花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

何の意味もない ?

2016年12月01日 | 環境システム科
環境システム科の学校設定科目「起業チャレンジ」。
全国でも名農だけの水耕栽培装置を使った
模擬農業経営を1年かけて実際に体験するユニークな科目です。
彼らが使っている温室はそれほど大きくありませんが
それでもこの辺りでは珍しい2段式で
波長を自由にコントロールできるLEDまで装着した
最新の水耕栽培装置がなんと3台も入ってます。
なぜ小さな温室なのに3つのシステムが必要なのか?
答えは簡単。起業チャレンジでは3年生が3班にわかれ
会社を設立し、競い合いながら農業経営を行うからです。
青森県はもちろん、全国でもいろいろな農業高校に
立派な水耕栽培装置が導入された温室がありますが
まず生徒に自由に触らせることなどありません!
それは学校にとって温室は畑や水田と同じ生産圃場で、
下手に触って失敗したら収入がなくなり大問題になるからです。
しかし「農と工の融合」がキャッチフレーズの環境システム科では
まったく新しい考えをしています!
なぜなら技術というのは自分で何度も試してみないと身につかないからです。
何度も転んで習得する自転車に乗るための練習と同じです。
施設栽培に関わる知識技術を学ぶ環境システム科にとって
この最新式水耕栽培は自転車と同じ技術を身に付ける教材。
触らず眺めていては何の意味もありません。
そのため時には失敗もしますが、社員が集まり
農業と工業の知識を総動員してトラブルを乗り切っています。
大切なのはチャレンジ精神。
環境システム科ではこの温室を「チャレンジハウス」と呼んでいます。

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We are not alone !!

2016年12月01日 | 研究
さて京都大学で開催された今年のテクノ愛。
予想外のグランプリを受賞しましたが
勝因のひとつに思いがけない応援団の存在があります。
というのも毎年、チームは知り合いもいない京都大学。
単独で乗り込み、メンバーは不安を感じながら発表に臨みます。
まさにボズ・スギャッグスさんが歌った「We are all alone」。
「私たちはひとりぼっち」という気分でした。
そころが今回だけは違いました!
私たちを迎えてくださったのは、
日頃LED信号機開発でご指導いただいている先生やその関係者のみなさん。
また実際にメンバーの指導をしてくださっている大学院生の方々。
緊張していた3年生も発表前にお話ができ少しリラックスできたと思います。
さらにもっと嬉しいことがありました。
京都のある国立大学にお勤めの女性の方が
差し入れを持って応援に来てくださったのです。
この方は青森県八戸市出身で
ふるさとの高校生が発表するということで彼らを応援してくださいました。
もちろんグランプリを受賞した際も大喜びしてくださいました。
グランプリの快挙は3年生の努力に勝るものはありませんが
思いがけない嬉しい応援団の存在が大きな力となったのは事実です。
スピルバーグ監督の出世作「未知との遭遇」のキャッチコピーは「We are not alone」。
どうやらチームを取り巻く環境はボズ・スギャッグスからスピルバーグへと変わったようです。
さて大会後、LED信号機でいつもお世話になっている京大の方が
会場となったこの建物を特別にご案内してくださいました。
京都大学は年間400〜500件もの特許を出願するそうですが
この建物はその最前線となっているところで京大で最も新しい建物もの。
いつも発表会場の5Fしか知りませんが、
中にはみんなも知っているメーカーとの連携を進める部屋がたくさんありました。
なんとあのiPS細胞についての特別室もありました。
いつもと違う特別な体験をした彼ら。良い思い出となりました。
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