土曜日、伏見ミリオン座で観た3本目の映画は、「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」です。
瀬戸内寂聴密着したドキュメンタリー。ドキュメンタリーということで観ることにする。
しかも、瀬戸内寂聴のドキュメンタリーならなおさらだ。亡くなった父は、彼女の本を
よく読んでいた。父は「死」とは何か、どのように死んでいくのかを考えた時に、彼女の
本を手に取る機会が多かったのではないかなと思う。他には永六輔、五木博之、鎌田實
とかもよく読んでたなあ。
内容は、2021年11月に99歳で没した作家で尼僧の瀬戸内寂聴のドキュメンタリー。大正・昭和・平成・令和と
4つの時代を生きた瀬戸内寂聴は、駆け落ち、不倫、三角関係など自らの体験を私小説のかたちで発表し、
世間からバッシングを受けながらも、作家としての不動の地位を確立した。51歳で出家してからは僧侶と
作家の2つの顔を持ち、2020年1月まで毎月一回行っていた法話には全国から人が訪れるなど晩年まで
大きな人気を集めた。女性であるということを忘れずに人生を楽しむ彼女の生きざまを通して、不寛容な
空気が充満する現代社会において人間の生命力とは何か、いかに生き、老いていけばよいかというヒントを
探る。監督は、17年間にわたり瀬戸内寂聴に密着して撮影を続け、2015年に放送されたNHKスペシャル
「いのち 瀬戸内寂聴 密着500日」のディレクターも務めた中村裕。
観ているうちに、グイグイと引き込まれる内容だった。人間瀬戸内寂聴の魅力がつまっている。密着した
中村裕さんとの信頼関係があったからこそ、素の瀬戸内寂聴を知ることができた思いだ。安定よりも情熱
的に生きたいと話したとおりの生き方。女性としては波乱にとんだ生き方。結婚するも、別な男性と駆け落ち
しようとするが相手が怖気づく。その後は好きになる相手は妻がいる相手ばかり。そして突然の出家。
人気女性作家の、突然の出家で世間は大騒ぎだったとか。現代ではなく昔にこんな生き方をしていたので、
当然批判も多かったとか。自分は出家して人気が出てからの彼女しか知らなかったので驚きだ。歳を重ねても
艶めいた生き方、精神であった。そして多いに笑い。そして悲し時は子供のように泣いたりと。感情豊かな
表情も。いつでも冷静なイメージも勝手にあったので、それも驚き。やはり生き方魅力的な人は、人間的にも
魅力的なんだなあと、改めて感じた映画であった。
全般ランキング
瀬戸内寂聴密着したドキュメンタリー。ドキュメンタリーということで観ることにする。
しかも、瀬戸内寂聴のドキュメンタリーならなおさらだ。亡くなった父は、彼女の本を
よく読んでいた。父は「死」とは何か、どのように死んでいくのかを考えた時に、彼女の
本を手に取る機会が多かったのではないかなと思う。他には永六輔、五木博之、鎌田實
とかもよく読んでたなあ。
内容は、2021年11月に99歳で没した作家で尼僧の瀬戸内寂聴のドキュメンタリー。大正・昭和・平成・令和と
4つの時代を生きた瀬戸内寂聴は、駆け落ち、不倫、三角関係など自らの体験を私小説のかたちで発表し、
世間からバッシングを受けながらも、作家としての不動の地位を確立した。51歳で出家してからは僧侶と
作家の2つの顔を持ち、2020年1月まで毎月一回行っていた法話には全国から人が訪れるなど晩年まで
大きな人気を集めた。女性であるということを忘れずに人生を楽しむ彼女の生きざまを通して、不寛容な
空気が充満する現代社会において人間の生命力とは何か、いかに生き、老いていけばよいかというヒントを
探る。監督は、17年間にわたり瀬戸内寂聴に密着して撮影を続け、2015年に放送されたNHKスペシャル
「いのち 瀬戸内寂聴 密着500日」のディレクターも務めた中村裕。
観ているうちに、グイグイと引き込まれる内容だった。人間瀬戸内寂聴の魅力がつまっている。密着した
中村裕さんとの信頼関係があったからこそ、素の瀬戸内寂聴を知ることができた思いだ。安定よりも情熱
的に生きたいと話したとおりの生き方。女性としては波乱にとんだ生き方。結婚するも、別な男性と駆け落ち
しようとするが相手が怖気づく。その後は好きになる相手は妻がいる相手ばかり。そして突然の出家。
人気女性作家の、突然の出家で世間は大騒ぎだったとか。現代ではなく昔にこんな生き方をしていたので、
当然批判も多かったとか。自分は出家して人気が出てからの彼女しか知らなかったので驚きだ。歳を重ねても
艶めいた生き方、精神であった。そして多いに笑い。そして悲し時は子供のように泣いたりと。感情豊かな
表情も。いつでも冷静なイメージも勝手にあったので、それも驚き。やはり生き方魅力的な人は、人間的にも
魅力的なんだなあと、改めて感じた映画であった。
