県庁所在では全国No1の標高となる長野市でも350m程、佐久市は700m位なので70kmで350m程標高が下がる。 地図で見るとわかるが、佐久市と長野市の位置関係は「く」の字のようになっていて、佐久市から長野市へ北上するには、「く」の字をなぞる様に上信越自動車道を行くか、下道である国道18号線を千曲川の流れに沿って標高をどんどん下げていく行き方が一般的だ。 でも、その「く」の字の始めと終わりを直線で結ぶような行き方もある。それが、この写真を撮った菅平高原を経由するルートだ。高速道路はもちろん料金がかかる、下道を走っても信号や交通量が多いので思った時間で目的地に到着するのは難しくなる。この菅平高原ルートは標高1300mの峠超えをしなければならないとはいえ、信号はほとんど無し、もちろん交通量は少ないといった長野市北部や須坂市に向かう下道としてはお勧めのルートだ。特に夏場の高原は活気があっていい。 |
この日はちょうど夕方に菅平高原を通過できたので、練習帰りのラガーマンたちが夕食の待つホテルへ大勢歩いている姿を見ることが出来た。車窓からすれ違う歩行者を見ていると、あれ、少々人生経験豊富な方々ばかりだなあと感じた。大学やサークルのOBたちが週末見学に来ているのかと最初は思ったが、あまりにも数が多すぎるぞ。道沿いにあるラグビー場でまだ練習をしているクラブがあったので、駐車場に車を停めてよーく見てみると、ゼッケンが3ケタのジャージばかり、サイドや見物客にも白髪の方がちらほら。なんだかラグビーのお祭りのような様相だった。
|
切れの無い走り、激しい体のぶつかりやタックルも少ないラグビーだったが、白髪が生えるまでラグビーを愛し続け、そして週末に菅平高原まで来てプレーを続けられる環境をお持ちの方がこんなにもいるのだと思うと、これまた羨ましくも感じたのだった。 |