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アメリカハナズオウ・1~開花

 松山英樹選手がマスターズ・トーナメントで初優勝を成し遂げた。朝から大興奮である。4大メジャー大会の最高峰で日本人男子として初めての4大メジャー優勝、それも“ゴルフの祭典”と呼ばれるマスターズだというのが素晴らしい。
 東日本大震災の2011年に大学2年生(東北福祉大学)でマスターズにアマチュアで招待され、震災直後で出場を迷ったというが、被災地の方々に背中を押されて出場し見事日本人で初めてローアマチュア(ベストアマ)を獲得した。震災10年目の今年は全世界がコロナ禍で苦しんでいるが、再び勇気と感動を与えてくれた。テレビ中継で中嶋常幸さん、宮里優作さん、小笠原アナが号泣と嗚咽で私もついもらい泣き。『おめでとう』とともに『有り難う』の言葉も差し上げたい。松山選手はまだ29歳と若くこれからもメジャー大会で大活躍してくれると思う。
 マスターズが行われるオーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)は1932年に球聖ボビー・ジョーンズらによって設計された。他のメジャー大会とは異なり1934年の第1回大会から今回の第85回大会まで必ずオーガスタで開催されている。私はもちろんオーガスタには行ったことはないが、ゴルフが面白くてたまらなかった若い頃コンピュータゲーム『遥かなるオーガスタ』にも熱中し、コースのレイアウトやグリーンの起伏などはしっかり頭に入っていた。11番~13番の“アーメンコーナー”では、ゲームの中ではあるが何度も池ポチャした。
 私は25歳の頃から30年以上ゴルフを楽しんでいたが数年前に卒業した。東京ではゴルフ場が遠く往復に5~6時間も掛かることもあってコストパフォーマンスならぬタイムパフォーマンスが悪く、ちょうどランニングが楽しくなり始めた時期でもあった。一時は会員権を買って年間50ラウンドをこなしたこともありオフィシャルHCは17までになった。唯一の悔いはホール・イン・ワンを達成できなかったことで保険は無駄になった。
 オーガスタは各ホール毎に、1番:Tea Olive(キンモクセイ)、2番:Pink Dogwood(桃色のハナミズキ)、3番:Flowering Peach(モモ)、4番:Flowering Crab Apple(野生のリンゴ)、5番:Magnolia(モクレン)、6番:Juniper(セイヨウネズ)、7番:Pampas(草原)、8番:Yellow Jasmine(カロライナジャスミン)、9番:Carolina Cherry(カロライナローレルチェリー)、10番:Camellia(ツバキ)、11番:White Dogwood(白いハナミズキ)、12番:Golden Bell(レンギョウ)、13番:Azalea(ツツジ)、14番:Chinese Fir(モミ)、15番:Firethorn(トキワサンザシ)、16番:Redbud(ハナズオウ)、17番:Nandina(ナンテン)、18番:Holly(セイヨウヒイラギ)というニックネームが付けられていて、まさに花園の中でのゴルフプレーになる。
 写真は別所地区の集合住宅の入口に植栽されている「アメリカハナズオウ(亜米利加花蘇芳)」。マメ科ハナズオウ属の落葉小高木で北アメリカ原産。ハナズオウは花が密集して咲くが、本種は花柄が長くハナズオウよりはまばらに咲く。ハナズオウは中国原産だが欧米ではアメリカハナズオウが普及しており数多くの園芸品種が作られている。オーガスタ16番のハナズオウは中国産のハナズオウではなくおそらくこの品種だと思われる。16番のグリーンの起伏は尋常ではなく2005年にタイガー・ウッズがグリーンエッジからピンとは全く違う方向に打ち、起伏の頂点から急激に右に曲がりカップ直前でボールが止まって最後の一転がりでカップインした。歴史的名場面のグリーンを思い出す。
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ナギイカダ・1~葉状枝

 キジカクシ科(←ナギイカダ科・ユリ科)ナギイカダ属の「ナギイカダ(梛筏)」。葉のように見える葉状枝の上に直径4~5ミリの花が咲き始めた。外花被片は楕円形で内花被片は細くそれぞれ3枚ずつある。その名前はナギ(マキ科)の葉に似ていてハナイカダのように花を付けることに由来している。
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ナギ

 マキ科ナギ属の「ナギ(梛)」。本州以南の比較的温暖な場所に生育する常緑高木で樹高は20メートルほどになる。針葉樹に分類されているが、その葉は広葉樹のような形で長さは4~5センチ。葉脈が縦方向だけにあり縦に引っ張るとなかなか切れない。そこで神社では葉や果実を縁結びや夫婦円満のお守りとして使われている。熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)系の神社では御神木とされている。
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