とある話をしたときのことだ。
奴「地震って怖いよね」
俺「まあねぇ」
奴「いま地震が起きたらどうしよっか」
俺「とりあえず最寄りのホテルに駆け込んで今日の寝床を確保する、だな。今日みたいに遠出をするときにはできれば数100キロカロリーくらいは手元に持っておいたほうがいいかもしれん」
奴「いやそうじゃなくて」
俺「?」
奴「これ(モノレール)ってどうなんだろって話」
俺「ああ…」
奴「崩れやしないかってさ」
俺「たしかになー、そういう意味では関東に一軒家とか買えないよなー」
奴「それって一軒家に限らなくない?」
俺「そうかなー」
奴「そうだよ、どっちみち崩れちゃったらさ」
俺「たとえばRC、鉄筋コンクリートのマンションなら、リスクはあるけど木造の一軒家よりだいぶマシだと思うんだけど」
奴「なんで?」
俺「木造って柔らかいじゃない? だから、大地震が来たら、倒壊しなくても、柱は大丈夫でも、壁がグズグズになって事実上建て替えないと住めないってことになるんじゃないかと」
奴「そうなのか」
俺「だから俺だったら、関東で家買うんだったらRCのマンションがいいかなーってさ」
奴「マンションだったら大丈夫なん?」
俺「昭和56年に耐震基準が大改正されたから、少なくともそれより後だったらある程度はな」
奴「へー」
俺「東日本大震災は知らんけど阪神大震災で見た限りでいうと、鉄筋コンクリートのビルは倒壊すると1階部分が半分くらいにまでぺしゃんこになるふうに崩れるみたいだから、それでも1階に住んでなかったら財産はともかく命は助かる可能性は高いかも」
奴「そっかー、家買うのはリスクがあるのかー」
俺「俺だったら今住んでるところに木造の一軒家を買おうとは思わんな。俺しばらく今のまま賃貸アパートに住んでるんじゃないかな」
奴「でもねー」
俺「?」
奴「賃貸に住んでると、家賃払ってるのもったいないって言うしな…」
俺「そうでもないけど」
奴「どういうこと?」
俺「例えば家賃が月5万だったとしよう。で家を買ったら例えば、維持費が2万、ローンの金利負担が2万、家自体の価値の下落が3万、これでも得だと思えないよね」
奴「うちはどうなんだろ…」
俺「家を新築するとさ、その値段は建築コストで決まるんだけど、建てたら人に貸したら家賃がいくら取れるってので値段が決まるわけ。例えば俺が住んでいるようなド田舎だと、路線価が平米2万とかなんだわ。そういうところだと買った瞬間にドカンと価値が下がるからさぁ…」
奴「ホントにそうなるんかな…」
俺「損得の数字の値を言うなら、ホントのところはエクセルに数字いれたのをグラフで描いてみないとわからん。金融工学の知識が少しはないと理解できないよ」
奴「おまえさ…」
俺「?」
奴「なんでそんな詳しいわけ?」
俺「そりゃー、都会にRCのマンション買って人に貸してるからさ。俺はもっとド田舎の家賃が安いところで木造を借りて住んでて、それよりはるかに多い家賃を人様からもらってるってぇ寸法さ」
奴「へー」
俺「やってみるかい?」
奴「俺そんな知識ないよ」
俺「いや、自分の銭を1円も張ってないうちから俺と同じだけ知識をつけるのは無理だよ」
奴「もうちょっと知識がついたら考えるよ」
俺「あのさあ」
奴「?」
俺「俺は俺の財産を守るのに必死なんだから、やってもいないうちに俺と同じだけ知識をつけるのは不可能だ。馬券買ったことないヤツが競馬に詳しいなんてありえんだろ? まあ世間にある不動産投資セミナーみたいなのにだまされて最初の1件目で失敗したらそれで終わりだけどな」
とまあ、こんな感じだ。
気持ちはわからんでもないけど、不動産投資は知識の上でもしり込みしてしまいやすいということだ。
世間では「よく考えて行動しろ」とは言うもののだな。
行動する前によく考えるのには限界があると思う今日この頃である。
日本人はケンチャナヨではないという意味においてはこれは美徳ではあるものの。
