昨晩から充電しておいた6Vバッテリーを取り付け、キーを差し込む。久しぶりのエンジン始動なので、数回空キックをして、キーをオン、ガソリンコックを開ける。キャブレターのティクラを押して、ガソリンをオーバーフローさせ、スロットルを数回開閉する。キックペダルをピストンの上始点を探りつつ、ゆっくり踏み下ろし、コクッと段差を感じるところで停める。そこから、一気に体重を乗せて、キックペダルを踏みおろすと、、、
バァーンとエンジンが掛かった。久しぶりのエンジン音、ガソリンの臭い、デスモドロミックのメカニカルな音がガレージに響き、シャッターもそれにつられて震え出す。。。
ガレージの外に引き出して、少し暖気。一旦、エンジンを停めて、前後のタイヤに、空気入れで適当に空気を入れてやる。まぁ、今日はちょい乗り、エアーゲージで計る必要なないだろう。
ポリエステルの軽いジャンパーに軍パン、ショートブーツ、グローブは買っておいた新品ではなく、手の甲の皮が破れている古いヤツ、ウエストバックにデジカメを入れて、準備完了。シルバーのヘルメットを被る。暖気後のキックは、少し軽かった。ちょっと渋いクラッチを握り、右足でシフトペダルをかき上げる。ガッンって感じで、ギアが入り、チェーンが震える。
少し長めの半クラッチで、スタート。しばらく回転を抑えて、各ギアの慣らしを行う。今日は、秋晴れ。昨日の雨で埃が流され、口元を流れる空気が気持ちいい。
ちょい乗りで帰るつもりだったが、気持ちよさも手伝って、もう少し距離を走ってみることにした。国道163号を走り、美里方面へ向う、左手の山には何基もの風力発電の風車が回っている。
長野峠は、対向のバイクに出会うが、こちら側は、前も後ろも誰も走っていない。久々のDUCATI、逸る気持ちを抑え、ペースを抑えて駆け上った。
峠の途中の木立の直線でブレーキを掛け、DESMOを停める。アイドリングが安定しないので、停止と同時にエンジンが止まった。静寂。川の流れる音。薄手のジャンパーでは、空気が冷たい。
峠をおりると、のどかな田舎の風景が通り過ぎていく。田舎道を地元の中学生がマラソンしていた。追い抜くときは、少しスロットルを絞って、エンジン音を抑える。
しばらくのどかな田舎道を走っていくと、西名阪、中瀬ICの看板が見えた。右折して、自動車道へ駆け上がる。ここからは、単調な準高速道路、亀山まで忍耐の巡航。80Km前後で、走行車線を走る。途中にある2つのトンネルでは、ライトのトグルスイッチをオンにするが、6Vで点灯するヘッドランプは、弱々しい光を放ち、かろうじて小さいDUCATIの存在をトラックやバスに知らせる。
この辺りで、だんだん腰が痛み出し、手首がしんどくなってきた。自動車道を関で降り、いつもの地元道を家に向う。クラッチを握る手が痺れる。ガレージ前に着いて、DESMOから降り、メインスタンドを立てる。腰が痛い。ガレージの前では、不思議とアイドリングが安定していた。ガソリンコックをオフに戻し、キーをひねってエンジンを停める。
久々のDUCATI、約100kmのプチツーリング。土曜日の嫌なことを忘れた。
本日の走行:22969km23069km (100km)
トラブル:ウインカーの点灯が怪しい、時々点かなくなる。前回に直したスイッチ部分の断線はなく、リレーの問題か? キックレバーの根元付近からのオイル漏れ。そろそろ、チェーンも交換が必要。