こちらの人は、お互い―いわゆるハグというやつ―抱き合って挨拶をかわすのはまあ、日常普通のこと。
しない人ももちろんいるけれど。
私は別に、こっちに暮らしているからという理由だけではなく
昔から母親だの友人だの、何かとひっつくのが好きな方。
家では日々、子供たちにひっついている。
今朝も学校へ行く息子に「行ってらっしゃい」と背中からくっつき
大学がお休み中の娘が起きてくれば「おはよう」と言って、ひしっ。
今日はお昼から仕事へ行く旦那は、朝食を食べながらそんな私たちの様子をのんびり見ていたが
マジマジと私の顔を見て何を思ったか、ぼそっとこう言った。
「君ってさ、猿みたいだよね」。
チーーーン
はいっ
思わずコーヒーを噴き出しそうになった私。
「ごほ・・・っ
え、エクスキューズ・ミー、今、あなたは私のことをみたいだって
言ったような気がするけど、聞き間違いでしょ~か」
「いや、言ったよ」
「な、な、なんでだよっ」W,W,WHYっ
ここでかなり逆上モードに入っていた私
猿と言うより、鬼のような形相をしていたと思う。
「何でかな。温泉に入っているJapanese Monkeyのイメージなんだよ、君って。
よく人にくっついているし、友達とのんびり過ごすのが好きみたいだからかな」
お~~~いぃ~~~
旦那は、何で私がそんなにムカついているのか、全くわかっていない様子。
変な喩えを言っている自覚もまるで無し。
和やかそうに過ごす猿に例えるのは、良いことだと思っているらしい。
そりゃ私は確かに、お友達と遊ぶの好きだけどさぁ。
「あのねぇ・・・どうせならコアラって言ってよ、コアラ
くっつきアニマルの代表だし、コアラの方が可愛いじゃない」
「No,No。コアラの爪はとても鋭くて、かわいい顔してるけどかなり凶暴なんだぞ。
それに、声がすごくやかましいんだ」
そう言われてみれば、コアラ・ドキュメンタリーで見たことがあったっけ。
「あ~、そうだった。
コアラはのんびり弱い動物だけど、ちゃんと自己防衛できるようになってるんだよね~」
って感心している場合じゃない
気を取り直して、更に詰め寄ってみる。
「な、ならスワンが良いThey are Beautiful」
ちょっと苦しい例えだけど。
「う~ん。スワンはスワンでも、何でもパクつくブラック・スワンって感じかな」
ムムム、ムッカーーーッ
こういうのをKYな男と言うのだろうか。
その言い方を、日本でまだ使うかどうか知らないけれど。
英語で言い返すのは、倍、疲れるのでその話は強制終了。
全くもって、朝から一日分のエネルギーを消費した気分だわっ。
ちなみにブラック・スワンは西オーストラリア州の州鳥なので
まあ、愛すべき鳥なのだろうけれど・・・
彼らは、怖い
パース市内にあるモンガ―湖は、ブラック・スワンがたくさんいることで有名。
様々なネイティブの鳥や“フレンドリーな”ブラックスワンが見られると観光ガイドブックにも出ている場所。
あれはもう、だいぶ前のこと。
ある時、モンガ―湖の湖畔に座ってのんびりとサンドイッチを食べ始めたら
自分の周りを何羽ものブラック・スワンが取り囲んで来て、ものすっごい殺気を感じたとたんに
手に持つサンドイッチを右からパクッと食いつかれ
逃げれば今度は左からパクッと・・・
“フレンドリーな”ブラックスワンは、人のランチを勝手に召し上がる程のフレンドリーっぷり(笑)
あまりの恐さに、ひぇ~っと車の中に逃げ込めば
車もブラックスワンたちに囲まれて、それはそれは恐ろしい光景だった。
ヒッチコックの映画じゃないんだからっ
そして情けないことに・・・
それが何と今の旦那との初デート
そんなデートをしたら、今どきの人は絶対引くに違いない。
以来、公園でも動物園でも、ブラックスワンを見れば避けるように歩いている旦那。
