Always Autumn

Letter from Perth

祈り

2008-04-25 18:39:20 | この国とかパースのお話
4月25日はANZAC DAY(アンザック・デー)いう休日でした。

第一次世界大戦中に、オーストラリアとニュージーランドが
イギリス連邦軍として経験した、初めての大きな戦いを記念する日です。

1915年4月25日、ANZAC(Australian and New Zealand Army Corps)軍は
ウィンストン・チャーチルの計画の元に、トルコのガリポリに上陸しました。

しかし現地のトルコ軍の「地の利」を使った思わぬ猛攻で、退却を余儀なくされてしまったのです。
戦いがあった8ヶ月間にオーストラリア側で約8000人、ニュージーランド側で約2700人の犠牲者を出してしまいました。
そしてもちろん、トルコ側も多数の犠牲が出ました。

その後、国のために、家族のためにと戦い、命を落とした兵士たちの勇気と栄誉を称え、冥福を祈り
そして世界が平和であるようにと毎年、トルコ、イギリス、オーストラリア・ニュージーランド各都市などあちこちの国で
戦争慰霊祭が行われるようになったのです。

パースでも、市内最大の公園キングスパークで早朝慰霊祭が行われます。
今年、パースでの慰霊祭参加者は過去最多数だったそうです。

慰霊塔で、役人さんや小学校代表の児童からの献花があり、州知事のお話があったりしますが
今年は知事さんはフランスでの式典に参加していました。
そして軍がガリポリに上陸した早朝の時間に合わせて、人々は祈りを捧げます。

今朝は旦那さんが早朝シフトに入っていたので、朝4時半に出かけて行きました。
市内を通りかかった時に、既にたくさんの人が戦争慰零塔のあるキングス・パークへ向かっていたとか。

この行事は日本には関係ないから、前はそれほど興味なかったのです、実は。

でも、どこの国の戦争でも、戦争で自分と同じ人間が苦しむのだから、関係ないはずないんだよね。

テレビのニュースで各地の式典の様子を見ているうちに、しみじみ考えちゃって。

老いも若きも、小さな子供たちも参加するその式典にいつか
頑張って、目覚ましをかけて起きて行ってみたいなと。

平和のために祈るのは、一人でも多い方が良いに違いない。
それなら私もあの中に入って、皆と一緒にそうしたいと。


ふと、そんなことを初めて思ったのでした。







Comments (2)
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