紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

素晴らしき『絵本使い』に会う

2009-06-19 14:42:00 | 読書
 「魔法使い」とか「ヘビ使い」など、その道のプロフェッショナルだけど、とくに資格不要の職業??分野がある。

 それでごはんが食べられるかどうか、という点においては、いささか心もとないけれど、間違いないのは「~使い」さんは、その技能を使うことが大好きである点に集約されるのではないか。自発的にスキルアップをし、日々自らの好きでたまらない世界を天井知らずに構築するべく技能に磨きをかけているのだ。

 今日、絵本(の読み聞かせ)についてのお話に見えた加藤啓子さんの第一印象は、落ち着いた、ほっとできるタイプのオープンマインドな方、というものだった。

 最初は利用者として見えたのだったが、そのあまりの自然体に「タダモノではない感」をそこはかとなく醸し出されていた。後で「あの方が今日の講師の加藤さんですよ」と教えていただき、なるほどと納得。図書室に見える方が、みなさんこんな感じの方ばかりなら、お仕事的にはパラダイスである。

 時間が来て会場に入った瞬間からサプライズ! 二段の段ボールでつくった面展台が、壁面に沿ってぐるりと置かれ、そこにはかなりエキサイティングな面構えの本が並んでいる。後で聞けばその数200冊!!

 そのほとんどは絵本だけど、なかに図鑑や写真集も。絵本のセレクトも素晴らしいけれど、モノトーンの動物の骨の写真集や梅佳代の『じいちゃんさま』とかがなにげなく混じり、すっかりテンションは跳ね上がる。おお、なんというセレクトである事よ! 素晴らしき絵本使いさんがあったものである。感心、いや、感動。

 彼女に紹介していただき、読んでいただいた絵本は動物写真の小さな本(これは字がない写真だけだから見せるだけなんだけど)『ゾウ』『ゴリラ』『カバ』『パンダ』、ねじれたり、割れたり、ほどけたり!!する『ふしぎなナイフ』、おかあさん(おとうさん)業の参考にできる『ピーターのいす』、オトナもびっくりのタイトルのまんま、にわとりのトサカから宇宙までを描く(これも字はなかったっけ)『ZOOM』、いのちのつながりをダイレクトに感じられる『いわしくん』と『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』などなど。

 『ゴリラ』のページをめくってもらったときの、実際の子どもたちの表情の楽しい事ったら(笑) もうにこにこで頁がめくられるたび、「ゴリラ!!」「ゴリラ!!」とレスャ塔X。『ふしぎなナイフ』では、ひとりの女の子はにこにこと大喜びだったが、もうひとりがなんとも困ったような表情で、わらうべきかどうするか??と内心で葛藤!?(笑)を繰り広げていた(ような気がする)

 加藤さんが繰り返し言われたのは、字ではなくて絵を読んでください、ということ。ああ、たしかに。
 私がKちゃんに絵本を読んであげた時には、彼女はそれは細かいところまで指摘し、これは?と聞いてくれたので、その点は、ずいぶん鍛えていただいた。おうた我が子に教えられ、というヤツである。

 あ、もう寝なくちゃ! じゃ、この続きは、また。

 加藤啓子さんテイストの絵本の紹介ページがウェブ上にあったので、参考までに↓ 
大阪市立子育ていろいろ相談センターのおすすめ絵本のページです。