紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

15歳

2009-06-16 23:57:00 | ノンジャンル
 昨日Kちゃんが学校からかえってきたとき、いつになくうれしそうで、溌剌としていた。

 「おかーさん、今日はえーことあったねん! なんかいっぱい『誕生日、おめでとう!』っていってもらえた。えー?なんでウチの誕生日知ってるの?という人からも。50人くらいに『おめでとう』って言ってもらえたし、うれしいねん」 昨日はKちゃん15歳の誕生日だった。Kちゃんが家族の一員になった日である。

 いや、彼女の場合、おなかにいたときから、すでに家族の一員ではあったな。当時お兄ちゃん(幼稚園)がハマっていた人生ゲーム(もちろん盤ゲーム)にも、「あかちゃんも一緒にしようね♪」とお兄ちゃんが彼女の分のルーレットを回し、コマを進めたりしていたものである。そんなだったからか、この兄妹は性格は真逆ながら、今も仲がいい。

 そうか、50人に祝福されたか。それはめでたい。めでたいついでにケーキを買いに行こう。

 ということで、車で5分の人気のお店『プティドール』へ直行。夕方だったので、もうショーケースのケーキは残り少なく、売れ筋のシュークリームやプリンは完売状態。それでも値段を気にせず好きなのを買いなさいという、めったにないような状況に浮き浮きのKちゃん。

 彼女の自慢は、「私の誕生日は空海(弘法大師)と一緒やねん」ということでもある。 いや、それより藤山寛美や伊東四朗と一緒なのが、もっと自慢できるかも(笑)

 15歳。煌めくような年齢である。生涯、記憶に残る時間である。

 私の15歳は、人生初の受験落ちで始まった。その後、2ヶ月も経たないうちに、盲腸で人生2度目の手術と入院をし、本来1週間の入院予定だったはずが、抜糸後も傷口が塞がっていなかったため、3週間もの長期入院をした。
 そんな不運な(笑)幕開けだったのに、なぜか15歳の記憶はきらきらしている。入院生活の中でさえ、マイペースで楽しい事を見つけて行く生活は、すでにその頃から身についていたらしい。

 Kちゃんについては、別段もう心配する事はないけれど、自分の持っている物を最大限に使って、のびのびと才能を伸ばして欲しい。

 生まれて15年目になるのが、しみじみうれしく感慨深い。遅ればせながら、お誕生日、おめでとう。