goo

ハラン・3~断面

 キジカクシ科(←スズラン科・ユリ科)ハラン属の「ハラン(葉蘭)」。花は少し変わった構造なのでその断面を観察してみた。外側に淡黄色の花被片があり中央の紫色の部分が雌蕊の柱頭。その下が花柱になる。花柱の周囲に雄蕊があり花粉を出しているのがわかる。ポリネーターのキノコバエは花被片と柱頭の透き間から侵入し雄蕊の花粉を付けて脱出する。
コメント ( 14 ) | Trackback ( )

カスマグサ・1~上柚木

 毎年見つけるのを楽しみにしている「カスマグサ(かす間草)」。マメ科ソラマメ属の越年草でカラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)とスズメノエンドウの中間、つまり“カ”と“ス”の間と言う意味で名付けられている。ここではすぐそばにカラスノエンドウとスズメノエンドウが混生していたのでその大きさを比較してみた。カスマグサの花の長さは5~6ミリ。その後方のスズメノエンドウは3~4ミリで更に後方のカラスノエンドウは15~18ミリになる。これは上柚木の“学園二番街入口バス停”付近のもの。すぐ近くでは今年もフデリンドウがたくさん顔を出している。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )

ウチワゴケ・1~葉

 東中野公園の遊歩道脇で見られる「ウチワゴケ(団扇苔)」。コケシノブ科アオホラゴケ属でコケの名が付くが苔類ではなくシダ植物。山地の湿った岩肌などに密生し団扇のような葉は直径1センチほど。上から見るとほぼ円形に拡がる。包膜は葉の縁の葉脈に付き上向きのラッパのような形になる。写真では中央の葉の下や左側にラッパ状の包膜がいくつか見える。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )