名久井農業高校のある青森県南部町には
笑顔あふれる明るいコミュニケーション推進条例というものがあります。
通称「鍋条例」。毎月22日を鍋の日として、PRを図っています。
キャラクターもあるので、興味のある方は探してみてください。
22日なのは御察しのとおり。鍋だけに「ふーふー」だからです。
毎月なので真夏にも鍋の日はありますが、やっぱりしっくりくるのは冬。
こたつに入って暖かな鍋を囲むイメージです。
こちらの鍋は県南名物の「せんべい汁」。
南部せんべいを鍋に入れて食べる郷土料理です。
アルデンテ状態のせんべいはつゆが染み込んでおり、なかなか美味しいものです。
ただこの地域のせんべいはお米ではなく小麦粉。
皆さんびっくりされますが、悲しい理由があります。
それはかつて低温多湿のヤマセが吹くため米が採れなかったのです。
栽培していたわずかなお米はお盆やお彼岸、そして神事用。
晴れの日にご先祖や神様をもてなすためのもので、
普段の主食はあわやひえ。それに小麦とそばなどを加えた雑穀食でした。
したがって雑穀を美味しく食べる食文化が発展したといわれています。
今日は名農の終業式。そして今年最後の鍋の日、さらに偶然にも冬至です。
冬が来ました。今夜は暖かい鍋にしない?
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