紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

見仏 in TOKYO

2006-11-20 23:23:39 | ファミリー
 夫・H氏が昨日まで、東京に行ってきた。単なる社員旅行である。
 独り呑み込みで、てっきり仕事で出張だと信じきっていたので、土日に出張ってご苦労様だなあ・・・と同情していたのだ。ちょっと損した気分。

 「こんどの土日、東京行くし」「わかったー」。これで会話が終了したのが、そもそも問題なのだ。もっとも毎度のことではある。

 電車とホテル以外は自由行動なので、一日目は栃木のオーディオマニアに会いにいったらしい。夜に「みんみんという餃子屋さんに来ています」とメールが来たので「むんむんというお色気屋さんにはいかぬように」と返信する。

 翌日は雨の中、東京国立博物館の「仏像展」へ。抜かり無くネットでプリントアウトした割引券を握りしめ、チケットを買おうと窓口のお姉さんに割引券を差し出す。きょとんとするお姉さんを見て、ぽかんとするH氏。

 ふたりで「???」な顔を見合わせていたが、実はH氏、国立科学博物館の窓口に立っていたのだ。「ここは《ミイラ展》なんですけど・・・」と、すまなそうなお姉さんに「ま、どっちも《ホトケさん》やもんなあ」と笑いを取って、東京国立博物館に向かう。

「そんで、どやった?」
「やっぱり高月(向源寺)の十一面観音は、だんとつやったわ。フォルムも綺麗やし、もうオーラが凄かった。他の仏像見てる人はしゃべってるけど、十一面観音の周りのひとは、みんな、しーーーんとしてたもんな。ナンバー1やで。」
「そやろそやろ」

「そやけど、あんなにいっぱい仏さんいやはるとな、迫力ありすぎて『もう堪忍してー』『二度と悪い事しません~』って気になって、そそくさと帰って来たわ。じっくり見る、っていうの、できひんかったなあ」

 ええっ、そうなの? 逸品揃いの仏さまが集結したので、何か密度の濃い空間が造り上げられたのかもしれない。それ、すごい空間なんだろうなあ。・・・行ってみたくなるやんか! 東京方面の方で仏像好きなら、必見ですね。12月3日までなので、あと10日ばかりの会期です。

 実はうちの市内の仏さまも、この展覧会のために東京に出張中らしい。それがまたなぜか、H氏にそっくりらしい(彼が自分で言っていた)。ご帰還されたら、お寺に電話で予約入れて拝みに行かなくちゃ。