツとしている村上さんに少しでもあやかれるといいなぁ。