かなりなトラウマになってしまったとか
しない人ももちろんいるけれど。
私は別に、こっちに暮らしているからという理由だけではなく
昔から母親だの友人だの、何かとひっつくのが好きな方。
家では日々、子供たちにひっついている。
今朝も学校へ行く息子に「行ってらっしゃい」と背中からくっつき
大学がお休み中の娘が起きてくれば「おはよう」と言って、ひしっ。
今日はお昼から仕事へ行く旦那は、朝食を食べながらそんな私たちの様子をのんびり見ていたが
マジマジと私の顔を見て何を思ったか、ぼそっとこう言った。
「君ってさ、猿みたいだよね」。
チーーーン
はいっ
思わずコーヒーを噴き出しそうになった私。
「ごほ・・・っ
え、エクスキューズ・ミー、今、あなたは私のことをみたいだって
言ったような気がするけど、聞き間違いでしょ~か」
「いや、言ったよ」
「な、な、なんでだよっ」W,W,WHYっ
ここでかなり逆上モードに入っていた私
猿と言うより、鬼のような形相をしていたと思う。
「何でかな。温泉に入っているJapanese Monkeyのイメージなんだよ、君って。
よく人にくっついているし、友達とのんびり過ごすのが好きみたいだからかな」
お~~~いぃ~~~
旦那は、何で私がそんなにムカついているのか、全くわかっていない様子。
変な喩えを言っている自覚もまるで無し。
和やかそうに過ごす猿に例えるのは、良いことだと思っているらしい。
そりゃ私は確かに、お友達と遊ぶの好きだけどさぁ。
「あのねぇ・・・どうせならコアラって言ってよ、コアラ
くっつきアニマルの代表だし、コアラの方が可愛いじゃない」
「No,No。コアラの爪はとても鋭くて、かわいい顔してるけどかなり凶暴なんだぞ。
それに、声がすごくやかましいんだ」
そう言われてみれば、コアラ・ドキュメンタリーで見たことがあったっけ。
「あ~、そうだった。
コアラはのんびり弱い動物だけど、ちゃんと自己防衛できるようになってるんだよね~」
って感心している場合じゃない
気を取り直して、更に詰め寄ってみる。
「な、ならスワンが良いThey are Beautiful」
ちょっと苦しい例えだけど。
「う~ん。スワンはスワンでも、何でもパクつくブラック・スワンって感じかな」
ムムム、ムッカーーーッ
こういうのをKYな男と言うのだろうか。
その言い方を、日本でまだ使うかどうか知らないけれど。
英語で言い返すのは、倍、疲れるのでその話は強制終了。
全くもって、朝から一日分のエネルギーを消費した気分だわっ。
ちなみにブラック・スワンは西オーストラリア州の州鳥なので
まあ、愛すべき鳥なのだろうけれど・・・
彼らは、怖い
パース市内にあるモンガ―湖は、ブラック・スワンがたくさんいることで有名。
様々なネイティブの鳥や“フレンドリーな”ブラックスワンが見られると観光ガイドブックにも出ている場所。
あれはもう、だいぶ前のこと。
ある時、モンガ―湖の湖畔に座ってのんびりとサンドイッチを食べ始めたら
自分の周りを何羽ものブラック・スワンが取り囲んで来て、ものすっごい殺気を感じたとたんに
手に持つサンドイッチを右からパクッと食いつかれ
逃げれば今度は左からパクッと・・・
“フレンドリーな”ブラックスワンは、人のランチを勝手に召し上がる程のフレンドリーっぷり(笑)
あまりの恐さに、ひぇ~っと車の中に逃げ込めば
車もブラックスワンたちに囲まれて、それはそれは恐ろしい光景だった。
ヒッチコックの映画じゃないんだからっ
そして情けないことに・・・
それが何と今の旦那との初デート
そんなデートをしたら、今どきの人は絶対引くに違いない。
以来、公園でも動物園でも、ブラックスワンを見れば避けるように歩いている旦那。
かなりなトラウマになってしまったとか