教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

日本は世界より20年は進んでいたw

2011-09-18 00:19:00 | 経済/経済/社会
ギリシャは実はヤバいのか?(←ちょうど1年前くらい)
 ↓
ギリシャをいつ助けるのか?
 ↓
ギリシャを助けられるのか?
 ↓
ギリシャはいつデフォルトするのか?(←いまここ)
 ↓
ギリシャの次(アイルランドとポルトガル)はいつか?
 ↓



・・・とまあ、最近のヨーロッパ経済はこんな感じである。
とりあえず10月中にデフォルトしない分だけの銭を渡す支援はするようだが、現時点では誰もギリシャは助かるとは思っていない。

去年の年末あたりはわたしも
「どうせドイツが何とかするだろ」
と思っていたし、バンカーも
「ドイツ国債とのスプレッドが300bp以上になればおいしいかも」
と、いまにして思えば実にノンキなことを言っていたものだ。

事情を知らないEU圏外の人から見れば、
「どうせギリシャは近いうちデフォルトするかEUROから脱退するかしかないんだから、いま支援して意味あんのかよw」
とか
「なんでそんなチマチマした支援策をしかもチンタラやってんだよ、もうちょっとリーダーシップという考え方はないのかよw」
とか言いたくなるやつもいよう。

しかし!

これ、どこかでデジャブを感じないだろうか?

そう、日本のバブル後遺症の治療策である。



かつて欧米の経済学者は日本を叩きまくった。
さっき上で書いたようなことをさんざん言ってきた。

しかしどうだ!?
自分たちがその立場になったら、やっぱり日本と同じことをしているじゃないか。



いまアメリカの経済ニュース界隈で流行している単語がある。
“日本化”である。

“日本化”とは、つまり・・・
日本のバブル後遺症で失われた10年だとか失われた20年だとか言われる状況にソックリな状況になるんじゃないかというアメリカ人の恐怖である。
これはもちろん、日本の被災者のように秩序を保つ徳の高い行動をしようというような意味では決してない。

これは何を意味するか?

不動産バブルをやった先進国は、だれが後始末を担当してもだいたい同じような結果にしかならんということが実証されたのではなかろうか。
つまり、日本のバブル以降の政治だけが特別クソだったわけではなかったということだ。
ちょっと前にマスコミは自民党叩きに終始していて民主党政権になればバラ色の未来になると宣伝して歩いていたわけだが、民主党がやってもダメだという事くらいはマスコミの話を鵜呑みにした民主党信者のおバカさんでさえ理解したろう。(いやむしろよけいダメだったと思うのはわたしだけではないはずだが)

先進国だけではない。
韓国なんかもかなりひどい。

日本のバブルだった頃のようにもてはやされていい気になってはいたものの、
実は家計は不動産を買うために負債を積み上げに積み上げたのに給料が頭打ちという大誤算に見舞われ、
銀行は資金が引きはじめて首が絞まりつつあるために預金の金利をキケンなほどにまで上げて資金確保に走るところもチラホラ出はじめ、
そんなところまで日本の真似してどうすんだと笑いたくなるようなところまで来ているわけだ。



我々は誇ってよい。
日本経済は世界経済の構造から20年は進んでいるからだ。
いやむしろ、世界経済のバブル後遺症から20年先に脱出できる可能性がある唯一の先進国である可能性すらあるわけだ。

これから世界経済がどうなるかはわからん。
北海道拓殖銀行が破綻したみたいにギリシャがデフォルトした後でなければ、なんか語るのも難しいように思う。

まあ、もう1回リーマンショックみたいなのが来ればまたボロ儲けできるかもしれんとは思うところも無くはないがね。