教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

シュタゲの中の人

2011-09-11 00:00:12 | オタネタ全般
@asamingosu 今井麻美
http://twitter.com/#!/asamingosu/status/99284392572223491

> 突然だけど、私、シュタインズゲート大好きだ。
> 声優として関われて、本当に嬉しい。
> ゲームもアニメも本当に好きだ。
> アニメは特にテンポ感とリアルと非リアルの融合も、全体を包むダークな色合いも、音楽の使い方も、音の広がりも、ドキッとする携帯の着信も、キャストの凄さも、スタッフの愛も。



こういうのはいいよな~。
シュタゲって、ほんとうにスタッフに愛されているんだな~。

でもね。
ふつうはこうはいかないんだよ・・・。

コンテンツ産業ではないんだが、わたしもモノを作る仕事に携わっている。
そうすると、否が応にも中の人がどんなんなのか見えてしまう。
ってか、自分が張本人だったりするわけだしね(笑)。

新たにモノを作って誰かに買ってもらうというのは大概は一筋縄ではいかないものだ。
そして、モノが出来上がるころにはボロボロのヘトヘトになってしまうこともよくあるものだ。

エンジニアなら、真夜中まで自分で作ったモノで実験をしていてクタクタになることもある。
プログラマーなら、納期の迫ったコードを根詰めて書いていてクタクタになることもある。

けどそれは
「はっはっは、たまにはそういうこともあるさ」
とでもいって武勇伝のように嬉々として語れるくらいのヤツでなければ長続きしない。
仕事が楽しいならクタクタになってもそれでいいのだ。

しかし・・・

モノを作るにあたっては無理矢理にでも落としどころをみつけないとならないこともよくある。
お客さんとも、社内の関係部署の人たちとも、協力してくれる会社の人たちとも、まあイロイロとね。

そして、そんなことばかりしていてモノが出来上がるころにはボロボロのヘトヘトになってしまうこともよくある。
そんな関係者間の調整だとか、そういう本来あるべき業務でないことで精神をすり減らすときは本当にただ疲れただけになってしまう。
そんなことばかりしていたときには、自分が担当した箇所には愛着があるにせよ、出来上がったモノ全体に対してはなかなか愛着が持てないということも少なくない。
というか、零細企業製でもなければ世の中の製品の大半はそうやってできているのではなかろうかとすら思ってしまう。

しかし!

シュタインズゲートはそうではない。
中の人の代表的人物ともいえる声優がそうではないと言っている。

> ゲームもアニメも本当に好きだ。

そう言えるモノが出来上がったと言っている。

これはすばらしいことだ。
本来それがアタリマエであってほしいところだが、それはなかなか実現できないことなんだ。



かつてカプコンで初代ストIIが開発完了したころのこと。
次のゲームを開発している最中の息ぬきで、スタッフがストIIで対戦プレイをして遊んでいたと語り継がれている。

いかなゲーム会社とはいえ、本来そういうことは多くはなかろう。

FF14の開発メンバーだったスクエニの社員の人たちがいま息ぬきでFF14で遊んでいるかというと、そんなことは絶対ないと断言できる。



シュタインズゲートのすばらしさ。
それは、中の人でも好きだと言えるくらいすばらしい出来だということだ。