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クチナシグサ・1~長沼公園

 長沼公園の陽当たりの良い草地に生育する「クチナシグサ(梔子草)」。ハマウツボ科(←ゴマノハグサ科)クチナシグサ属の越年草でイネ科植物から栄養を取る半寄生植物。去年の秋にこの細い葉を確認していたので春の開花を待っていた。草丈は10~15センチで花の幅は7~8ミリ。その果実クチナシの果実に似ることから名付けられている。この日は小山内裏公園と大学セミナーハウス付近でもクチナシグサを見ることができた。
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ヤマウツボ・1~開花1

 高尾山の登山道で見られる「ヤマウツボ(山靫)」。ハマウツボ科(←ゴマノハグサ科)ヤマウツボ属の多年草で葉緑素を持たず樹木の根に寄生する。草丈は10センチほどで長さ1.5センチほどの細長い唇形花を多数付ける。
 ヤマウツボなどの寄生植物の植物分類体系の変遷を確認しておこう。ヤマウツボは旧分類体系ではゴマノハグサ科とされていたが、APG体系になってゴマノハグサ科は大きく変動した。従来はゴマノハグサ属、シオガマギク属、クワガタソウ属、サギゴケ属など多種多様な植物群を含む合弁花類の大きな科だったが、DNA解析が進むと旧ゴマノハグサ科の中にいくつかのまとまった群が認識されるようになり、さらにこれらの群は互いに近縁ではなく、他の科の植物により近縁であることが明らかになった。その結果、旧ゴマノハグサ科は分解され、そのうちゴマノハグサ属は、従来のフジウツギ科フジウツギ属、ハマジンチョウ科ハマジンチョウ属とともにゴマノハグサ科に入れられた。そして旧ゴマノハグサ科のゴマクサ属、コゴメグサ属、ヤマウツボ属、ママコナ属、クチナシグサ属、シオガマギク属、コシオガマ属、センリゴマ属、ヒキヨモギ属は、旧ハマウツボ科ナンバンギセル属、ハマウツボ属などどともにハマウツボ科に編成された。旧ハマウツボ科はすべて寄生植物からなる植物群だったが旧ゴマノハグサ科から移籍してきたヤマウツボなども大部分は葉緑素を持ち光合成能力があるが他の植物の根に寄生する半寄生性の植物になる。
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オオバベニガシワ・1~雌花序1

 西武多摩川線多磨駅付近の住宅地で見掛けた赤い若葉。高さ2~3メートルの樹が数本株立ちになり枝分かれはほとんど無い。これはトウダイグサ科アミガサギリ属の「オオバベニガシワ(大葉紅柏)」で中国原産の落葉低木。春の新葉の頃は鮮やかな紅色をしているので庭木として好まれるようだ。夏には葉の色が褪せて緑白色になる。雌雄同株で写真は雌花序。葉腋から紅色の紐状のような花柱が数本伸びる。
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