東京~伊豆急下田間を走る特急“踊り子号”に使われていた185系特急形電車が先月のダイヤ改正で引退した。185系は旧国鉄時代の昭和56年(1981年)にデビューして以来40年にわたって伊豆半島に向かう観光客を運び、富士山をバックに湘南海岸沿いを走る姿は絵になっていた。東京から伊豆に行くなら新幹線で熱海までわずか30~40分でそこから伊東線に乗り換えれば良いが、時間が掛かっても海岸沿いの在来線特急で車窓を楽しむのはまた格別。真鶴半島や湯河原温泉が旅行気分を引き上げてくれる。私も何回か利用したことがあったが、先月のラストランは多くの鉄道ファンと一緒に見送りたかった。ダイヤ改正後の“踊り子号”はE257系が引き継いでいる。コロナ禍が終息したら家族や友人と伊豆旅行を楽しむことにしよう。
写真はシソ科オドリコソウ属の「オドリコソウ(踊子草)」。草丈は30~40センチになり白~薄紅色の花を輪生状に数段付ける。ひとつの花は長さ3~4センチで上唇は兜状になる。この様子を笠をかぶった踊り子に見立てている。これは野川公園のもの。
大塚ぼうけ公園付近の緑地で咲き始めた「キバナオドリコソウ(黄花踊り子草)」。シソ科オドリコソウ属の多年草で「ツルオドリコソウ(蔓踊り子草)」とも呼ばれている。ヨーロッパ~西アジア原産で園芸種として移入され各地に逸出している。写真ではわかりにくいが葉には白い斑がある。草丈は20~30センチで茎の基部から匍匐茎を伸ばす。
裏高尾“旧甲州街道”の小仏川沿いに生育している「ハルニレ(春楡)」。ニレ科ニレ属の落葉高木で名前の通り春に開花し初夏に果実が稔る。写真は若い果実で直径1センチほどでその形はアキニレの果実と良く似ている。