紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

麦畑

2007-06-04 22:42:54 | 季節
 麦畑が黄金に色づいている。麦秋である。

 子どもの頃は麦畑など見た事がなかったので、『星の王子さま』で、きつねが麦畑を見ると王子さま(の髪)を思い出す、というくだりをうっとりと想像しては、なめらかに波立つ金色の麦畑を想った。

 たぶん婚家に来て(20年前)、初めて麦畑を見たように思う。毎年麦秋の頃になると、飽きる事なく、うっとりわくわくする。しかも、年々麦畑の面積がひろがっているような。(元は水田)
 早春に緑が敷き詰められ、田植えの頃には、麦畑は青々とした葉が風にそよぐ。稲が青く田んぼを染めるに従い、麦畑は黄色く変化する。それも日毎に色が移ろって行くのが、大変面白い。黄金色が白っぽい脱色したような、かさかさした色になり苅られてしまうのだ。麦畑ごとにも色の変化する速度が違い、グラデーションができる。

 麦畑が金色に風にそよぐ様をみていると、やっぱり西洋の連想しかでてこない。私にとっては麦畑=西洋なんだ。麦畑の案山子は『オズの魔法使い』にでてくるカカシでないと、ミスマッチな気がする。でも麦畑でカカシって、見た事ないなあ。