元サラリーマンの植物ウォッチング第7弾。写真はクリックすると大きくなります
多摩ニュータウン植物記Part7
ヤマウツボ・1~開花1

ヤマウツボなどの寄生植物の植物分類体系の変遷を確認しておこう。ヤマウツボは旧分類体系ではゴマノハグサ科とされていたが、APG体系になってゴマノハグサ科は大きく変動した。従来はゴマノハグサ属、シオガマギク属、クワガタソウ属、サギゴケ属など多種多様な植物群を含む合弁花類の大きな科だったが、DNA解析が進むと旧ゴマノハグサ科の中にいくつかのまとまった群が認識されるようになり、さらにこれらの群は互いに近縁ではなく、他の科の植物により近縁であることが明らかになった。その結果、旧ゴマノハグサ科は分解され、そのうちゴマノハグサ属は、従来のフジウツギ科フジウツギ属、ハマジンチョウ科ハマジンチョウ属とともにゴマノハグサ科に入れられた。そして旧ゴマノハグサ科のゴマクサ属、コゴメグサ属、ヤマウツボ属、ママコナ属、クチナシグサ属、シオガマギク属、コシオガマ属、センリゴマ属、ヒキヨモギ属は、旧ハマウツボ科ナンバンギセル属、ハマウツボ属などどともにハマウツボ科に編成された。旧ハマウツボ科はすべて寄生植物からなる植物群だったが旧ゴマノハグサ科から移籍してきたヤマウツボなども大部分は葉緑素を持ち光合成能力があるが他の植物の根に寄生する半寄生性の植物になる。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )
オオバベニガシワ・1~雌花序1

コメント ( 6 ) | Trackback ( )