奴「地震って怖いよね」
俺「まあねぇ」
奴「いま地震が起きたらどうしよっか」
俺「とりあえず最寄りのホテルに駆け込んで今日の寝床を確保する、だな。今日みたいに遠出をするときにはできれば数100キロカロリーくらいは手元に持っておいたほうがいいかもしれん」
奴「いやそうじゃなくて」
俺「?」
奴「これ(モノレール)ってどうなんだろって話」
俺「ああ…」
奴「崩れやしないかってさ」
俺「たしかになー、そういう意味では関東に一軒家とか買えないよなー」
奴「それって一軒家に限らなくない?」
俺「そうかなー」
奴「そうだよ、どっちみち崩れちゃったらさ」
俺「たとえばRC、鉄筋コンクリートのマンションなら、リスクはあるけど木造の一軒家よりだいぶマシだと思うんだけど」
奴「なんで?」
俺「木造って柔らかいじゃない? だから、大地震が来たら、倒壊しなくても、柱は大丈夫でも、壁がグズグズになって事実上建て替えないと住めないってことになるんじゃないかと」
奴「そうなのか」
俺「だから俺だったら、関東で家買うんだったらRCのマンションがいいかなーってさ」
奴「マンションだったら大丈夫なん?」
俺「昭和56年に耐震基準が大改正されたから、少なくともそれより後だったらある程度はな」
奴「へー」
俺「東日本大震災は知らんけど阪神大震災で見た限りでいうと、鉄筋コンクリートのビルは倒壊すると1階部分が半分くらいにまでぺしゃんこになるふうに崩れるみたいだから、それでも1階に住んでなかったら財産はともかく命は助かる可能性は高いかも」
奴「そっかー、家買うのはリスクがあるのかー」
俺「俺だったら今住んでるところに木造の一軒家を買おうとは思わんな。俺しばらく今のまま賃貸アパートに住んでるんじゃないかな」
奴「でもねー」
俺「?」
奴「賃貸に住んでると、家賃払ってるのもったいないって言うしな…」
俺「そうでもないけど」
奴「どういうこと?」
俺「例えば家賃が月5万だったとしよう。で家を買ったら例えば、維持費が2万、ローンの金利負担が2万、家自体の価値の下落が3万、これでも得だと思えないよね」
奴「うちはどうなんだろ…」
俺「家を新築するとさ、その値段は建築コストで決まるんだけど、建てたら人に貸したら家賃がいくら取れるってので値段が決まるわけ。例えば俺が住んでいるようなド田舎だと、路線価が平米2万とかなんだわ。そういうところだと買った瞬間にドカンと価値が下がるからさぁ…」
奴「ホントにそうなるんかな…」
俺「損得の数字の値を言うなら、ホントのところはエクセルに数字いれたのをグラフで描いてみないとわからん。金融工学の知識が少しはないと理解できないよ」
奴「おまえさ…」
俺「?」
奴「なんでそんな詳しいわけ?」
俺「そりゃー、都会にRCのマンション買って人に貸してるからさ。俺はもっとド田舎の家賃が安いところで木造を借りて住んでて、それよりはるかに多い家賃を人様からもらってるってぇ寸法さ」
奴「へー」
俺「やってみるかい?」
奴「俺そんな知識ないよ」
俺「いや、自分の銭を1円も張ってないうちから俺と同じだけ知識をつけるのは無理だよ」
奴「もうちょっと知識がついたら考えるよ」
俺「あのさあ」
奴「?」
俺「俺は俺の財産を守るのに必死なんだから、やってもいないうちに俺と同じだけ知識をつけるのは不可能だ。馬券買ったことないヤツが競馬に詳しいなんてありえんだろ? まあ世間にある不動産投資セミナーみたいなのにだまされて最初の1件目で失敗したらそれで終わりだけどな」
とまあ、こんな感じだ。
気持ちはわからんでもないけど、不動産投資は知識の上でもしり込みしてしまいやすいということだ。
世間では「よく考えて行動しろ」とは言うもののだな。
行動する前によく考えるのには限界があると思う今日この頃である。
日本人はケンチャナヨではないという意味においてはこれは美徳ではあるものの。