今年も見ることができた「イワボタン(岩牡丹)」。ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草で山地の沢沿いに生育する。岐阜県以西の日本海側に分布するボタンネコノメソウに似るが花や葉が異なる。「ミヤマネコノメソウ(深山猫の目草)」の別名もあり、葯の赤いヨゴレネコノメはイワボタンの変種とされている。当地ではヨゴレネコノメは多く見られるがイワボタンは稀にしか見られない。これは奥高尾の沢沿いのもの。
イノモトソウ科(←ホウライシダ科)イワガネゼンマイ属の「イワガネゼンマイ(岩ヶ根薇)」。葉脈は網目にならず葉脈に沿ってソーラスが付いている。ソーラスは羽片の縁までは無く手前で止まっている。イワガネソウの葉脈は網目になるので違いがわかる。
九兵衛坂公園の林縁に生育する「イワガネソウ(岩ヶ根草)」。イノモトソウ科(←ホウライシダ科)イワガネゼンマイ属のシダ植物で写真は羽片の裏面の葉脈の様子。ソーラスは葉脈に沿って付くが今の時期ではほとんど落ちている。同属のイワガネゼンマイの葉脈が真っ直ぐ伸びているのに対して、本種の葉脈は網目状になっている。また中肋付近では軸とほぼ平行になっている。