咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

雑感・・・想い出すと悲しくなる

2023-05-31 22:17:25 | スポーツ

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 去る28日(日)、東京競馬場で開催された競馬の祭典「日本ダービー」、思いもよらない不幸がレース後に待っていようとは誰も想像できなかった。
 競馬関係者をはじめ、競馬ファンなら誰しも「日本ダービー」は、特別のレース故に3歳馬の頂点にどの馬が立つだろうか。
 その一点に前記の全ての人々の眼がいっている。
 衆目がその一点へ。

 そして、全頭が無事に完走することも願いつつ、ゲートが開くことを待ち続けている。
 東京2400mのスタートは、大観衆が見つめるスタンド前である。
 サラブレッドは、とても繊細な競走馬でもある。
 そのため、このレースでもゲートイン後のファンファーレからゲートが開くまでの2秒間、歓声を止めて静かに見守ってほしいと実況のアナウンサーが案内していた。

 このレースでも一瞬の静寂が訪れた、さすが日本人、大事な場面が良く分かっており、これこそが日本人の誇りでもあろう。
 
 一瞬の静寂のあと、ゲートが開いた。
 おっ、何と云うことか。
 ドゥラエレーデがスタート直後・・・落馬競争中止。
 
 レースの方は、乗り替りのD.レーン騎手が69年ぶりに記録を塗り替える勝利。
 一方、同じキャロットクラブのもう一頭、スキルヴィングが残り500あたりから先団に迫ろうとしていた。
 鞍上のC.ルメール騎手もかなり自信もあったらしいが、残り400あたりで失速しはじめて大差の最下位で入線。
 
 同馬は、入線後1コーナー手前で鞍上が下馬するのを確認するかのようにして、転倒しそのまま息を引き取ったらしい。

 ある方のコラムの中で、とても悲しい話が書き込まれていた。
 スキルヴィングとても苦しい中、とに角ゴールを目指そうとの執念、さらに鞍上のC.ルメール騎手を落とさないよう最後まで守り切って、下馬を確認してから力尽きて倒れ込みそのまま天国へ召された。
 そのようなことが書き込まれていた。
 
 正にそうであったろう、残り400、ゴール板がどれほど遠かったことであろう。
 どれほど苦しかったことであろう。
 その苦しい中、背中のジョッキーを落とさないよう、最後の最後まで守り切った同馬の気迫、とても悲しい結果であり、前記のコラムを読むと涙が溢れてしまった。
 
 実に残念なこと、名馬と呼びたくなる。
 忘れることができない「第90回東京優駿・日本ダービー」となった。(夫)


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