花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

待ち人来たらず

2020年11月11日 | その他
南部町を流れる馬淵川。
名久井岳とともに町の美しい景観を作っている馬淵川は
ハクチョウとともに鮭がくる川として知られています。
今年は海流の関係で北海道でも、
なかなか鮭が帰ってこないといわれていましたが
先月あたりから徐々に水温も下がり
鮭も帰ってきたというニュースが流れていました。
したがって南部町もそろそろ遡上時期。
川を横断する長い梁ができるかもしれません。
左側に見えるのは南部町の孵化場。
ここで採卵し稚魚まで育てて放流しているのです。
それにしても気になるのは、川の真ん中の中洲。
水量が減ったのでしょうか。
それとも堆積してしまったのでしょうか。
いつの間にか、こんなに大きくなりました。
素人なのでわかりませんが、このような川の状態で
鮭はちゃんと遡上できるのか心配です。
先日、ハクチョウが編隊を組んで南に飛んで行ったという
ニュースはありましたが、まだ馬淵川には飛来していません。
また鮭の遡上について、どのメディアも報じていません。
ハクチョウも鮭も早く帰ってきて欲しいものです。
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RGBとCMYK

2020年09月27日 | その他
学校の換気扇です。
止まっている時は左のように白いのですが
動かすと右のようにファンにきれいな色がついて見えます。
その色はピンク、黄色も入ったような緑、そして緑の中に見える青。
つまりRGBです。この3色は写真だけでなく、肉眼ではっきり見えます。
どちらかといえば肉眼の方がきれいに見えます。
ディスプレイなら赤緑青の光の3原色を使って表現していますが
現実の光は3つではありません。
たくさんの波長の光が合成されたスペクトラム(スペクトル)です。
それがなぜこのように3色に分かれて見えるのでしょうか。
もしかしたら実は見えないけれど、
虹のようにたくさんの色に分かれているのかもしれません。
誰か謎解きして教えてください!
さて現在、世界グランプリの報告書を制作しているハンターズ。
今年はこれぞという場面の写真がないので
白黒にした発表風景の写真にスウェーデンイメージの半透明の青を乗せてみました。
これをダブルトーンといいますが、印刷の世界はRBGではなくCMYK。
シアン、マゼンタ、イエロー、そしてなぜか日本語のクロ。
RGBは3色混ぜると白になるように色を重ねてほど明るくなります。
ところがCMYKは重ねるほど暗くなっていきます。
そんな理由で制作しているパソコンの画面上ではきれいなのに
印刷すると途端に彩度が失われ黒っぽくなってしまいます。
頭のイメージを再現するのは本当に難しいもの。
そろそろ初校が届くはずです。
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苔ガール

2020年09月26日 | その他
苔ガールという言葉があります。
苔を観察しては写真などを撮影し楽しむ人たちで、よく話題になります。
苔ガールの聖地といわれる場所が青森県にあります。
それが奥入瀬渓流。14kmもの長い長い渓流で
2013年に日本蘚苔類学会から 「日本の貴重なコケの森」に選定されています。
あたり一面手つかずの緑に覆われているので
湿度が保たれ、300種類以上の苔を見ることができるようです。
この奥入瀬渓流は十和田湖から流れ出ていますが
歩くなら下流から上流へ。この方が高い方から水が流れてくるので
渓流の段差を楽しめるからです。
春の新緑、夏の深い緑も素敵ですが、
何といっても一番人気は紅葉した秋の奥入瀬渓流。
国立公園ということもあり、あまり観光地化していないので
それはそれは言葉を失う絶景の連続です。
渓流に沿って赤や黄色の木々の中を歩いていくと
そこは十和田湖。そして八甲田へと紅葉は続きます。
すぐそばにこんな十和田八幡平国立公園があるのに
地元の人はいつでも行けると思っているのかあまり足を運びません。
今年はコロナの影響であまり観光客も少ないようなので
ぜひ機会があったら苔ガール、苔ボーイになってみてください。
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大丈夫なの

2020年09月13日 | その他
9月に入り、早いところでは稲刈りが始まったという
新聞記事が目に入るようになりました。
さて先日、こんな水田を見つけました。
ほとんどが写真の奥に写っている田んぼのように
だんだん黄色になってきているのですが、手前の田んぼは濃い緑色です。
別の作物ではないのかと思ってよく見ると、ちゃんと穂があり水稲です。
いったいどうしたのでしょう。
一般に肥料、特に窒素肥料を与えすぎると
いつまでたっても青々とし、適期に収穫できなくなってしまいます。
よく田んぼの四隅とか一部が濃い緑色をしている田んぼを見かけます。
あれは栽培前に堆肥を積んでいたところ。
肥料成分がそこだけたくさん滲み出たからだと思われます。
また水を取り入れる水路の水口でも同じ現象が起こる場合があります。
それは水温が低いから。冷害のように常に冷たい水が入ってくるので
なかなか成長しないのが原因です。でも今は登熟期。水はいれません。
ではなぜこの田んぼは見事なぐらい全面濃い緑色なのでしょう。
やはり肥料設計を間違って、肥料を多く入れすぎたのかも知れません。
窒素肥料が多いと倒伏しやすく、病気も多くなります。
台風などが発生する時期なので、どうなるのかちょっと心配です。
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精霊馬と精霊牛

2020年08月16日 | その他
お盆になるとよく目にする風習のひとつに精霊馬・精霊牛があります。
キュウリが馬でナスが牛。ご先祖様の乗り物です。
なぜ2種類必要なのでしょうか。
実はご先祖様がこちらに帰ってくる際に乗るのが精霊馬、
お帰りになる際に乗るのが精霊牛と違うからです。
早く帰ってきてほしいので馬、ゆっくり帰ってほしいので牛。
そんなご先祖様への思いが込められています。
調べてみるとこれは全国的なものではなく、
関西の方ではこのような風習がないところもあるようです。
しかし残念ながら、この田舎の青森県でも、
ナスの牛やキュウリの馬を目にする機会は減っています。
それどころか地域ならではの風習や郷土料理も消えつつあります。
子供の頃に経験しなかったことは、伝承などされるはずがありません。
そこで農業高校では、これらの風習やその由来を紹介したり
実際に体験してみる授業をすることがあります。
なぜ家庭科ではなく農業で教えるのでしょう。
地域のほとんどの風習や食は、かつての自給自足の暮らしの中から生まれたもの。
つまり地域の風習を知ることは、地域農業のルーツを学ぶことになるからです。
教科「農業」では伝統的な芸能や風習、食を守り伝えるのも大切な使命なのです。
しかし暮らしそのものだった農も、いつの間にか生業となり
経済性などを追求する農業となりました。
昨日は終戦記念日。戦争体験をいかに伝えていくかという話題が毎年出ますが
こちらも果たしていつまで先人の苦労や知恵を伝えていけるのか不安を感じます。
さて来週金曜日はもう始業式。果たしてコロナの夏、
名農生はどんなお盆を体験してきたのでしょうか。調べてみたいと思います。
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