今日はさっぱり書く事が浮かんで来ない。というより、あったんだけど止めにしたので、ぽっかり穴があいてしまったのだ。
「お風呂に入ったら思いつくかな?」と期待しつつ、かなりゆったりしたけど空っぽなままだった。
しょうがないので、またしても特別展『神仏習合』の拾遺話である。
5月に入って「(神仏習合、見に)行きたい、行きたい」とつぶやいていたのだったが、あれこれ小さな用事に足を取られたりして、実は内心ほぼ諦めていたのだ。終了も近づいていた最終週、観るに見かねた?H氏が強引に連れ出してくれたのだった。
奈良博物館までの道のりはなかなか楽しく、車窓からみえる平城京跡なども「わあ~かっこいい~」とほぼふたり修学旅行気分。近鉄奈良駅から博物館までの鹿煎餅屋台や鹿や松林にうきうきしつつ、あれこれツッコミを入れながら歩いたのだった。しかし蜜月はここまでだった。
残念なことにH氏は『神仏習合』に一縷の興味もなかったので、展示物を一瞥しつつ、ずんずん歩いて行くのだった。私はもちろんかなりつぶさに観察し、説明書きもしっかり読み、他の方のウンチク話に聞き耳を立て、他の方に説明されているボランティアガイドさんの話に耳をそばだて、自分の心の声にも耳を傾ける、という忙しさだった。だから歩みは遅々として進まない。
せっかくツッコミどころもちゃんと用意された展示物だったのに、相棒がいないので複数あったツッコミは行き場を失い、フラストレーションを抱え込んでしまった。仕方がないので図録を買い、帰りの電車でH氏に見せつつ突っ込みどころを開陳する。そのなかのひとつ。
テキストは奈良/能満院所蔵の『天河弁財天曼荼羅』である。上方には三山があり、それらの頂上に宝珠が燃えている。両サイドには童子たちが中央に描かれる弁財天を取り囲んでいるのだが、問題はその弁財天である。お正月のフジカラーのCMでは琵琶を抱えた美人なので、すっかりそういうイメージを刷り込まれていたのだが。
この図では弁天さまは、まるでキングギドラのように首が長く頭が3つあるのだ。しかもその頭は白蛇で、宝島社の「楳図かずお大研究」でみた「へび女」にそっくり。役行者の請いによって本性をあらわした、と説明されている。弁天さまが「へび女」!?しかもキングギドラであるのだ。
ということを、私はものすごく口にしたかった。王様のロバの耳をみた仕立て屋のように、できればすぐさま穴を掘って「弁天さまの頭はへび女!しかもキングギドラ!」と叫びたかったくらいだ。幸いH氏には大層受けた。「ほんまや~ 強烈に『へび女』やー! ナイスやなー、あんた、ようこんな細かいとこまで見てんなあ」と感心。
細かくないっ!普通にみたら解るって。逆に自分がとばしながらいい加減にみてたの、まるわかりやんかー。
それでもH氏は、ミュージアムショップで受けまくった「土偶スタンプ」(土偶の絵が描いてある)購入、という収穫があった。他に「はにわ」や「お地蔵様」なんかもあったが、「土偶」がお気に入りだったようである。
土偶スタンプは、現在彼の「回覧認め印」として活躍しているそうである。
「お風呂に入ったら思いつくかな?」と期待しつつ、かなりゆったりしたけど空っぽなままだった。
しょうがないので、またしても特別展『神仏習合』の拾遺話である。
5月に入って「(神仏習合、見に)行きたい、行きたい」とつぶやいていたのだったが、あれこれ小さな用事に足を取られたりして、実は内心ほぼ諦めていたのだ。終了も近づいていた最終週、観るに見かねた?H氏が強引に連れ出してくれたのだった。
奈良博物館までの道のりはなかなか楽しく、車窓からみえる平城京跡なども「わあ~かっこいい~」とほぼふたり修学旅行気分。近鉄奈良駅から博物館までの鹿煎餅屋台や鹿や松林にうきうきしつつ、あれこれツッコミを入れながら歩いたのだった。しかし蜜月はここまでだった。
残念なことにH氏は『神仏習合』に一縷の興味もなかったので、展示物を一瞥しつつ、ずんずん歩いて行くのだった。私はもちろんかなりつぶさに観察し、説明書きもしっかり読み、他の方のウンチク話に聞き耳を立て、他の方に説明されているボランティアガイドさんの話に耳をそばだて、自分の心の声にも耳を傾ける、という忙しさだった。だから歩みは遅々として進まない。
せっかくツッコミどころもちゃんと用意された展示物だったのに、相棒がいないので複数あったツッコミは行き場を失い、フラストレーションを抱え込んでしまった。仕方がないので図録を買い、帰りの電車でH氏に見せつつ突っ込みどころを開陳する。そのなかのひとつ。
テキストは奈良/能満院所蔵の『天河弁財天曼荼羅』である。上方には三山があり、それらの頂上に宝珠が燃えている。両サイドには童子たちが中央に描かれる弁財天を取り囲んでいるのだが、問題はその弁財天である。お正月のフジカラーのCMでは琵琶を抱えた美人なので、すっかりそういうイメージを刷り込まれていたのだが。
この図では弁天さまは、まるでキングギドラのように首が長く頭が3つあるのだ。しかもその頭は白蛇で、宝島社の「楳図かずお大研究」でみた「へび女」にそっくり。役行者の請いによって本性をあらわした、と説明されている。弁天さまが「へび女」!?しかもキングギドラであるのだ。
ということを、私はものすごく口にしたかった。王様のロバの耳をみた仕立て屋のように、できればすぐさま穴を掘って「弁天さまの頭はへび女!しかもキングギドラ!」と叫びたかったくらいだ。幸いH氏には大層受けた。「ほんまや~ 強烈に『へび女』やー! ナイスやなー、あんた、ようこんな細かいとこまで見てんなあ」と感心。
細かくないっ!普通にみたら解るって。逆に自分がとばしながらいい加減にみてたの、まるわかりやんかー。
それでもH氏は、ミュージアムショップで受けまくった「土偶スタンプ」(土偶の絵が描いてある)購入、という収穫があった。他に「はにわ」や「お地蔵様」なんかもあったが、「土偶」がお気に入りだったようである。
土偶スタンプは、現在彼の「回覧認め印」として活躍しているそうである。