紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

花の日に

2009-06-06 23:54:00 | 学校
 Kちゃんの中学校はキリスト教の学校なので、宗教行事として『花の日礼拝』というものが先週あった。

 各自花を持ち寄り、礼拝と講演の後、いつもお世話になっている(もしくは母校の小学校)場所へ感謝の言葉とカードとともに花束を持って行く。

 ところで、今年の講演は奥田知志氏。NHKの『プロフェッショナル』に出演もされた方で、大阪のホームレス支援の活動をされている。

 いつもはさほど講演に感銘したり感想を述べたりしないのだが、今年のKちゃんは違った。それはアツく語ってくれた。

 「あああ~すごい『しゃべり』や。完璧な『しゃべり』やった。しかも、面白いねんな。笑かして、笑かして、最後感動!」と、まずは、まるで「しゃべくり倹l」の技をほめたたえるかのようである。ちなみに担任の先生などは、講演後、号泣だったそうである。

 内容としては「アホな人が世の中で一番えらい。キリストは最高にアホやった。そやけど、キリストのまねすると死んでしまうから、みんなはそこまでアホにならんでもええ」というようなこととからしい。ほんの一部分だけど。

 もう私は一方的に大感動である。「それはすごい!! 宮沢賢治の『どんぐりと山猫』の世界やんか! 禅でも真宗でも『賢いと、悟ったり信心を得たりするのに苦労する』っていうもんなー! 哲学的な真理、突いてはるな~」 
 でも、もしも講演内容と食い違う感想だったら、ごめんなさい。(又聞き理解なので、ちょっと自信がなかったりする)

 中学生相手に内容的には高度な哲学を開陳していただいて、深く感謝したい。しかも心に食い込むしゃべりの技で。

 「中学生最後の花の日礼拝が、最高にいい話で、ほんまうれしいわー!」と、手放しの喜びようである。これほど感銘を与えてくださるとは、素晴らしい。やっぱりナマですごい人の話を聴くのってちがう、とつくづく。