オーストラリアには、ワニだのサメだの実に怖い生き物が
あちこちにいるのだという話題が出ておりましたが
何を隠そう一番怖いのは、この国の女性ではないか―と、ケアンズのぴぎーさん。
言えてる、言えてる
そんな話を聞いて、ふと思い出して書きたくなったのが、この話。
ー―あれは19年前。娘がまだお腹にいた時の話です。
ある日、友人を訪ねるために、そのお宅近くのバス停でバスを降り、道を渡るのを待っていました。
ところが、車の流れがなかなか止まりません。
車優先社会のこの国では、人が渡りたくて待っていても、止まってくれる車などありません。
さあ、困った
横を見ると、先ほどのバスは時間調節をしているらしく、バス停にまだ止まっていました。
そしていつの間にか、バスの後ろから来る車がいなくなり、車の流れが止まっていることに気がついた私。
『おっ、よしよし、今のうち~』ってバスの前を横切ろうとしたのですが・・・
(良い子は絶対にしてはいけないこと)
すぐ後ろの脇道から出てきた車に気がつかなくて、あっと思った時は
シュバっと肘をかすられてしまったのです
脇道から出てきたばかりの車だったので、幸いスピードが出ておらず
私は肘をかすってころんで、膝をすりむいただけで済みました。
さすがに痛かったのですが、それがヒジョーに恥ずかしかったものですから
平気な振りをして、スクッと元気よく立ち上がり
道の真ん中にある歩行者用お待ち場?のような場所まで、てくてく歩いて行きました。
車を運転していた女性は、素早く車を止めて慌てて私のもとへ走って来て
「大丈夫ですか?!」と優しく声をかけ心配してくれましたが
ほぼ同時にバスから降りてきた女性の運転手さんが
この世の女とは思えぬほどに、怖かった
この国では女性のバスの運転手さんは珍しくないのですが
あの頃はまだ、私はこの国に慣れていなかったので
まずそこで、そもそもバスの運転手さんが女性であることに驚きました。
そして、かなりな巨体であらせられることにも、驚きました。
ポカンと口を開けていた私に、巨人のような体格のその女運転手さんは
ドスドスと近づいて来るや否や・・・
「何やってるのっバカな子ね」と私に怒鳴ったのです
『えっ
バカって、私?
私に言ってるよね、この人』
思わず、あたりを見回してみる(笑)
けが人にバカな子(“Stupid Girl”)呼ばわりするのですから、そりゃもうびっくり
多少、顔はひきつっていたと思うけど、とりあえず
「Ye~~s, I'm Ok」と笑いながら答えると、鬼運転手さんは再びドスドスとバスへ。
それまでの人生で、他人にバカと言われたことは・・・多分、兄以外になく(笑)
そもそも公衆の面前で怒鳴られたのも、バカと言われたのも
あんなに怖い女性を見たのも初めてで
いろんな意味で大ショックでした
そりゃ、まあ、自分の不注意が招いた結果なのですけどね
そして今。
あの時、お腹にいて生き延びた娘こそが最強だな、と感じるこの頃です。
娘のボーイフレンドは普通の学生。
二人はデート代もままならない様子です。
「お前も、気の毒だよねぇ」と私がぼそっと言えば
「良いの!私がバイトしてカセグから!相手に頼るだけなんて好きじゃないしっ」。
いや実に頼もしいっ
息子も、お姉ちゃんの言うことなら私がああだこうだ言うより素直に聞くようですし
しかし「カセグ」なんて日本語、何で知っているのやら
あちこちにいるのだという話題が出ておりましたが
何を隠そう一番怖いのは、この国の女性ではないか―と、ケアンズのぴぎーさん。
言えてる、言えてる
そんな話を聞いて、ふと思い出して書きたくなったのが、この話。
ー―あれは19年前。娘がまだお腹にいた時の話です。
ある日、友人を訪ねるために、そのお宅近くのバス停でバスを降り、道を渡るのを待っていました。
ところが、車の流れがなかなか止まりません。
車優先社会のこの国では、人が渡りたくて待っていても、止まってくれる車などありません。
さあ、困った
横を見ると、先ほどのバスは時間調節をしているらしく、バス停にまだ止まっていました。
そしていつの間にか、バスの後ろから来る車がいなくなり、車の流れが止まっていることに気がついた私。
『おっ、よしよし、今のうち~』ってバスの前を横切ろうとしたのですが・・・
(良い子は絶対にしてはいけないこと)
すぐ後ろの脇道から出てきた車に気がつかなくて、あっと思った時は
シュバっと肘をかすられてしまったのです
脇道から出てきたばかりの車だったので、幸いスピードが出ておらず
私は肘をかすってころんで、膝をすりむいただけで済みました。
さすがに痛かったのですが、それがヒジョーに恥ずかしかったものですから
平気な振りをして、スクッと元気よく立ち上がり
道の真ん中にある歩行者用お待ち場?のような場所まで、てくてく歩いて行きました。
車を運転していた女性は、素早く車を止めて慌てて私のもとへ走って来て
「大丈夫ですか?!」と優しく声をかけ心配してくれましたが
ほぼ同時にバスから降りてきた女性の運転手さんが
この世の女とは思えぬほどに、怖かった
この国では女性のバスの運転手さんは珍しくないのですが
あの頃はまだ、私はこの国に慣れていなかったので
まずそこで、そもそもバスの運転手さんが女性であることに驚きました。
そして、かなりな巨体であらせられることにも、驚きました。
ポカンと口を開けていた私に、巨人のような体格のその女運転手さんは
ドスドスと近づいて来るや否や・・・
「何やってるのっバカな子ね」と私に怒鳴ったのです
『えっ
バカって、私?
私に言ってるよね、この人』
思わず、あたりを見回してみる(笑)
けが人にバカな子(“Stupid Girl”)呼ばわりするのですから、そりゃもうびっくり
多少、顔はひきつっていたと思うけど、とりあえず
「Ye~~s, I'm Ok」と笑いながら答えると、鬼運転手さんは再びドスドスとバスへ。
それまでの人生で、他人にバカと言われたことは・・・多分、兄以外になく(笑)
そもそも公衆の面前で怒鳴られたのも、バカと言われたのも
あんなに怖い女性を見たのも初めてで
いろんな意味で大ショックでした
そりゃ、まあ、自分の不注意が招いた結果なのですけどね
そして今。
あの時、お腹にいて生き延びた娘こそが最強だな、と感じるこの頃です。
娘のボーイフレンドは普通の学生。
二人はデート代もままならない様子です。
「お前も、気の毒だよねぇ」と私がぼそっと言えば
「良いの!私がバイトしてカセグから!相手に頼るだけなんて好きじゃないしっ」。
いや実に頼もしいっ
息子も、お姉ちゃんの言うことなら私がああだこうだ言うより素直に聞くようですし
しかし「カセグ」なんて日本語、何で知っているのやら