Always Autumn

Letter from Perth

コンサート

2007-11-17 17:01:30 | 音楽
昨晩、私の大好きなグループのコンサートを旦那と一緒に見に行ってきました

グループ名は「Crowded House」と言って、日本ではあまり知られていないけれど
イギリスを中心としたヨーロッパ各国やアメリカでは
根強い人気のロック系グループです。

私がこの国に住み始めたばかりの頃。
あまり友人も居なくて家に一人で居る時が多かったので
何となく音が欲しいな、とラジオを良く聞いていたのです。

その当時(1988~1989年)にヒットしていたのが、彼らの歌で
なんだかじ~んと来る歌声と、丁寧な音がすごく気に入ったのでした

そのリードシンガーは、なかなかイケメンということもわかって
一粒で2度おいしいってやつ?

旦那に、ある時「この歌、好きだなぁ」と言ったら、早速CDを買ってくれました。
彼も、そのグループが気に入っていたのでした。
以来、CDは手当たり次第に買い込み。
日本人としては彼らのナンバーワン・ファンだ、と自負している私です。

彼らの歌のおかげで、この国に住む楽しみも増えたしね

会場は、市内にある広い芝生の野外コンサート場。
パースのコンサートは、切符が発売当日、数時間で完売だったとか。
ちなみに、イギリスでも、来月12月に行われる5箇所の会場のチケットが、SOLD OUT(完売)だそうです。

リーダーのシンガーソングライター、ニール・フィンがニュージーランド人で
後はキーボードがアメリカ人(マーク・ハート)
新メンバーのドラマーもアメリカ人(マット・シェロッド)。
ベースギタリストがオーストラリア人(ニック・シーモア)。
そのオーストラリア人がメンバーにいてくれるおかげと、昔はニールもこの国に住んでいたので
Crowded Houseは一応“オーストラリアのバンド”となっています

まだ私が日本に住んでいた1986年に、彼らが発表した「Don't Dream It's Over」と言う歌が
USチャートで2位にまで上がったのですが、当時、その歌を日本でも良く聞いたし
今でもカラオケのリストには入っているとか(日本人の友人Kちゃん談)

10年以上活動していた彼らは、10年程前に解散しましたが(涙、涙
今回は新しいメンバー(ドラム)を入れて、再結成
久々のアルバム発売と、世界ツアーというわけです。

さて、会場入り口で荷物検査。
リュックサックはダメなんでだろう
私達は八百屋の布袋(笑)を持っていたので、大丈夫だったけど

食べ物の持ち込みもダメ誰かが買って来ていた“のり巻き”が没収されていた・・・
ああ、もったいない。食べてあげたのに
飲み物はペットボトルのお水だけ。

会場の中に入れば、軽食もアルコール類も売っていますが
そのために18歳以上限定のコンサートなのです。

コンサートは前からずっとずっと楽しみにしていたのですが、不安な点もちらほら。

酔っ払いが増えて手が付けられなくなったり
あちこちでケンカが勃発して巻き添えを食らったらどうしようとか・・・
群集に押しつぶされたらどうしようとか・・・
迷子になったらどうやって帰ろうとか

悶々と悩んだりしたのですが・・・。

なぁ~んてことはない。

彼らが活動していたのは、1980年代後半から90年代後半。
ファンはつまり、私達と同年代や年上が圧倒的に多く
まあそれもどうよ、ですけどね。

観客は皆、大人の余裕って言うんですか?
おとなしくしてました
後ろの方に陣取ったお兄さんは芝生に敷物を引いて
あの、ちょっとくつろぎすぎですよ~

会場には男女問わず若いファンも大勢、来ていました。

つい最近、若い人気女性シンガー数人がCrowded Houseの歌を歌ったアルバムをリリースしたことで
彼らの歌が知れ渡ったこともあるだろうし
親の影響でファンになった人もいるのかな?

さて、私達は舞台が割りと良く見える場所に陣取りました。
やがて、2組のオープニングアクトが演奏を開始。

最初のアーティストは若い男の子。
結構、上手。
会場から盛大な拍手が沸きます

その子が演奏の最後に
「皆さん、今日は来てくださって、ありがとう。
あ、でも・・・皆さん、ボクの演奏を見に来てくださったわけじゃないんですよね
と、とにかく、早く来てくださってありがとう」と謙虚な挨拶。
会場は笑いの渦。

うんうん、立派立派。
そういう謙虚な態度が、成功に導くのだよ、頑張りたまえ、君。
と心でエールを送っておいた。

次のオープニングアクトは、最近人気が出始めた新人バンド。
なかなかの迫力で、こっちはかなり歓声が上がっていました。

さあ、彼らが終わると待ちに待った本番

広い芝生にはたくさんの人。
公園の左側のスワン川の向こうに日が沈み
右側の市内の高い建物高層階に付いた明かりが輝きを増し
真上には細い月と、明るい星がちらほらと。

そして、まん前のステージにぱっと青い光が照らされて
リードシンガーがギターを抱えて
ピーンと最初の音を弾いた瞬間に、会場の1万人が総立ち

ええっ
・・・た、立つのか、やっぱり

そうしてコンサートの間中、立つ羽目になったのですが
2時間以上も立っていたなんて信じられないほど
時はあっという間にのように過ぎてしまいました。

会場の前方左右に付けられた大スクリーンで、良く見えました。
歌の間中、誰もが一緒に歌って、踊って。
グループのメンバーの掛け合いとジョークに、爆笑に包まれて

私の目の前の2組の若いカップルは仲良く抱き合いながら
ささやきあったり、踊ったりしてて・・・
ちょっとちょっと、公衆の面前で
コラコラって注意してしまおうかと、何度思ったことか

これって、単なる僻みってやつですかね

私の好きなリーダーは、ま、そらぁ年は取ったけど
相変わらずのパワフルな演奏(ギター、キーボードなんでもやる)と
歌声には魅了されまする。
時々アドリブも歌に入って楽しい。

はぁ~
良いなぁ~
最高・・・

会場で旦那が買ってくれた記念Tシャツを着れば
何だかちょびっと、若返ったような気分だし

家でライブDVD2時間立ってなんか見ないけど。
やっぱ、ライブは別物

あの臨場感、空気を振るわせる音の躍動感
好きな音楽を聴き、他人同士でも心が一体となる人々の高揚感・・・

たまらんですね










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